6t・8tユニックの運用経験があっても、重量物・大型部材の案件で「10tまで上げるべきか」は判断が止まりやすくなります。吊り余裕の期待がある一方で、進入・設置・地盤・体制の制約が一気に増えるためです。
ここで迷いが生まれるのは、「吊れるかどうか」だけでなく、当日に成立しない原因が複数ルートで発生しやすいからです。たとえば荷重は満たしていても、設置位置が想定より離れて作業半径が伸びたり、上空障害を避けるために旋回角度・設置点が変わったりすると、結果として「10tのつもりでも条件が変わって成立しない」状態になります。10tクラスは余裕が出やすい一方で、条件が崩れたときの影響も大きくなるため、手配前に前提を固定する価値が高いクラスです。
結論は、10tユニック車は、重量物・大型部材向けの最大クラスだが、万能ではない。ということです。必要重量と作業半径が厳しい案件で力を発揮しやすい反面、進入路や設置スペース、アウトリガー展開、地盤養生、免許・資格体制が揃わない現場では「借りても使えない」判断になりやすくなります。
特に誤解されやすいのが、「10t=いつでも10t吊れる」という捉え方です。実際は、定格荷重は作業半径・姿勢・ジブの状態などで変動し、さらに「吊り上げ」だけでなく「設置できるか」「作業線が確保できるか」が成立条件に入ります。したがって、10tを選ぶ判断は、能力の大きさではなく成立条件が揃うかどうかで決まります。
この記事では、スペック暗記ではなく「必要重量×作業半径×設置×体制」で作業成立を判定し、8t以下で足りる境界/10tが必要な境界/外注や別手段が安全な境界を条件付きで整理します。読後は、自現場で10tを選ぶべきかを、手配前に言語化して決められる状態を目指せます。
判断を早めるコツは、最初から「10tにするか」ではなく、必要重量と想定半径を固定した上で、設置・体制が揃うかを先に見ます。ここが揃うと、10tを選ぶ理由も、10tを避ける理由も、両方が短文で説明できるようになります。
トン数の呼び方と実際の能力が混ざりやすい場合は、【ユニック車は何トン?】1t〜10tのトン数目安と選び方で、必要重量と作業半径の整理に必要な前提を先に揃えておくと判断が早くなります。
なぜ「10tにするか」で迷うのか(課題の全体像)

8t経験があっても10tで判断が止まりやすい理由
結論は、迷いの本質は「トン数」ではなく作業が成立する条件が分散している点です。定格荷重は作業半径や姿勢で変動し、最大積載量は架装・仕様で変動します。さらに進入・設置・地盤・体制が揃わないと、能力以前に作業が成立しません。
ここで重要なのは、10tクラスになるほど「現場の自由度」が下がりやすいことです。たとえば設置位置を少しずらしたいだけでも、アウトリガーの張り出しや上空障害、道路使用・占用の条件などが絡み、結果として半径が増える・設置角度が限定されるなどの変化が起きやすくなります。こうした変化が、定格荷重の見込みを崩し、「能力はあるはずなのに成立しない」判断につながります。
理由は、10tクラスでは「余裕が出る面」と同時に「成立条件の制約」が増えやすいからです。車格が大きいほど、進入路や設置スペースの制約、アウトリガー展開、地盤養生、上空障害の影響が強くなります。
補足として、10tクラスで増える制約の典型は次の通りです。
- ✅ 進入条件:幅員・曲がり・段差・上空障害の影響が大きい
- ✅ 設置条件:アウトリガー展開・水平確保・養生(敷板前提)が必要になりやすい
- ✅ 地盤条件:沈下・傾きリスクの検討が重くなる
- ✅ 体制条件:運転・操作・玉掛け・合図の役割固定と要件照合が必須になる
📌 迷いを減らすには、先に「半径が伸びる要因(置き場変更・障害物回避・旋回制限)」を洗い出し、当日変動しそうな条件を見積条件に含めるのが有効です。
