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ユニックの旋回減速機のオイル漏れは、減速機用ギヤオイルと油圧作動油の系統を分けて相談します。漏れた場所とクレーン型式を揃え、油種や油量をクレーン全体の数字から流用しないことが出発点です。
旋回部の周辺が濡れていても、それだけで減速機内部やシールの故障とは決まりません。「どこから出たか」と「どこに付着したか」を分け、見える範囲の写真と発見時の状態を整備先へ渡します。

古河ユニックの製品のメンテナンスでは、作動油と旋回減速機用ギヤオイルが別項目になっています。指定作動油の公式FAQにある作動油の説明を、そのまま減速機の指定へ置き換えることはできません。
現車の指定油量や全国一律の修理相場は示さず、整備先へ何を渡し、どの回答を受け取るかまで具体化します。
この記事では、油系統の照会票、修理見積りの揃え方、復帰後の記録まで整理します。作動油側の基本は【古河ユニック 作動油】種類・交換目安・注意点で確認できます。
旋回減速機の油は作動油と分ける

旋回減速機の油と油圧作動油は、保守資料・油種・整備履歴を分けて扱います。「同じクレーンに使う油」という理由で共用できるとは判断せず、まず相談対象の系統名を確かめます。
減速機
古河ユニックの保守ページには、旋回減速機用ギヤオイルの項目があります。これは油圧作動油の項目とは別です。旋回部の相談では、作動油タンクの話なのか、減速機の潤滑油の話なのかを最初に明らかにします。
ただし、濡れた外観を見ただけでは、現車の油系統までは確定できません。部品名が分からない場合は「旋回部付近のケース外面」など、見えた場所の表現で伝え、部品名の特定を整備先に依頼します。
名称にも注意が必要です。公式の保守ページには、旋回ギヤ・ベアリングへの給脂や、ホイストウインチ減速機への給油も別に掲載されています。名称に「旋回」「減速機」が含まれるというだけで、相談対象と同じ項目を見ているとは限りません。
減速機の判断ポイント
受付では「旋回減速機付近で油の付着を発見。漏出元と油系統は未確認」と伝えれば、原因を決め付けずに相談できます。写真に矢印を加える場合も、示すのは付着位置であり、故障部品の確定位置ではありません。
油圧
油圧側の相談を同時に行う場合も、依頼内容は分けます。「作動油タンクの量を調べてほしい」と「旋回減速機周辺の漏れを調べてほしい」は別の確認です。片方の点検が終わっただけで、両方が解決したとは扱いません。
作動油を交換した履歴があっても、それだけでは減速機用ギヤオイルの整備履歴になりません。請求書の「オイル交換」という表記しか残っていない場合は、対象部位・油の商品名・実施内容を当時の整備先へ照会します。
油圧の具体例
架空の受付例は「作動油交換の明細はあり、減速機用油の作業明細は見当たらない」です。この場合、減速機が未整備だったと断定せず、過去の明細を照合する対象として残します。記憶だけで交換済みに書き換えません。
資料
資料は、クレーン型式に対応する取扱説明書を中心に揃えます。保守ページは項目の切り分けに使い、現車の給油場所・指定銘柄・規定量を確定する資料とは分けて扱ってください。
複数台を管理している場合は、車両の管理番号も写真と資料に添えると照合しやすくなります。似た外観の車両であっても、別のクレーンの過去明細を今回の整備履歴へ混ぜないようにします。
| 項目・対象 | 条件と具体的情報 | 判断への使い方 |
|---|---|---|
| 減速機 | 旋回減速機付近の付着位置を写真で提示。漏出元は未確定でもよい。 | 減速機用油の資料を照会 |
| 油圧 | 作動油タンク、ホース等の記録と、減速機の記録を分ける。 | 同じ「油漏れ」の名前で作業範囲をまとめない。 |
| 資料 | クレーン型式・製造番号と、手元の取扱説明書の対象型式を照合。 | 対象型式が合う資料を優先 |
漏れ位置と発生条件の記録

漏れ位置と発生条件は記録しますが、見える油だけで内部部品の故障は確定しません。原因を探すために旋回を繰り返すより、発見時の状態を残して点検へつなげます。
位置
写真は、安全に立てる地上から全体と付着部を撮ります。全体写真でクレーン上の位置を示し、近い写真で濡れた範囲を示すと、整備先が写真同士を対応させやすくなります。見えない裏側を撮るために車両下へ入る必要はありません。
ケースの合わせ目付近、配管の近く、土台の上面など、観察した場所を言葉で添えます。上側から流れたように見えても、流出元として確定せず、「上側にも付着が見える」という事実として記録します。
位置の判断ポイント
最も濡れている場所を、そのまま交換する部品の位置にしないことが要点です。受付用の写真には、クレーン全体の向きと付着箇所の対応を書き添えます。位置の説明が曖昧なら、整備先に写真上で部位名を示してもらいます。
