【古河ユニック エラーコード51】油圧・安全装置のチェックポイント

古河ユニックのエラーコード51で油圧まわりと安全装置の点検確認に切り替えた現場イメージ写真 ユニック車メーカー別ガイド

作業前点検や作業中にエラー表示が出ると、現場は「作業を続けるべきか」「止めるべきか」で迷いやすくなります。とくにユニック車は、油圧動作(起伏・伸縮・旋回など)と安全装置(過負荷や作業範囲の制限、インターロック等)が連動しているため、表示を軽く見て操作を繰り返すと、挙動の不安定化や動作制限の強化につながることがあります。現場判断が遅れると、吊り荷の安全確保や工程の組み替えが間に合わず、事故・機材損傷・工程遅れにつながる可能性があります。

結論:エラーコード51は油圧・安全装置系を含む異常検知の可能性を示す警告で、条件に応じて停止・確認・連絡を判断します。

本記事では、エラー表示を「故障確定」として短絡的に扱わず、油圧・安全装置の観点で「兆候」「継続性」「専門対応前提」を軸に、現場での初期確認と判断の順番を型化します。現場でありがちな誤解(表示が出ても動くから大丈夫、再起動すれば必ず直る等)を避け、止めるべき場面と、記録して条件付きで様子を見る場面を分けられるように整理します。

作動油の種類や交換目安も含めて「油圧まわりの前提条件」を押さえておきたい場合は、古河ユニック 作動油の種類・交換目安・注意点で、油圧の基本条件(油量・劣化・温度影響など)を整理してから判断すると、症状の切り分けがしやすくなります。油圧は「動く/動かない」だけでなく、反応遅れや引っかかり、圧の立ち上がりの違和感として出ることもあるため、先に観点を揃えておくほど見落としが減ります。

著者情報・監修条件

ユニック車ガイド編集部は、現場実務の判断に役立つ情報を優先しつつ、断定を避けて条件付きで安全側の判断基準と確認手順を整理します。エラー表示は「安全と作業可否の分岐点」として扱い、現場で無理をしない判断の材料に落とし込みます。

  • ✅ エラーコードだけで故障箇所や修理内容を断定しません
  • ✅ 安全装置・制御系に関わる可能性がある状態で作業継続を推奨しません
  • ✅ 最終判断は取扱説明書・メーカー資料・整備業者の指示を最優先とします

エラーコード51で困る場面と、最初にやるべきこと

 古河ユニックのエラーコード51は原因確定ではなく兆候継続性専門対応前提で停止様子見連絡を分ける判断軸の図解

結論:エラーコード51が出た直後に優先すべきは、原因探しではなく安全確保と状況固定です。

理由:油圧や安全装置が絡む異常検知の可能性があるため、再操作を増やすほど挙動が不安定になるリスクや、状況が再現しにくくなるリスクが高まります。たとえば、吊り荷がある状態で操作を繰り返すと、ブーム姿勢や荷の位置が変わってしまい「何が引き金だったのか」が分からなくなることがあります。安全確保を先に固定しておくほど、後から整備業者に状況を伝える際の情報価値も上がります。

補足:エラーコード51の検知条件や対象系統は、機種・年式・仕様で異なる場合があります。表示内容の意味は、取扱説明書・メーカー資料の定義を前提に整理してください。現場では「同じ51でも、ラジコンの有無・安全装置仕様・車両側の制御系統」で見え方が変わることがあるため、型式や仕様の確認が重要です。

よくある発生タイミング(例)

  • ✅ 作業前点検の開始直後(起動後の操作開始時)
  • ✅ 作業中(旋回・伸縮・起伏などの油圧動作中)
  • ✅ 停止直後の再操作(いったん止めてすぐ再開したとき)

クイック診断(3択)

  • ✅ A:動作制限・不安定・警告灯・異音・油漏れがある → 作業停止を優先
  • ✅ B:表示が消えない/同条件で再発する → 作業を止めて連絡準備(記録)
  • ✅ C:一度だけ出て消え、付随症状もない → 記録して条件付きで様子見

結論:E51は原因確定ではない。判断は「兆候」「継続性」「専門対応前提」の3点セット

結論:エラーコード51の対応判断は、兆候(安全・作業可否)→ 継続性(再発)→ 専門対応前提の順で迷いを減らせます。

理由:油圧動作や安全装置に影響する兆候がある場合、表示の意味が確定していなくても作業継続が危険になる可能性があるためです。ユニック車は負荷や姿勢に応じて安全側に制御が入る設計が多く、異常検知の段階では「少し違和感がある」「反応が遅い」など軽微に見える症状でも、次の操作で急に制限が出ることがあります。迷う場面ほど、兆候の有無を優先して判断したほうが事故の芽を早く摘めます。