よくある失敗パターン(手配ミス)
結論は、失敗は「能力不足」だけで起きるのではなく、前提条件の言語化不足で起きやすいということです。必要重量・作業半径・設置条件・体制の4点が曖昧なまま手配が進むと、当日に成立しない条件が露出します。
ここでの「言語化不足」は、単に数値を書いていないという意味ではありません。たとえば必要重量は把握していても、吊り具・治具・付属の重量が含まれていなかったり、作業半径は把握していても、障害物回避で設置位置がずれる可能性が共有されていなかったりすると、当日に「想定と違う」状態になります。10tクラスでは、このズレが作業可否に直結しやすい点が注意です。
具体例は次の通りです。
- ⚠️ 半径が伸びて吊れない(設置位置のズレ、障害物回避で半径が増える)
- ⚠️ 架装で最大積載量が想定より減り、運搬回数が増える
- ✅ 進入・設置で詰まる(置けない・張れない・上空障害がある)
- ✅ 運転・操作・玉掛け・合図が曖昧で中断する(担当の入替や役割未固定)
📌 「当日になって初めて気づく」典型は、設置位置の制約(敷地境界・段差・傾斜・上空線)と、役割の入替(資格者不在・合図者不在)です。手配時に短文で固定しておくと、当日の中断が減ります。
結論と判断軸(このページの断言ライン)
結論(断言ライン)
結論は、10tユニック車は大型・重量物案件に有効だが、成立条件が厳しいため条件が明確に整う現場でのみ選ぶべき車両です。10tを選ぶ目的は「最大クラスだから安心」ではなく、必要重量と作業半径が厳しい条件で作業成立の確度を上げることにあります。
理由は、10tでも進入・設置・地盤・体制が揃わないと、能力以前に作業が成立しないからです。「借りても使えない」を避けるには、先に条件を揃えて手配条件として提示する必要があります。
また、10tの判断では「できる/できない」を単純に分けにくいケースが出ます。たとえば吊れるが設置が厳しい、設置できるが半径が伸びるなど、条件の一部が弱いときは「可能だが注意が必要」として計画を組み直す視点が必要です。
- ✅ 必要重量と想定作業半径を具体的に把握できている
- ✅ 進入路・設置スペース・地盤条件が10tクラスに対応している
- ✅ 運転免許・クレーン操作・玉掛けなどの体制が確保されている
一次判断軸:作業が成立するか(必要重量×作業半径)
結論は、10t選定の起点は必要重量と作業半径です。必要重量(吊り具・付属・治具を含む)と、想定作業半径(設置位置から吊り位置まで)が言語化できないと、10t・8t・6tの比較が始まりません。
理由は、定格荷重は作業半径や姿勢条件で変動するため、トン数の印象だけでは成立可否の境界が見えないからです。
ここでのポイントは、必要重量・半径ともに「当日変動」を想定しておくことです。必要重量は付属や吊り具の増減、荷姿の変更で変わることがありますし、半径は設置位置の制約や障害物回避で伸びることがあります。10tクラスでの安全側の判断は、“当日ズレる前提”で見積条件に織り込むことが基本です。
具体として、次の2点を「見積・手配条件」として先に揃えるのが基本です。
- ✅ 必要重量:荷+吊り具+付属+治具を合算し、当日の変動を見込む
- ✅ 想定作業半径:設置候補から吊り位置までの距離、障害物回避で伸びる可能性も含める
📌 余裕の取り方は、設置位置のズレや障害物回避、風や姿勢条件の変動を前提に、安全側で組む考え方が基本です。特に長尺物や面積の大きい荷は、姿勢が崩れると半径・荷重条件が同時に不利側へ動きやすい点に注意します。
補助判断軸:設置・体制・コスト
結論は、一次判断軸を満たしても、設置と体制が揃わないと作業は成立しません。さらに、手配性とコストを比較軸に含めると過剰手配を避けやすくなります。
