現場到着後に「古河ユニックのラジコンが起動しない」「点灯するのに反応しない」となると、段取りが止まり、焦りが出やすい。原因の多くはラジコン単体ではなく、ユニック車(クレーン装置)側の作動条件や安全装置(非常停止・インターロック)にある。
結論はシンプル。車両側の状態を確認してからラジコン電源を入れ、反応しない場合はPTO・非常停止・電源系を確認する。
この記事は、起動手順を機種断定で決めつけず、起動しない原因を「車両側/安全装置/ラジコン側」に分けて、現場で順番に切り分けできるように整理する。
- ✅ 今すぐ現場でやるべき確認順(安全に)
- ✅ 自己チェックで切り分けてよい範囲/止めるべきライン
- ✅ 機種差(年式・有線/無線)で迷ったときの確認ポイント
ラジコンが起動しても操作が通らない場合は、電源だけでなく設定や接続状態の影響もあり得るため、現場で基本を押さえたい場合は
古河ユニック ラジコン設定方法を初期設定・再設定の手順で確認する
と、切り分けの迷いが減りやすい。
著者情報
ユニック車ガイド編集部:現場の段取りと安全確認を最優先に、断定しすぎず条件付きで判断できる情報だけを整理する。まず「ラジコンを入れる」前に「起動してよい状態か」を確認し、車両側(エンジン・PTO)→安全装置(非常停止など)→ラジコン側(バッテリー)の順で潰す手順を基本にする。
監修条件(安全・作業可否)
- ✅ 機種・年式・仕様差があるため、最終判断は車両の取扱説明書・銘板表示・社内手順に従う
- ✅ 不安定挙動や原因不明のまま作業を継続しない(整備工場・メーカー・レンタル会社へ相談)
- ✅ 安全装置(非常停止・インターロック)を無視した再操作を推奨しない
まず落ち着くために(状況整理:何が「起動しない」なのか)

結論
「起動しない」は1種類ではない。症状を先に分けると、見る場所が迷いにくい。
理由
ラジコン(有線/無線)側の電源問題と、ユニック車(クレーン装置)側の作動条件(PTO・安全装置)問題は、対処の順番が異なる。症状を混ぜると、同じ操作を繰り返して時間ロスとリスクが増える。
具体:症状を3パターンに分ける
- ✅ ラジコン自体が点灯しない(電源が入らない)
- ✅ 点灯はするが車両側が反応しない(操作が通らない)
- ✅ 一部だけ動かない(特定機能のみ不作動)
この時点でやってはいけないこと(安全の最小ルール)
安全装置や周囲確認を飛ばすと、復旧しても危険な状態で作業が始まる。起動させることより、起動してよい状態の確保が先になる。
- ⚠️ 連打・強制再操作・安全装置の無視をしない
- ⚠️ 周囲の退避確認なしに再起動しない
結論(最短手順)と判断軸(これだけは外さない)
結論
車両側の状態を確認してからラジコン電源を入れ、反応しない場合はPTO・非常停止・電源系を確認する。
理由
ユニック車(クレーン装置)は、作動条件がそろわないと操作が許可されない設計になっている場合がある。ラジコンが点灯していても、PTOや非常停止、インターロック条件が未達だと「動かない」症状が出やすい。
補足:判断軸
- ✅ 主軸:安全にラジコン操作を開始・再開できるか
- ✅ 副軸:車両側の準備状態(エンジン・PTO・操作許可状態)
- ✅ 副軸:起動しない原因の切り分け(車両/安全装置/ラジコン)
- ✅ 副軸:機種・年式差に対応できるか(有線/無線、装備差)
重要条件(ここを満たすと迷いにくい)
次の条件は、作業可否と安全に直結する。条件未満のままの再操作は、原因切り分けが進まないだけでなく危険が増える。
- ✅ PTOが正しく作動状態に入っていること
- ✅ 非常停止スイッチが解除されていること
- ✅ アウトリガー設置など作業前の安全確認が済んでいること
- ✅ ラジコンのバッテリー残量・接続状態に問題がないこと
- ✅ 機種・年式・有線/無線の違いで操作手順が異なる場合があること
ラジコン電源の「前提」整理(車両側の準備が先)
結論
ラジコン電源の前に、ユニック車(クレーン装置)が操作可能な状態を作る必要がある。
理由
ラジコンは「操作入力を送る装置」であり、受け側(車両・クレーン装置)が作動条件未満だと反応しない。機種差があるため、断定手順ではなく「前提条件」を押さえることが現場では強い。
具体:車両側で“操作できる状態”を作る(一般化した前提)
- ✅ エンジン状態:作動条件を満たす状態か(社内手順・車両表示に従う)
- ✅ PTO:動力取り出しが作動状態に入っているか