補足:「一時的な表示」と「実故障」は、表示の継続性と付随症状、再現性で分けて考えると整理しやすくなります。単発表示でも、同日中に複数回出る・条件が似ている(特定動作や負荷時に出る)場合は、実故障側に寄せて扱うのが安全です。

迷ったときのチェック(3つ)

  • ✅ 油圧動作は安定しているか(急な停止・引っかかり・反応遅れがないか)
  • ✅ 警告灯・動作制限・異音・油漏れなどの付随症状がないか
  • ✅ 表示が継続・再発するか(同条件で再現するか)

停止を優先する条件(例)

  • ⚠️ 動作制限が出る/油圧動作が不安定になる
  • ⚠️ 警告灯点灯、異音、異臭、油漏れなどがある
  • ✅ 表示が消えない、または短時間に再発する

E51の“発生条件”を考える:油圧・安全装置・制御のどこで引っかかるか

結論:エラーコード51は、油圧・安全装置を含む制御系の異常検知を示す可能性があるため、原因を決め打ちせず領域(油圧挙動/安全装置の作動条件/制御信号)で整理します。

理由:機種・年式・仕様差により、同じ表示でも検知条件や関連する系統が異なる場合があるためです。現場で「何を見ればよいか」を絞るには、部品名の当て推量ではなく、症状が属する領域を先に決めるほうが再現性が高い整理になります。

補足:雨天・寒冷・振動・電圧低下などの条件で一時的に発生するケースもあり得ますが、付随症状や再発がある場合は実故障の可能性を上げて扱います。たとえば寒冷時は作動油の粘度変化で反応が鈍く見えることがありますし、電圧低下は操作系の誤検知につながることもあります。ただし、こうした「環境要因」を理由に作業継続を正当化するのではなく、兆候と再発の有無で安全側に判断してください。

🧩 できること/できないこと(線引き)

できること(現場で安全に可能) できないこと(避けるべき)
✅ 周囲安全の確保・立入制限
✅ 吊り荷を安全に降ろす(可能な範囲)
✅ 油漏れ・異音・警告灯・動作反応の外観確認
✅ 表示の継続性・再発条件の整理
✅ 取扱説明書の手順確認(該当機種)
✅ 記録を添えて整備業者へ相談
⚠️ エラーコード51だけで故障箇所を断定
⚠️ 兆候があるのに作業継続を前提にする
⚠️ 再操作を繰り返して状況を悪化させる
⚠️ 取説・メーカー資料を確認せず独自対応を進める

現場の初期対応:確認手順・記録・連絡の型

古河ユニックのエラーコード51で再操作連発や油のにじみ軽視で継続すると不安定化制限強化事故リスクにつながる失敗分岐の図解

結論:初期対応は「安全確保 → 症状確認 → 記録 → 停止/様子見/連絡」の順で固定すると、判断ミスと復旧遅れを減らせます。

理由:油圧・安全装置が絡む可能性があるため、安全を先に固定し、連絡時に必要な情報を揃えるほど診断と段取りが早くなるためです。とくに、クレーン装置の異常は「現場状況・負荷・操作手順」によって再現条件が変わるため、記録の質が復旧スピードに直結します。

補足:再起動やリセットの可否は機種ごとの手順に依存するため、条件付きで扱い、試す前に必ず記録を取ります。リセットを先に試すと、エラー履歴や発生条件の手がかりが消えたり、再現しにくくなったりする場合があるため、順番を入れ替えないことが重要です。

初期確認チェックリスト(安全側)

  • ✅ 周囲の安全確保(立入制限・合図者の配置)
  • ✅ 吊り荷の状態(安全に降ろせるか、無理がないか)
  • ✅ 油漏れ・作動油のにじみ・異臭の有無
  • ✅ 異音・振動・引っかかりなどの有無
  • ✅ 警告灯点灯、動作制限表示の有無
  • ✅ 操作反応(遅れ・急停止・不安定)の有無
  • ✅ エンジン状態(回転の不安定・始動性)

記録する項目(連絡の質を上げる)

  • ✅ 機種・年式・仕様(可能なら型式、搭載装置、ラジコン有無)
  • ✅ 発生時刻と発生場面(点検/作業中/停止直後など)
  • ✅ 直前の操作内容(伸縮・旋回・起伏・アウトリガー操作など)
  • ✅ 表示の継続性(消えない/消えた/再発した)
  • ✅ 再現条件(同じ操作で出る、雨天・寒冷など条件依存の有無)
  • ✅ 付随症状(警告灯・動作制限・異音・油漏れ・不安定)