理由は、10tクラスでは車格が大きいぶん、進入・設置の制約が強く出やすく、役割体制の曖昧さが中断要因になりやすいからです。
また、10tは「吊れる可能性が上がる」一方で、設置や体制が揃わないとゼロか百かの結果になりやすい点が特徴です。たとえば設置が不成立なら能力に関係なく作業は止まりますし、体制が揃わなければ手順上の中断が発生します。ここを補助判断軸として明確に分けておくと、過剰手配や手配し直しを避けやすくなります。
- ✅ 設置:進入路/設置スペース/地盤(アウトリガー・水平・養生・敷板)
- ✅ 体制:運転/操作/玉掛け/合図の役割固定と要件照合
- ✅ コスト:手配性・稼働頻度・代替手段(外注)との比較
10tユニック車の特徴を“誤解しない”整理(仕様・できる/できない)
10tユニック車とは(構造・位置づけ)
結論は、10tユニック車は「10tクラスの車格」+「トラック搭載型クレーン」の組み合わせです。吊りと運搬を同一車両で成立させやすい一方で、段数・アウトリガー形式・ラジコン・架装などの仕様差で、作業の成立条件が変わります。
理由は、最大積載量や取り回し、設置スペース、アウトリガーの展開条件が、車格と仕様の両方から影響を受けるからです。
ここで押さえたいのは、同じ「10tクラス」でも、架装の考え方で運用が変わる点です。たとえば荷台形状・工具箱・補強・追加装備などで最大積載量が変わることがあり、運搬回数や段取りに影響します。また、アウトリガー形式や設置条件が異なると、「置けるが張れない」「張れるが上空が厳しい」など、成立条件の差が出ます。
具体として、10tクラスは「余裕」を取りやすい場面がある反面、「条件照合の粒度」が強く求められるクラスです。仕様は暗記ではなく、現場条件に照らして照合する前提で扱うのが安全側です。
できること(向いている作業の典型)
結論は、10tユニック車は、必要重量と作業半径が厳しく、8t以下では余裕不足が出やすい案件で、成立の確度を上げやすい傾向があります。
理由は、最大クラスとして余裕が出やすい設計になりやすく、重量物・大型部材を安全側に寄せて計画しやすいからです。
ただし前提として、次の条件が揃う必要があります。
- ✅ 必要重量と想定作業半径が固定できている
- ✅ 設置(進入・アウトリガー展開・地盤養生)が成立する
- ✅ 体制(運転・操作・玉掛け・合図)が固定できる
📌 「向いている作業」でも、上空障害や設置位置の制約で半径が伸びると成立条件が変わります。設置候補を複数持ち、半径が伸びた場合の代替案まで用意できると、当日の中断を減らせます。
できないこと(過信しやすい境界)
結論は、10tでも「半径が伸びる」「積載が変わる」「設置できない」条件では作業が成立しません。10tという名称だけで万能視すると、危険側に寄りやすくなります。
理由は、定格荷重は作業半径や姿勢条件で変動し、最大積載量は架装・仕様で変動し、さらに設置条件が成立しないと能力以前に作業が止まるからです。
また、10tクラスは「可能だが注意が必要」なパターンも出ます。たとえば吊り荷は軽くても、偏荷重や長尺物で姿勢が不安定な場合や、設置面が狭くてアウトリガーの展開条件が厳しい場合は、能力があっても計画が成立しにくくなります。こうした場合は、無理に10tで成立させるより、外注や別手段も比較軸に入れて安全側で再設計する判断が現実的です。
- ⚠️ 設置位置が限定され半径が伸びる状況では、想定より吊れない判断になりやすい
- ⚠️ 架装や仕様で積載が変わると、運搬回数が増え段取りが崩れやすい
- ✅ 進入路・設置スペース・上空障害の制約が強い現場では、成立そのものが難しい
8t・6tとの違い(何が変わるか)