経過
発見した日時、前回見たときの状態、直近の整備の有無を並べます。過去写真がなければ「以前から漏れていた」と補わず、経過不明としてください。地面の跡も、いつ・どの車両から付いたかが分からなければ参考情報に留めます。
経過の具体例
架空例として「10月27日の始業前に発見、前日の外観写真はなく経過不明、発見後の再操作なし」と残します。これは受付記録の例で、漏れの許容量や点検間隔を示す数字ではありません。分からない時間帯は空想で埋めません。
条件
停止中に気付いたのか、通常作業の終了後に気付いたのかを分けます。発見前に異音や旋回の違和感があった場合は、その場面も添えます。ただし、症状を撮り直すための作動試験は行わず、既に分かっている事実で相談します。
漏れに加えて異音や動作異常がある場合は、使用を中断して整備先へ連絡します。格納や移動にも操作が必要な状態なら、現状を説明して扱いを確認してください。写真だけで使用継続可能とは判断できません。
写真やメモは元の撮影日時が分かる形で保存します。後日説明を追記する場合は、発見時に見た事実と、整備先から後で聞いた内容を分けると、原因についての推測が観察記録へ紛れ込みません。
| 項目・対象 | 条件と具体的情報 | 判断への使い方 |
|---|---|---|
| 位置 | 全体写真と付着部の写真を対応させ、見える範囲だけを説明。 | 付着位置と漏出元を区別 |
| 経過 | 初めて気付いた日時、前回の記録、直近整備を記載。 | 経過不明を、急増や長期放置に置き換えない。 |
| 条件 | 発見前の作業と、既に感じた異音・違和感を記載。 | 再現操作をしないで相談 |
- ✅ 付着位置は全体写真のどこに当たるか説明できる。
- ✅ 発見日時と、分からない経過を区別している。
- ✅ 発見前の状態と発見後の操作の有無を記録している。
ホース・継手・シリンダー側も候補に含まれると分かったら、ユニックの作動油漏れ|漏れた部位・修理依頼と見積りの確認で油圧側の相談事項を整理できます。
型式に合う指定油と油量

指定油と油量は、対象型式の資料と整備先の確認を優先し、推定量を入れません。公開ページにある別系統の数字や、似た機種の値を現車の指定として使わないことが重要です。
型式
揃える情報は車両型式だけでなく、クレーンの型式と製造番号です。トラックの車検証にある情報と、架装されたクレーンの銘板情報を区別します。銘板は安全に見える範囲で撮影し、読めない文字は推測せず、そのまま照会します。
取扱説明書が手元にある場合は、表紙の資料名・版や発行情報、対象型式、該当ページをまとめます。複数機種を扱う資料では、同じページに違う仕様の欄がないかも確認し、使った欄を整備先へ示してください。
型式の判断ポイント
銘板写真と資料表紙を同時に送ると、部品や油種の相談前に適用範囲を照合できます。資料の型式表記が現車と一致しなければ、近い機種の記載を採用するのでなく、対応する資料の有無を販売会社や指定サービス工場へ尋ねます。
指定油
公式FAQは、油圧作動油について一般用のユニックハイドロ46番、寒冷地用の32番を案内し、一部機種では異なるとしています。この説明は旋回減速機用ギヤオイルの指定を回答するものではありません。
したがって「作動油に46番を使うから、旋回減速機にも同じ油を入れる」とは判断できません。減速機側の指定が確認できない場合は、銘柄を決めずに照会します。油量と同様、指定が未確認であること自体を伝えるのが正確です。
指定油の具体例
照会時は「作動油のFAQは確認したが、旋回減速機用ギヤオイルの銘柄と規定量は未確認」と記載できます。回答を受けたら対象型式・資料名・該当欄も一緒に残し、口頭で聞いた油の名前だけが独り歩きしないようにします。
確認条件
油量の数字には、その数字が何を表すかという条件が必要です。タンク容量、装置全体の油量、整備で扱った実量を同じものとして比べません。減速機の指定を聞く際も、対象部位と確認条件がセットになった回答を求めます。
本記事では、現車型式に対応する給油量を確認できていないため、補充量や給油口の開放手順は示しません。資料の数字を見付けても、その部位と現車への適用を確かめるまで、自己判断で補充する根拠にはしないでください。
| 項目・対象 | 条件と具体的情報 | 判断への使い方 |
|---|---|---|
| 型式 | クレーン型式・製造番号、資料名・版・対象欄を一組にする。 | 車両型式だけで決めない |
| 指定油 | 減速機用油の指定を別に照会。作動油FAQの説明は流用しない。 | 銘柄未確認なら補充を進めない |