「様子見OK(条件付き)」と「即停止」を比較

比較軸 様子見OK(条件付き) 即停止
表示の継続性 一度だけ出て消え、短時間に再発しない 消えない/頻発/同条件で再現する
付随症状 警告灯・異音・油漏れ・不安定がない 警告灯点灯、異音、油漏れ、挙動不安定がある
動作制限 動作制限が出ていない 動作制限が出る/操作に支障がある
推奨アクション 記録を残し、点検段取りを組む(同日再発なら停止へ切替) 作業停止し、記録を添えて整備業者へ連絡

失敗例→回避策(現場で起きがち)

  • ⚠️ 失敗例:表示が出ても動作するため「一時的」と決めつけて作業継続 → 回避策:兆候(不安定・制限・警告灯・異音/油漏れ)があるかを先に確認し、兆候があれば停止基準を優先する
  • ⚠️ 失敗例:再起動・再操作を繰り返して「消えるまで試す」 → 回避策:安全確保と記録を先に行い、再操作は最小限にして再発条件の整理に集中する
  • ✅ 失敗例:口頭だけで伝えて記録が残らず、整備側で切り分けに時間がかかる → 回避策:機種・場面・継続性・付随症状をテンプレで記録し、連絡の質を上げる

費用感と段取り:点検・修理・外注の考え方

結論:費用は断定せず、出張の有無・作業時間・部品手配・稼働停止の要因で変動する前提で段取りを組みます。

理由:エラーコード51が単発か継続・再発か、付随症状があるかで、必要な点検範囲と対応優先度が変わるためです。現場では「点検そのものの費用」だけでなく、稼働停止により発生する工程調整や再手配の影響が大きくなることが多いため、復旧までの見込み時間を含めて判断したほうが実務的です。

補足:現場の工程を止めないためには、復旧待ちの時間と代替案の確保(別車両や外注)まで含めて判断することが実務的です。2t/3tなど小型クラスは取り回しが良い反面、作業半径や姿勢条件で制限が出やすい場面もあるため、「無理に続けて止まる」より「早めに段取りを組み替える」ほうが損失を抑えられることがあります。

費用が変わる要因(例)

  • ✅ 出張点検の有無(現場対応か工場入庫か)
  • ✅ 点検・切り分けに必要な時間(再現調査の有無)
  • ✅ 部品手配の有無(納期・代替部品の可否)
  • ✅ 稼働停止による機会損失(工程・手配の影響)

「まず点検」か「即手配」かの判断

  • ✅ 継続・再発 + 兆候あり → 点検・修理手配の優先度を上げる(吊り荷の扱い・作業場所の安全確保も含めて段取り)
  • ✅ 単発 + 兆候なし → 記録して点検段取り(同日再発なら停止へ切替、作業が長時間なら早めに相談)
  • ⚠️ 復旧しない/症状が増える → 作業停止を継続し、専門対応へ切替(代替案の手配も同時進行)

無理をしない代替案(例)

  • ✅ 別車両を手配して工程を分離する(危険作業を止め、できる作業だけ先行する)
  • ✅ クレーン作業のみ外注して安全確保を優先する(工程遅れの連鎖を防ぐ)
  • ✅ 作業工程を組み替え、復旧後に危険作業をまとめて実施する(現場を止めない選択肢)

安全・法規・資格の注意:作業可否は“安全側”で判断する

結論:エラーコード51が出た状態では、安全装置・制御系が絡む可能性を軽視せず、兆候があれば作業停止を優先します。

理由:ユニック車のクレーン装置は、定格荷重や作業半径、姿勢条件(アウトリガーの張り出し、地盤状況等)の条件下で安全に動作する前提で設計されており、異常検知がある状態での作業継続は事故のリスクを上げるためです。小型(2t/3t)クラスでは、作業範囲の余裕が小さい場面もあるため、わずかな異常が安全側制御として表面化しやすいことがあります。

補足:現場での独自判断より、該当機種の取扱説明書・メーカー資料・整備業者の指示を上位に置くことが、結果的に損失と危険を減らします。資格や法規に関しても、作業内容・現場条件・取り扱う荷の性質によって確認先や必要要件が変わるため、一般論で断定せず「該当機種の手順」と「現場の施工要領・安全ルール」を合わせて確認することが重要です。

再始動・リセットを試す前の条件(条件付き)