- ✅ 操作許可:操作モードや許可スイッチ、インターロック条件が満たされているか
非常停止(E-STOP)とインターロックの関係
非常停止が作動した状態や、インターロック条件未満の状態では、ラジコンが点灯していても操作が通らないことがある。解除確認は「一度やったつもり」で終わりやすいため、順番を固定して点検する。
- ✅ 解除確認:非常停止が押下状態のままになっていないか
- ✅ 表示確認:車両側の表示・警告が出ていないか
- ✅ 再確認:解除後に操作許可状態へ戻せているか
アウトリガーと安全確認(作業可否の土台)
アウトリガーの設置は、作業半径や定格荷重以前に「作業してよい状態」を作るための土台になる。アウトリガー未設置や不十分な設置は、起動後の操作が危険になる。
- ✅ 張り出し:必要な張り出し幅が確保できているか
- ✅ 敷板:沈み込み・ズレを防ぐ敷板が入っているか
- ✅ 水平:車体の傾きが大きくないか(可能な範囲で確認)
起動しない時の確認項目(現場用チェックリスト)

結論
起動トラブルは、車両側→安全装置→ラジコン側の順で潰すと、現場で迷いにくい。
理由
反応しない原因が車両側条件にある場合、ラジコンの再起動だけでは復旧しない。安全装置が関係する場合は、原因切り分けと同時に危険な再操作を防げる。
具体:上から順に潰すチェックリスト
- ✅ 車両側:エンジン状態/PTO/操作モード(作動条件)
- ✅ 安全装置:非常停止/操作許可/インターロック条件
- ✅ ラジコン側:電池・バッテリー残量/接点・接続/(無線なら)接続状態
- ✅ 周辺条件:周囲安全/荷の状態/作業姿勢(干渉がない状態)
| 症状 | 疑う場所 | 確認ポイント(例) |
|---|---|---|
| ラジコンが点灯しない | ラジコン側 | 電池/バッテリー残量、充電状態、接点の汚れ・緩み、電源スイッチの操作感 |
| 点灯するが反応しない | 車両側/安全装置 | PTO、操作許可状態、非常停止解除、車両側表示・警告、インターロック条件 |
| 一部だけ不作動 | モード/制限条件 | 操作モード切替、作業姿勢(干渉の有無)、安全装置の制限が入っていないか |
失敗例→回避策(よくある詰まりポイント)
起動トラブルは「手順の抜け」より「順番の逆転」で起きやすい。失敗パターンを先に知っておくと、現場での迷走が減る。
- ⚠️ 失敗例:車両側未準備のままラジコンだけ再起動 → 回避策:車両側(エンジン・PTO・操作許可)を先に点検
- ⚠️ 失敗例:非常停止に気づかず「故障扱い」で時間ロス → 回避策:非常停止解除確認を固定手順化
- ⚠️ 失敗例:周囲安全の確認不足で再操作し接触リスク → 回避策:再起動前に退避・合図を徹底
機種・年式・有線/無線で違うところ(迷った時の確認ポイント)
結論
操作手順が合わないと感じた場合は、有線/無線の違いと機種差を疑い、取扱説明書・銘板で確認する。
理由
有線リモコンと無線ラジコンは電源供給・接続形態が異なるため、点検ポイントも変わる。年式や仕様によって安全装置や操作許可条件が追加されている場合があり、一般的手順の丸写しは危険になる。
具体:迷った時の確認ポイント
- ✅ 外観:ケーブル接続が常時あるか(有線の可能性)
- ✅ 充電口:充電・電池交換が前提の形か(無線の可能性)
- ✅ 表示:車両側の表示・銘板・型式情報に当てる(最終確認)
| 観点 | 有線リモコン(一般論) | 無線ラジコン(一般論) |
|---|---|---|
| 電源の前提 | 接続・通電の前提がある | 充電・電池状態の影響が大きい |
| 起動しない時 | 接続部・通電条件の確認が重要 | バッテリー・接続状態の確認が重要 |
| 注意点 | 無理な引っ張り・接点不良に注意 | 残量不足・接続不良の見落としに注意 |
年式・仕様差で手順が違う可能性がある理由
安全装置(インターロック)や操作許可条件は、仕様差で増える場合がある。現場での断定は避け、取扱説明書・銘板の確認で「その個体の正解」に合わせる。
- ✅ 仕様差:安全装置の追加で「動かない」が正常動作の場合がある
- ✅ 迷ったら:銘板・型式情報を確認し、取扱説明書へ当てる
費用感・レンタル/購入/外注の考え方(起動トラブル時の現実的判断)
結論
直らない前提も含めて、待機損失と安全リスクで判断すると迷いにくい。
理由
起動トラブルは「その場で直す」より「段取りを止めない」ほうが損失が小さい場面がある。安全に確信が持てない状態での再操作は、事故・物損のリスクが上がる。