| 確認条件 | 規定量の対象部位・意味と、現車での確認条件を整備先へ質問。 | 同じ部位・同じ条件で照合 |
タダノ製を通称で「ユニック」と呼んでいる場合はメーカーを分け、【タダノユニック 作動油】種類・交換目安・注意点と【タダノユニック 修理】依頼前に確認すべき症状と注意点を参照してください。古河ユニックの指定をタダノ製へ移すための案内ではありません。
シール・部品等の点検範囲を相談する

シール・部品等の点検では、修理方法を先に決めず、漏出元の診断と必要な修理範囲を整備先へ聞きます。「減速機のオイル漏れだからシール交換」と依頼を限定すると、確認すべき範囲が伝わりにくくなります。
点検の結果、油圧側の整備も必要とされた場合には、ユニックの作動油交換|時期・費用と依頼範囲の確認で交換・補充などの依頼内容を区別できます。減速機用油の作業範囲と、同じ明細にまとめないことが前提です。
診断
受付段階では、推定原因よりも「どの部分から漏れているか確認してほしい」と伝えます。整備先には、外部から確認できる範囲、追加の点検が必要な条件、診断料が発生する範囲を尋ねると、その後の見積りを理解しやすくなります。
型式・製造番号・写真・発見時の条件を渡したうえで、入庫が必要か、現場対応が可能かも確認します。クレーンが格納できていない場合や、動作異常を伴う場合は、その状態を先に伝えて移動の可否を相談してください。
診断の判断ポイント
最初に決めるのは交換部品でなく、診断を頼む範囲です。「まず漏出元と油系統の確認を依頼し、追加分解や部品交換の前に連絡を受けたい」と伝えると、受付時点の依頼と、その後の追加作業を分けて管理できます。
シール
シール交換が提案されたら、対象部位と部品名、その作業で対応する症状を聞きます。内部の状態を調べた結果、別の部品や減速機単位の対応が必要とされた場合は、当初の見積りから何が変わったかを説明してもらいます。
周囲が濡れているという観察だけでは、どのシールを交換すべきかは指定できません。部品を先に購入するより、現車の適合と診断結果を揃える方が、注文違いや作業範囲の食い違いを避けやすくなります。
シールの具体例
架空の相談例は「写真ではケース周辺の付着までしか分からないため、対象シールと他の点検部位を診断後に説明してほしい」です。これは交換を決めた記録ではありません。提案部品、診断結果、承認した作業を別々に残します。
供給
部品供給は、型式や製造番号を渡して個別に確認します。在庫の有無、手配にかかる見込み、代替部品や一式交換の提案がある場合の適合確認を聞き、納期が確定している部分と未確定の部分を分けてください。
古河ユニックのお客様サポートは、部品購入や不具合の相談先として販売会社または指定サービス工場を案内しています。受付できる装置・地域・作業内容は、現状を伝えて個別に相談します。
| 項目・対象 | 条件と具体的情報 | 判断への使い方 |
|---|---|---|
| 診断 | 漏出元、油系統、点検範囲、追加作業前の連絡条件を質問。 | 診断と部品交換を分ける |
| シール | 対象部品と、その交換で対応する症状の説明を求める。 | 未診断の段階で部品番号を決めない。 |
| 供給 | 型式・製造番号に対する供給可否と納期の確定度を照会。 | 適合確認と手配条件を残す |
減速機の修理見積り比較

減速機の修理見積りは、脱着・部品と油・工賃・作業後の確認を同じ範囲に揃えて比べます。金額の大小だけでは、診断だけの見積りと修理完了までの見積りの違いが分かりません。
脱着
「脱着込み」の対象が、減速機なのか周辺部品なのかを確認します。現場での点検、工場への持込み、搬送が別料金なら、その区分も揃えます。見積りの総額に含まれない作業が、入庫後に必要となる条件を聞いておくと比較が明確になります。
点検しないと範囲が決まらないときは、最初の診断費と、診断後に決める修理費を分けます。追加作業の連絡方法や、どこまでの金額を承認したかも記録し、未確定額を確定した総額のように扱わないでください。
脱着の判断ポイント
比較する見積りの前提を「同じ現車、同じ発見状態、同じ依頼範囲」に揃えます。一方が持込作業、他方が出張と搬送込みなら、まず差額の対象を確認します。単純に安い方を選ぶ前に、必要な作業の抜けを確かめます。
部品油
部品は名称や交換範囲、油は対象系統と作業内容を分けて確認します。見積りに「オイル代」とだけある場合は、旋回減速機用油か、油圧側も含むのかを質問してください。廃油処理や関連する消耗品が別計上かどうかも揃えます。
部品油の具体例
架空の比較は、A見積りに脱着と部品・油が記載され、作業後の確認が未記載、B見積りに3観点すべてが記載された場合です。未記載を無料や未実施と決めず、Aへ確認範囲を照会してから比較します。価格や規定油量の例ではありません。