  • ✅ 付随症状(警告灯・異音・油漏れ・不安定・動作制限)がない
  • ✅ 周囲安全と吊り荷の安全が確保できている(無理な姿勢や無理な荷の保持を避ける)
  • ✅ 表示状況と発生場面を記録済み(後から説明できる状態)
  • ✅ 取扱説明書に該当機種の手順がある(手順がない場合は連絡を優先)

エラー表示が継続・再発する場合に備えて、よくある症状と修理前の確認観点を整理しておきたい場合は、古河ユニック 故障のよくある症状と修理前に確認すべき点の観点に沿って記録項目を揃えると、連絡時の説明がぶれにくくなります。現場で「どれを異常と見なすべきか」を共通言語化しておくと、止める判断が遅れにくくなります。

FAQ

よくある質問

Q. エラーコード51は何を示しているのか?
A. 油圧・安全装置まわりを含む制御系の異常検知の可能性を示す警告として扱い、故障箇所は断定しません。次に確認するポイントは、警告の継続性と付随症状(動作制限・不安定・警告灯・異音/油漏れ)の有無です。

Q. 一時的な通信・電源トラブルと実際の故障はどう見分けるのか?
A. 表示が単発か継続・再発か、同条件で再現するか、油圧動作の不安定や警告灯などがあるかで切り分けます。次に確認するポイントは、直前操作と環境条件(寒冷・雨天・電圧低下の疑い等)をセットで記録し、再発パターンがあるかを整理することです。

Q. 再起動や操作系の見直しで様子を見る判断は許されるのか?
A. 付随症状がなく周囲安全を確保し、記録を取ったうえで、取扱説明書に手順がある場合に限り条件付きで扱います。次に確認するポイントは、再操作は最小限にし、同条件で再発した時点で作業停止へ切り替える判断ラインを決めておくことです。

Q. エラーコード51が表示された状態で作業を続けてもよいのか?
A. 動作制限・不安定・警告灯・異音・油漏れなどの兆候があれば作業停止を優先します。次に確認するポイントは、兆候がない場合でも「表示の継続性」と「同日再発の有無」を確認し、再発したら連絡準備へ移ることです。

Q. 整備業者に連絡するとき何を伝えるべきか?
A. 機種・年式・仕様、発生場面、直前操作、表示の継続性、再現条件、付随症状を伝えると診断が早くなります。次に確認するポイントは、可能な範囲で表示内容(画面・ランプ)を記録し、取扱説明書で該当機種の表示定義を照合することです。

Q. 同じエラーコードでも機種で違うことはある?
A. 機種・年式・仕様により検知条件や対象系統が異なる場合があります。次に確認するポイントは、車両情報(型式・装置仕様・ラジコン有無)を押さえたうえで、該当機種の取扱説明書・メーカー資料の定義を確認することです。

まとめ:E51表示時は「兆候・継続性・連絡前提」で判断する

結論:エラーコード51は原因確定ではないため、油圧・安全装置に関わる兆候と表示の継続性を軸に、停止・確認・連絡を安全側で判断します。

理由:兆候がある状態で作業を続けると事故リスクが上がり、記録がないと復旧段取りが遅れるためです。現場では「その場で動かす」ことが優先されがちですが、兆候があるのに続けた結果、後から大きく止まって工程全体が崩れるほうが損失が大きくなりやすい点も踏まえて判断してください。

補足:最終判断は取扱説明書・メーカー資料・整備業者の指示を最優先とし、独自判断での断定や無理な継続を避けてください。作業可否は「できる/できない」を即断するのではなく、兆候・継続性・再現性のセットで安全側に分けることが実務的です。

要点(3つ)

  • ✅ 兆候(不安定・動作制限・警告灯・異音/油漏れ)があれば作業停止を優先
  • ✅ 継続表示・再発は連絡準備のサイン(記録を先に揃える)
  • ✅ 取扱説明書・メーカー資料・整備業者の指示を最優先(断定しない)

🧭 次に取る行動(CTA)

  • ✅ 該当機種の取扱説明書でエラー51の定義と手順を確認する
  • ✅ 発生場面・継続性・付随症状・再現条件を記録する
  • ✅ 記録を添えて整備業者へ相談し、復旧段取りを組む

出典・参考情報

製品情報・サポート窓口など、機種ごとの一次情報を確認するための公式サイト。
労働安全衛生に関する制度・注意喚起など、公的情報の確認に用いる窓口。
製品事故や安全に関する情報提供を行う公的機関。安全対策の考え方を確認する際に参照できる。

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