結論は、10tは「余裕が出やすい面」と「成立条件の制約が増える面」が同時に出やすい点が大きな違いです。比較は数値の暗記ではなく、照合の順番を揃えると迷いが減ります。
理由は、必要重量と作業半径が起点であることは同じでも、車格が大きいほど進入・設置・地盤・体制の条件が重くなるからです。
具体として、比較順は次の通りです。
- ✅ 必要重量×作業半径
- ✅ 進入・設置・地盤(アウトリガー・養生・敷板)
- ✅ 体制(運転・操作・玉掛け・合図)
- ✅ 手配性・コスト(外注も含む)
📌 「8tで足りるか」を見るときも、単に重量だけでなく、半径が伸びた場合でも余裕が残るかを確認します。ここが曖昧だと、当日になって10tへ手配し直すリスクが上がります。
選び方・比較・実践(チェックリスト/比較表/失敗例→回避策)

手配前に揃えるチェックリスト(最低限の順番)
結論は、10tの手配で失敗を減らす最短ルートは、必要重量/想定作業半径/設置条件/体制を「見積・手配条件」として先に提示することです。
理由は、この4点が曖昧なまま手配すると、車両仕様の照合が進まず、当日に成立しない条件が出やすくなるからです。
ここでのコツは、条件を「完璧に揃えてから手配」ではなく、「最低限の条件を短文で固定してから照合」に寄せることです。10tクラスは仕様差があり、手配先との照合で初めて見える条件もあるため、先に共有する情報の粒度が結果を左右します。
具体として、最低限は次の順番で整理します。
- ✅ 必要重量:荷+吊り具+付属+治具(変動も見込む)
- ✅ 想定作業半径:設置位置〜吊り位置(障害物回避で伸びる可能性も記載)
- ✅ 設置条件:進入路、設置スペース、アウトリガー展開、地盤、敷板・養生の前提
- ✅ 体制:運転担当、操作担当、玉掛け、合図者の固定と要件照合
📌 条件提示の短文例(使い回し用)
・吊り荷:〇〇(付属・吊り具込みで概算〇〇kg)/吊り位置:〇〇(写真あり)
・設置候補:〇〇(アウトリガー展開スペース〇〇、敷板・養生は現場準備)
・進入条件:幅員〇〇、曲がり〇〇、上空障害〇〇
・体制:運転〇〇、操作〇〇、玉掛け〇〇、合図〇〇(役割固定)
📌 追加で効く一言は、「設置位置が変わる可能性」と「敷板・養生は誰が用意するか」です。ここが曖昧だと、当日条件のズレが起きやすくなります。
| 比較観点 | 6t/8t/10tで見直すポイント(断定せず照合) |
|---|---|
| 吊り(作業成立) | 必要重量と想定作業半径を揃え、定格荷重が半径・姿勢で変動する前提で照合する |
| 運搬(積載・回数) | 最大積載量は架装・仕様で変動するため、車両ごとに確認し運搬回数まで織り込む |
| 進入・設置 | 進入路、設置スペース、アウトリガー展開、上空障害を現場写真と寸法で共有する |
| 地盤・養生 | 沈下・傾きリスクを想定し、敷板・養生の前提(誰が用意するか)まで合意する |
| 体制(役割・要件) | 運転・操作・玉掛け・合図を固定し、免許・資格の要否は作業内容と車両条件で照合する |
| 手配性・コスト | 稼働頻度と確実性を軸に、外注(オペ付き等)も含めて比較する |
失敗例→回避策(3本)
結論は、失敗を防ぐには「当日条件が変動する前提」で、半径・積載・設置のズレを先に潰すことです。10tでも前提がズレると成立しません。
理由は、当日の設置位置変更や障害物回避、架装差、地盤状況は、計画外の中断要因になりやすいからです。
失敗を回避する共通の考え方は、「当日ズレる場所」を先に決め、ズレたときにどうするかまで手配条件として共有することです。10tクラスは条件が崩れたときのリカバリーが難しくなりやすいため、事前にズレの想定を持っておく価値が高いです。
失敗例1:半径が伸びて吊れない