作業確認
作業後の確認では、どの部位の漏れと、どの機能を確認する予定かを整備先へ聞きます。依頼者自身が再現操作を行う前提にせず、整備先の確認内容と、引渡し時に受ける説明を見積りの段階で揃えてください。
預ける期間は、診断待ち・部品待ち・作業・確認を区別して聞きます。修理そのものが短時間でも、受入れや部品手配の状況で予定が変わり得るため、確定した引渡し日と目安の見込みを分けて運行計画へ反映します。
見積書には発行日と有効期限、税の扱いも必要です。電話で修正を受けた場合は、変更された項目を文書でもらい、古い見積書との重複計上や、違う版の金額を使った比較を防ぎます。
| 項目・対象 | 条件と具体的情報 | 判断への使い方 |
|---|---|---|
| 脱着 | 対象部品、持込・出張・搬送の区分、追加作業の承認条件。 | 同じ作業範囲で比較 |
| 部品油 | 部品名称、減速機用油の作業内容、廃油・消耗品の扱い。 | 油圧側の油と明細を分ける |
| 作業確認 | 修理後の漏れ・機能の確認範囲、説明と引渡しの予定。 | 未記載の項目は含有の有無を照会。 |
- ✅ 脱着・出張・搬送を含む範囲と税込・税別を揃えた。
- ✅ 部品と油の対象系統、追加費用の条件が分かる。
- ✅ 作業後の確認範囲と、預ける期間の確定度を聞いた。
受付先を比較するときは、ユニックの修理工場の選び方|指定サービス・専門修理と出張の確認で装置・地域・持込条件を整理できます。
油系統別の整備記録

整備記録は対象の油系統と作業内容を残し、作動油の履歴と混ぜません。記録の目的は「修理済み」の一言を残すことではなく、次回同じ付近で油を見付けたときに前回の作業と照合できるようにすることです。
系統
記録の見出しには、クレーン型式・製造番号に加え「旋回減速機周辺の漏れ点検」など対象を書きます。診断前は油系統未確定、診断後は整備先が確認した系統へ更新し、変更の根拠になった説明や作業明細を添えます。
照会票は、対象部位、現車情報、観察事実、資料の適用、依頼範囲、結果を一続きにすると使いやすくなります。次の表は記録用の書式案です。メーカー指定の点検簿や、現車の整備基準を置き換えるものではありません。
| 項目・対象 | 条件と具体的情報 | 判断への使い方 |
|---|---|---|
| 系統 | クレーン型式・製造番号/部位写真/診断した油系統/資料名・版・頁。 | 観察時の未確定と診断後を区別 |
| 内容 | 実施日/作業部位/交換部品/油の銘柄と作業実量/確認結果/整備先。 | 規定量と作業実量を別欄にする |
| 再発 | 再発見日時/位置写真/前回と似る点・異なる点/以後の使用状況。 | 前回明細と一緒に整備先へ渡す。 |
修理内容と休車予定が分かり、今後の保有も比較する段階なら、ユニックの修理と買い替え車両・クレーンの費用と査定条件を比較で車両側とクレーン側の費用を整理できます。
最新の条件は公式サイトで確認
系統の判断ポイント
一枚の請求書に複数の油交換が載っていても、記録は系統ごとに整理します。減速機用ギヤオイル、油圧作動油のどちらを扱ったかを明細に対応させ、判別できない項目は整備先へ確認するまで未確認のまま保持します。
内容
作業完了後は、実施した部品交換と油の作業、整備先による確認結果を明細と結び付けます。追加点検を見送った箇所があれば、その理由や次回の相談条件も残してください。見積りに載っただけの作業を、実施済みへ転記しないことが要点です。
内容の具体例
架空の引継ぎ例は「減速機側の作業明細を保存、油圧作動油側の交換は今回の対象外」です。作業していない系統も区別しておけば、次の担当者が全体の油を交換済みと誤解せずに済みます。結果は実際の整備明細に合わせます。
再発
再び油の付着を見付けたら、前回の写真と明細を添えて連絡します。同じ付近でも前回と同じ原因とは限りません。「修理後、いつの確認で、どの位置に気付いたか」を伝え、再点検や保証の扱いは整備先の条件に沿って確認します。
修理を続けるか更新するかは、今回の油漏れだけでなく、診断結果、部品手配、休車、今後の稼働予定で比較します。軽微な付着だけを理由に売却へ進める必要はなく、現状が分かってから比較材料を揃えます。
車両更新も検討する場合は、故障部位や未修理の状態を伝え、引取条件と査定条件を確認します。故障・架装の状態を伝えた現状査定の確認事項を準備に使えますが、買取可否や金額、修理より有利になることを保証するものではありません。
ユニック 旋回減速機 オイル漏れのよくある質問
作動油の流用、油色での判定、全体油量の転用は、いずれもそれだけでは判断できません。迷ったときは、油の名前を先に決めず、対象部位と型式へ戻って資料を照合します。
旋回減速機にも作動油を入れる?