具体:現場で詰まった時の損失の観点
- ✅ 待機時間:作業者・車両の待機が増える
- ✅ 段取り遅延:搬入・据付の時間がずれる
- ✅ 再手配:代車・応援・オペ付き手配の追加が発生する
レンタル/代車/外注(オペ付き)を検討する条件
自己チェックで原因が切り分けできない場合は、作業再開より先に相談・手配の判断が必要になる。作業可否は「安全に確実に動く状態」になってから決める。
- ✅ 重要作業で遅延が許容できない
- ✅ 安全装置や操作許可条件が不明で確信が持てない
- ✅ 起動しても挙動が不安定で再発しそう
整備・修理に回す前の情報整理(伝えるべき項目)
相談先へ情報を渡すと、復旧までの時間が短くなりやすい。症状と試した確認を「順番込み」で残す。
- ✅ 症状:点灯しない/点灯するが反応しない/一部だけ不作動
- ✅ 発生タイミング:いつから、何をした直後か
- ✅ 実施内容:車両側→安全装置→ラジコン側で確認した項目
安全・法規・資格の注意(YMYL:確認手順を明示)
結論
不安定挙動や判断不能のまま作業を続けない。中止ラインを決めて相談するほうが安全と損失の両面で有利になる。
理由
クレーン装置は作業半径・定格荷重・アウトリガー設置など複数条件が重なる。原因不明の再操作は、想定外の動きや接触を生みやすく、事故につながる。
具体:安全優先の「中止ライン」
- ⚠️ 起動後に挙動が不安定、動きが途切れる
- ⚠️ 非常停止・インターロックの状態が確認できない
- ⚠️ 原因が切り分けできず、同じ症状が再発する
現場での確認手順(守る順序)
確認順序を固定すると、焦りの中でも抜けが減る。低負荷での挙動確認は、可能な範囲で安全確認が完了してから行う。
- ✅ 周囲安全:退避・合図・干渉物の確認
- ✅ 車両側条件:エンジン・PTO・操作許可状態
- ✅ 安全装置:非常停止・インターロック条件
- ✅ ラジコン:バッテリー・接続状態
- ✅ 挙動確認:低負荷で短時間、異常があれば中断
起動しない原因が「故障」寄りか判断に迷う場合は、現場で見落としやすい症状や修理前の確認観点を
古河ユニック 故障のよくある症状と修理前に確認すべき点で整理する
と、無理な再操作を避けやすい。
FAQ
Q:エンジン停止中でもラジコン電源は入る?
ラジコン自体の点灯は可能な場合があるが、ユニック車(クレーン装置)が作動条件未満だと操作が通らないことがある。まず車両側の作動条件(エンジン・PTO・操作許可)を確認する。
Q:ラジコンが点灯するのに動かないのはなぜ?
車両側条件(PTO)や安全装置(非常停止・インターロック)が未達の可能性が高い。車両側→安全装置→ラジコン側の順で確認すると切り分けしやすい。
Q:非常停止の解除はどこを見ればいい?
非常停止はラジコン側と車両側の両方に関係する場合がある。押下状態になっていないか、解除後に操作許可状態へ戻せているかを順番に確認する。機種差があるため最終確認は取扱説明書・銘板表示に合わせる。
Q:PTOが入っているかの確認はどうする?
PTOはクレーン装置の動力取り出しに関わる。車両側の表示や操作レバーの状態、社内手順で定めた確認方法に従い、作動条件を満たしているかを確認する。
Q:機種が分からないときは何を手がかりにする?
ラジコンが有線か無線か、車両側の銘板・型式情報、表示ラベルが手がかりになる。断定せず、銘板情報を取扱説明書へ当てて「その個体の手順」に合わせる。
Q:現場で直らないとき、最優先の次アクションは?
不安定挙動や判断不能のまま作業を続けず、中止して相談する。症状(点灯/反応)と確認済み項目を整理し、整備工場・メーカー・レンタル会社へ共有すると復旧が早くなりやすい。
まとめ & CTA(次に取る行動)
要点
- ✅ ラジコン電源は「車両側の作動条件」確認が先になる
- ✅ 反応しない場合はPTO・非常停止・電源系を順番に切り分ける
- ✅ 機種・年式・有線/無線で手順差があり、最終確認は取扱説明書・銘板が基準
🧭 次の行動
- ✅ 現場では「車両側→安全装置→ラジコン側」の順でチェックリストを上から実行する
- ✅ 機種差が疑わしい場合は銘板・型式情報を確認し、取扱説明書へ当てる
- ✅ 不安定挙動や判断不能の場合は作業を中止し、整備工場・メーカー・レンタル会社へ相談する


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