回避策は、設置位置と吊り位置を写真と短文で共有し、障害物回避で半径が伸びる可能性も「見積条件」に含めることです。加えて、設置候補が複数ある場合は、候補ごとの半径が変わる前提で「最も不利な半径」を基準に照合すると安全側です。
失敗例2:積載が想定より減って運搬回数が増える
回避策は、最大積載量を車両ごとに確認し、荷姿・付属重量・運搬回数まで段取りに織り込むことです。特に10tクラスは「吊れる」前提で計画が進みやすい分、運搬回数が増えると全体工程が崩れやすいため、運搬回数の増減が工程に与える影響も含めて整理しておくと手戻りが減ります。
失敗例3:置けない・張れない(設置条件で詰まる)
回避策は、進入路・設置面・アウトリガー展開を写真+寸法で共有し、敷板・養生の前提(現場準備か手配先準備か)まで合意することです。さらに、設置面が舗装でも、縁石・段差・地下構造物などで制約が出ることがあるため、「張れる前提」を置かずに現場側で制約を洗い出すのが安全側です。
最終判断の型(YES/NO/条件付き)
結論は、最終判断は「YES/NO/条件付き」に分けるとブレが減ります。10tの必要性は、条件が揃うかどうかで決まります。
理由は、能力の話と設置・体制の話が混ざると、過剰手配または能力不足のどちらかに寄りやすいからです。
「条件付き」は曖昧にしないのがポイントです。条件付きにする場合は、「何が揃えばYESになるか」「揃わなければ外注・別手段に切り替えるか」を短文で固定すると、当日の判断がぶれにくくなります。
- ✅ YES:必要重量×作業半径×設置×体制が揃う → 条件提示して仕様差を照合する
- ✅ NO:8t以下で明確に満たせる+進入/設置制約が強い → 小さいクラスで条件再確認する
- ✅ 条件付き:条件変動が大きい/設置が厳しい/体制が揃わない → 外注(オペ付き等)や別手段も含め安全側で再設計する
費用感・レンタル/購入/外注の考え方(条件提示)
レンタルが向くケース
結論は、スポット工事・短期案件ではレンタルが整合しやすい傾向があります。条件提示ができるほど、車両仕様の照合が進みやすくなります。
理由は、稼働期間が限定される場合、購入よりも手配と段取りの確実性を優先しやすいからです。
レンタルで重要なのは、車両スペックだけでなく、現場側が準備すべき条件(敷板・養生・進入誘導・立入管理)まで含めて合意することです。10tクラスは条件が整わないと「借りても使えない」結果になりやすいので、手配前に準備範囲を揃えておくと失敗が減ります。
- ✅ 短期・スポットで、必要重量と作業半径が事前に固定できる
- ✅ 進入・設置条件を写真+寸法で共有できる
- ✅ 体制(運転・操作・玉掛け・合図)を当日まで固定できる
📌 補償範囲や運用条件も「成立条件の一部」として、手配条件に含めて確認します。特に現場側の準備範囲が不明確だと、当日の中断要因になりやすい点に注意します。
購入が向くケース
結論は、稼働頻度が高く、現場条件が固定しやすい場合は購入検討の余地があります。車両価格だけでなく、運用体制まで含めて成立させる必要があります。
理由は、10tクラスは仕様差や点検・整備、教育によって安全側の運用が左右されやすいからです。
購入で見落としやすいのは、「必要なときに動かせるか」という運用面です。たとえば資格者の配置や役割固定ができないと、車両があっても稼働できない場面が出ます。また、架装や装備の選定で積載・取り回しが変わるため、単純に「大きい方が良い」で決めると運用負担が増えやすくなります。
- ✅ 稼働頻度が高く、設置条件(進入・スペース・地盤)が似た現場が多い
- ✅ 運転・操作・玉掛け・合図の体制を社内で固定しやすい
- ✅ 点検・整備・教育を運用計画として回せる
外注(オペ付き等)を検討すべき境界
