【トラックの荷台名称】各部位の名前一覧

平ボディの荷台を俯瞰でき、床や側面板など各部位が見分けられるトラック写真 トラック基礎

トラックの荷台には、荷台床、側あおり、後あおり、鳥居、ロープフックなどの部位があります。一方、平ボディ・ウイング・ダンプは荷台の形を示すボディ形式で、テールゲートリフターやクレーンは追加装備です。

結論:荷台の名称は、「荷台部位」「ボディ形式」「追加装備」に分けると正確に伝えられます。ただし、名称が分かっても、荷物が収まるか、固定できるか、最大積載量を超えないかは、それぞれ別に確認が必要です。

  • 荷台の前・横・後・床面にある部位の名前が分かる
  • 後あおりとテールゲートリフターの違いが分かる
  • 荷台内寸と車両外寸を使い分けられる
  • 見積もりや修理依頼で伝える項目を整理できる

平ボディトラックの荷台部位・ボディ形式・追加装備を3分類で整理したアイキャッチ

著者:ユニック車ガイド編集部(現場・車両選定経験のある編集者)

記事方針:現場や見積もりで通じやすい呼び方を優先し、部位名・位置・寸法をセットで整理します。

確認の前提:装備の有無、名称、強度、寸法は車両・架装によって異なります。最終確認は車両諸元表、架装仕様書、取扱説明書、車検証、実車で行ってください。

トラックの荷台名称を図で確認

荷台の部位名とボディ形状と装備条件を分けて整理する考え方を示す図解

荷台の名称は、位置ごとに分けると覚えやすくなります。平ボディを例にすると、前方には鳥居、側面には側あおりやロープフック、後方には後あおり、床面には床板や床フックがあります。

平ボディは床とあおりを備えた代表的なボディ形式ですが、標準・ロング・ワイドなどの仕様で形状や寸法が変わります。荷台全体の特徴は「平ボディの構造・特徴と向いている荷物」で確認できます。

荷台前方の名称

鳥居は、荷台前方のキャブ後方付近にある枠状の構造です。長尺物や積荷とキャブ側の位置関係を確認するときに使う名称です。

鳥居があるだけで積荷を安全に固定できるとは限りません。鳥居を荷締めに使えるかは、指定された固定箇所、構造、強度、架装仕様を確認してください。

荷台側面の名称

側あおりは、荷台左右にある開閉式の板です。横から荷物を積み降ろすときに開き、走行時には閉じてロックします。側あおりを荷物固定用のロープやベルトの代わりにすることはできません。

  • あおりヒンジ:あおりを開閉させる支点部分
  • あおりロック:閉じたあおりを固定する留め具
  • ロープフック:荷締め用ロープなどを掛けるために設けられた箇所
  • スタンション・差し込み柱:荷物の横移動を抑える目的などで使用される着脱式の柱

スタンションやロープフックの有無、形状、使用方法は車両・架装仕様によって異なります。側あおりと後あおりの詳しい違いは「側あおり・後あおりの役割と開閉時の注意点」で確認してください。

荷台後方の名称

後あおりは、平ボディ荷台の後方にある開閉式の板です。後方から積み降ろすときに開き、走行時は後あおりロックで固定します。

後あおりとテールゲートリフターは別です。

「リアゲート」「テールゲート」という言葉は広い意味で使われることがありますが、修理依頼や見積もりでは、開閉板を「後あおり」、荷物を昇降させる装置を「テールゲートリフター」と分けて伝えると誤解を減らせます。

昇降装置の方式や使用時の確認事項は「テールゲートリフターの役割・種類と使用時の注意点」で確認できます。

荷台床面の名称

荷台床・床板は、荷物を載せる面です。積載可否を確認するときは、床面の長さ・幅だけでなく、材質、段差、傷み、滑りやすさも確認します。

  • 床フック・埋め込みフック:床面に設けられた荷締め用の固定箇所
  • ラッシングポイント:ロープやベルトで荷物を固定するための箇所
  • ラッシングレール:複数の位置で固定具を使用できるレール状の設備