旋回減速機にも作動油を入れる、と一律には言えません。古河ユニックの保守資料では旋回減速機用ギヤオイルが別項目になっており、現車の指定を確かめずに作動油を流用しないでください。
手元の油の容器や、前回の整備の記憶だけで決めず、現車の型式に対応する資料と整備先の回答を照合します。既に誤った油を入れた可能性があれば、入れた商品名・量・日時・その後の作動の有無を伝え、対応を相談します。
油の色で系統を判断できる?
油の色だけでは、減速機用油か油圧作動油かを確定できません。色は写真で補助情報として残せますが、部位や資料の確認を省略する根拠にはしません。油に触れたり、配管を緩めたりして判別する必要もありません。
写真では「茶色に見える付着」など観察の表現に留め、油種は未確認と伝えます。離れた場所の油と似ているというだけで、同一系統から漏れたと決めないことが、点検範囲の取り違えを防ぎます。
全体資料の油量を使える?
クレーン全体の油量や作動油タンクの容量を、旋回減速機の給油量として使うことはできません。数字の対象が違うためです。減速機の規定量は、対象型式と該当部位を特定した資料で確認します。
修理明細に記載された作業実量も、そのまま次回の補充量を示すものではありません。量が分からない状態では推定で入れず、漏出元の点検と、現車の確認条件について整備先へ尋ねてください。
取り違えやすい担当の境界
油圧側の油交換を終えていても、旋回減速機の漏れが解決した証拠にはなりません。今回の相談では対象部位と油系統を最初に特定し、確認できた修理範囲だけを完了扱いにします。油種や量の不明点は別に残します。
まとめ|ユニック 旋回減速機 オイル漏れの次の確認
旋回減速機の漏れは、油圧作動油と系統を区別して相談します。部位とクレーン型式を揃え、油種や油量を全体の数字から流用しないことが要点です。
まず見える位置と発見条件を残し、漏出元の診断を依頼します。その結果に合わせて部品・油・脱着・確認の見積りを揃え、作業後は実施した系統の履歴として保管してください。
電話で相談した内容は、相手先・受付日・回答事項を写真や明細と一緒に残すと、引継ぎにも役立ちます。
読後に揃える情報と次の判断
整備先には、型式・製造番号、全体と付着部の写真、発見時の条件、手元の資料、過去明細を渡します。相談の順序は漏出元と油系統の特定、修理範囲の説明、見積り、作業後の確認です。使用再開の条件も引渡し時に確認します。
- ✅ 対象の系統名は、観察した段階と診断後で区別した。
- ✅ 実施した部品・油の作業と、未実施の範囲を分けた。
- ✅ 再発時に前回の写真・明細を渡せるよう保管した。
根拠資料(公式公開本文確認日:2026年10月27日)
- 古河ユニック:製品のメンテナンス — 給油、旋回減速機用ギヤオイルと作動油の保守区分。現車固有の油量・作業手順を示す根拠には使用していません。
- 古河ユニック:作動油の銘柄、価格について — 油圧作動油の銘柄と機種別例外。旋回減速機用油への流用はしていません。
- 古河ユニック:お客様サポート — 部品・不具合等の相談先。供給可否、納期、費用は個別照会です。
照会票・記録項目・比較手順は本記事の編集上の整理案です。架空例は現車の整備基準やメーカー指定値を意味しません。


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