結論は、設置・地盤懸念が強い、半径変動が大きい、段取り難度が高く体制固定が難しい場合は、外注も比較軸に入れると確実性を上げやすくなります。
理由は、10tを自社で成立させる条件が揃わないと、当日の中断リスクが高くなるからです。
外注の判断は「楽をするため」ではなく、「成立条件を確実に満たすため」に置くと整理しやすくなります。特に、設置や合図体制に不確実性がある現場では、オペ付き等の比較で安全側に寄せる考え方が現実的です。
- ✅ 設置場所が限定され半径が伸びやすい
- ✅ 地盤や養生の前提が現場ごとに変わりやすい
- ✅ 役割固定(運転・操作・玉掛け・合図)が難しい
安全・法規・資格の注意(確認手順)
免許:10tを運転できるか(確認手順)
結論は、必要な免許区分は車両条件で変わるため、車検証条件と運転者の免許を照合して確認します。10tという呼び方だけで免許を決めつけない運用が重要です。
理由は、車両総重量や最大積載量などの条件が運転区分に影響するため、名称だけでは確定できないからです。
ここで起きやすい誤認は、「10tだから大型が必須」「10tだから中型でいける」など、名称で決め打ちしてしまうことです。実務では、車検証の区分・車両総重量・最大積載量などの条件と、運転者の免許条件を突き合わせて確認します。曖昧な場合は、手配先の車両情報と公的な案内を照合する運用が安全側です。
- ✅ 車検証条件(区分・車両総重量・最大積載量など)を手配条件として共有する
- ✅ 運転担当を固定し、当日の入替リスクを避ける
- ✅ 不明点は手配先資料・公的案内に沿って照合する
資格:クレーン操作・玉掛けの要否(確認手順)
結論は、要否は作業内容と役割分担で変わるため、役割を固定したうえで条件提示し、手配先資料や公的案内に沿って照合します。資格要件を一律に決めつける説明は避ける必要があります。
理由は、同じ車両でも「誰が何をするか」「どの作業を行うか」で要件が変わるためです。
特に10tクラスは、役割が曖昧だと「当日できない」判断になりやすい傾向があります。運転者が操作も行うのか、操作は別担当か、玉掛けは誰が行うのか、合図者は誰かを、先に固定しておくことが重要です。資格の要否は、作業内容・役割・車両条件を揃えたうえで、公的案内や手配先資料、メーカー資料に沿って確認します。
- ✅ 運転/操作/玉掛け/合図を事前に固定する
- ✅ 吊り荷・吊り方・合図方法を短文で言語化して提示する
- ✅ 決めつけず、手配先資料・公的案内・メーカー資料に沿って確認する
現場安全:進入・設置・地盤・合図体制
結論は、10tクラスでは現場安全は「当日の判断」ではなく、前提の固定で成立させます。進入・設置・地盤・合図が揃わない場合、作業は安全側で成立しません。
理由は、車格が大きいほど設置条件の影響が強く、曖昧な役割分担が事故・中断リスクにつながりやすいからです。
ここでの実務ポイントは、当日の「現場判断」に寄せないことです。進入・設置・地盤・合図は、当日になってから調整しようとすると、作業半径が伸びたり、設置位置が限定されたりして、結果として定格荷重の前提が崩れやすくなります。10tクラスでは、前提を固定し、条件が揃わない場合は無理に成立させない判断が安全側です。
- ✅ 進入:幅員・曲がり・段差・上空障害を事前共有する
- ✅ 設置:アウトリガー展開・水平・養生の前提を合意する
- ✅ 地盤:沈下・傾き懸念がある場合は敷板前提で段取りする
- ✅ 合図:合図者・方法・立ち位置を統一し、当日判断に寄せない
📌 「合図」は後回しになりやすいですが、現場が広い・死角が出やすいほど重要になります。合図者の立ち位置と合図方法が曖昧だと、作業が中断しやすくなるため、体制条件として先に固定します。
FAQ
10tなら何トン吊れる?