これらはすべての車両に装備されるものではありません。装備されていても、見た目だけで使用可否や許容荷重を判断せず、架装仕様書や取扱説明書、メーカー・架装業者の案内を確認してください。

トラック荷台の各部位名称一覧

主要な名称を、位置・役割・確認場面ごとに整理します。呼び方はメーカーや架装業者によって異なる場合があるため、問い合わせでは写真も添えると伝わりやすくなります。

部位名称 位置 基本的な役割 確認する場面 注意点
荷台床/床板 荷台の床面 荷物を載せる面 荷台内寸、床材、傷み、滑りの確認 荷物が収まっても重量確認は別に必要
側あおり 荷台の左右 側面を囲い、開閉して荷役を行いやすくする 横積み、修理、開閉方法の確認 荷締め装置の代わりにはならない
後あおり 荷台の後方 後部を囲い、後方からの荷役時に開閉する 後方積み、修理、ロック確認 テールゲートリフターとは別
鳥居 荷台前方、キャブ後方付近 荷台前方の枠・構造 長尺物、積荷とキャブの干渉確認 固定に使えるかは仕様と強度を確認
あおりヒンジ あおり下部など あおりを開閉させる支点 開閉不良、変形、異音の確認 摩耗・変形時は整備業者へ相談
あおりロック 側あおり・後あおりの端部 閉じたあおりを固定する 走行前点検、修理依頼 確実に掛かっているか確認
ロープフック 荷台側面・外周付近 ロープなどを掛ける固定箇所 荷締め、個数、位置の確認 変形・亀裂・腐食と許容荷重を確認
床フック/埋め込みフック 荷台床面 床面側から荷物を固定する 重量物、機械、パレットの固定 仕様により装備されない
ラッシングポイント/ラッシングレール 床面・側面・荷室内 ベルトや固定具を接続する 固定方法と接続位置の確認 仕様により装備されず、強度も異なる
スタンション/差し込み柱 荷台外周の差し込み部 荷物の横移動を抑える補助など 長尺物、資材運搬の仕様確認 仕様により装備されず、用途も異なる
荷台枠 荷台床の外周 荷台外周を構成する部分 変形、腐食、修理範囲の確認 固定箇所として使えるとは限らない
テールゲートリフター 車両後部 荷物を荷台高さまで昇降させる 台車・パレットなどの積み降ろし 荷台の基本部位ではなく追加装備

荷台と混同しやすい車体周辺部品

サイドガードは車体側方、泥除けはタイヤ周辺にある部品で、荷台の主要部位とは分けて扱います。修理依頼では「荷台左側」だけでなく、「左側サイドガード」「後輪後方の泥除け」のように位置を添えてください。

数値で確認|荷台内寸と車両寸法は別

車両全長と荷台内寸長、車両全幅と荷台内寸幅、最大積載量の違いを示す数値比較

荷物が載るかを確認するときの荷台内寸と、道路や駐車場に入れるかを確認するときの車両外寸は別の数値です。次は、メーカーが公表している小型車・2t標準キャブ・平ボディ・標準ボディの特定仕様例です。

確認項目 メーカー公式仕様例 使う場面
車両全長 4,685mm 駐車場、搬入口、旋回場所の確認
車両全幅 1,695mm 道路幅、門扉、車庫幅の確認
車両全高 1,960mm 屋根、入口、架空物との高さ確認
荷台内寸長 3,120mm 荷物の長さが収まるかの確認
荷台内寸幅 1,620mm 荷物・パレットの横並び確認
荷台内寸高 380mm あおり高さとの関係確認
床面地上高 855mm 手積み、台車、フォークリフトとの高さ確認
最大積載量 2,000kg 荷物の合計重量が上限以内かの確認

この数値は特定車型・特定仕様の一例です。

同じ2tクラスでも、標準、ロング、ワイド、低床、高床、キャブ形状、架装内容によって寸法は変わります。オプション装着や荷台架装によって、最大積載量が減る場合もあります。最終的には車両諸元表、架装仕様書、車検証、実車を確認してください。