結論は、定格荷重は作業半径や姿勢条件で変動するため、10tという名称だけで吊り能力は確定できません。必要重量と想定作業半径を揃え、車両ごとの条件で照合します。
📌 次に確認すべきポイントは、「荷+吊り具+付属+治具の合算」と、「設置位置が変わった場合でも半径が伸びないか(伸びるなら最不利半径で照合)」です。
8tと何が一番違う?
結論は、10tは余裕が出やすい一方で、進入・設置・地盤・体制の制約が増えやすい点が大きな違いです。進入・設置の可否を先に確定すると判断が早くなります。
📌 次に確認すべきポイントは、進入路(曲がり・段差・上空障害)と、アウトリガー展開ができる設置スペースが確保できるかを、写真+寸法で共有できるかです。
積載はどれくらい?
結論は、最大積載量は架装・仕様で変動するため、車両ごとに確認が必要です。最大積載量を見積条件に入れ、運搬回数まで織り込みます。
📌 次に確認すべきポイントは、荷姿(長尺・嵩物)と付属重量を含めた運搬回数を見積り、工程が崩れないかを先に整理することです。
運転免許は何が必要?
結論は、必要免許区分は車両条件で変わるため、車検証条件(区分・車両総重量・最大積載量など)を共有し、運転者免許と照合して確認します。
📌 次に確認すべきポイントは、運転担当を固定したうえで、手配先から車両情報(車検証条件に相当する情報)を受け取り、公的案内と照合できる状態にすることです。
操作や玉掛けの資格は?
結論は、要否は作業内容と役割分担で変わります。運転・操作・玉掛け・合図を固定し、吊り荷・吊り方を条件提示して、手配先資料や公的案内に沿って確認します。
📌 次に確認すべきポイントは、「誰が操作し、誰が玉掛けし、誰が合図するか」を短文で固定し、作業内容と合わせて要件照合に入ることです。
レンタル時の最低限チェックは?
結論は、仕様だけでなく現場条件と体制をセットで揃えることです。現場写真・寸法・必要重量・想定作業半径を事前共有し、進入・設置・地盤と免許・資格体制を照合します。
📌 次に確認すべきポイントは、敷板・養生など現場準備の範囲と、当日の役割固定(運転・操作・玉掛け・合図)が崩れない体制が組めるかです。
まとめ & CTA(次に取る行動)
結論は、10tユニック車は最大クラスとして重量物・大型部材に有効だが、万能ではないということです。必要重量と作業半径に加えて、進入・設置・地盤・体制の条件が揃わない現場では成立しにくくなります。
理由は、定格荷重は作業半径や姿勢条件で変動し、最大積載量は架装・仕様で変動し、設置条件が成立しないと能力以前に作業が止まるからです。
迷いを減らす最短ルートは、10tの可否を感覚で決めるのではなく、必要重量×作業半径を起点に、設置と体制を「前提として固定」してから手配条件に落とすことです。条件が揃わない場合は、無理に成立させず、外注や別手段も比較軸に入れて安全側で再設計する判断が現実的です。
- ✅ 判断の起点は「必要重量×作業半径」
- ✅ 進入・設置・地盤(アウトリガー・敷板・養生)で成立を確定する
- ✅ 運転・操作・玉掛け・合図の体制を固定し、要件を照合する
🧭 次に取る行動(迷ったらここから)
- ✅ 現場の「必要重量・想定作業半径・進入/設置・資格体制」をチェックリストで整理する
- ✅ その4点を見積・手配条件として先に提示し、車両仕様を照合して固める
- ✅ 条件が揃わない場合は、外注や別手段も比較軸に入れて安全側で再設計する


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