荷台内寸長3,120mmは、荷物を載せる部分の内側の長さです。車両全長4,685mmは、車両前端から後端までの長さです。「荷台が3m」とだけ伝えると、内寸なのか車両全長なのか判断できないため、「荷台内寸長3,120mm」のように書きます。

床面地上高は積み降ろしのしやすさに関係します。日野デュトロの2.0tクラス・カーゴの公式例では、超低床が780~785mm、全低床が840~955mm、高床が925~1,100mmです。これは特定メーカーの設定例であり、全車共通の数値ではないため、使用する車両の仕様を確認してください。

荷台内に収まることと、最大積載量以内であることは別です。最大積載量は車検証で確認し、荷物、パレット、梱包材など積載する物の合計重量を比べます。荷物の配置、重心、固定方法も別に確認が必要です。重量管理の詳細は「最大積載量と過積載を確認する手順」で整理できます。

荷台の名称とボディ形式・追加装備は別

中古車検索や見積もりでは、荷台部位だけでなく、ボディ形式と追加装備を分けて伝えます。

呼び方 分類 伝え方の例
荷台床、側あおり、後あおり、鳥居、ロープフック 荷台部位 「右側あおりのロックを確認したい」
平ボディ、バン、ウイング、ダンプ、幌車 ボディ形式 「平ボディ・標準幅・ロングを探している」
テールゲートリフター、クレーン、荷台シート 追加装備 「平ボディでテールゲートリフター付き」

ウイングは側面パネルを大きく開くボディ形式で、平ボディとは部位構成が異なります。センタービームやウイングルーフなどの呼び方は「ウイング車の各部名称と位置」で確認できます。

ダンプは荷台を傾けて積載物を排出するボディ・架装形式です。土砂ダンプ、深ダンプ、三転ダンプなどでは荷台形状と用途が異なるため、「ダンプの種類と荷台構造の違い」で確認してください。

テールゲートリフターやクレーン付きは追加装備として記載します。荷物を昇降させる装置は「パワーゲート」と呼ばれることもありますが、問い合わせではテールゲートリフターであることと、分かる範囲で方式・仕様を伝えると確認しやすくなります。「2tユニック」のような通称だけでは、荷台形式、荷台内寸、最大積載量、固定箇所は決まりません。

荷台の固定箇所を確認するときの注意点

固縛とは、ロープやベルトで荷物を固定することです。荷締めでは、ロープフックや床フックの名称を知るだけでなく、その箇所が固定用として指定されているか、必要な強度があるかを確認します。

  1. 車両・架装で指定された固定箇所を確認する
  2. ロープフック、床フック、ラッシングポイントの変形、亀裂、腐食、緩みを確認する
  3. 荷物の重量、形状、材質に合うロープまたはベルトを選ぶ
  4. 荷物やベルトが角へ接触する場合は、角当てや養生材を使用する
  5. 走行前に固定状態を確認する
  6. 走行途中にも緩みや荷崩れの兆候を確認する
  7. 荷締めができていても、最大積載量を超えてよいわけではない

あおりは荷台の部位、ロープやラッシングベルトは荷物を固定する道具、角当てや滑り止めは荷物・固定具を保護し滑りを抑える補助材です。役割はそれぞれ異なり、1つだけで積載の安全確認が完了するわけではありません。

ロープの材質、太さ、劣化、交換判断、固定までの基本手順は「荷締めロープの太さ選びと安全な固定手順」で確認してください。

見積もり・問い合わせでの伝え方

荷台部位と寸法と装備条件の伝達不足による確認ミスを示す図解

「荷台が3m」だけでは、荷台内寸長なのか外寸なのか分かりません。「後ろのゲート」だけでは、後あおりなのかテールゲートリフターなのか判断できません。

見積もり、修理依頼、中古車問い合わせでは、ボディ形式+部位名+位置+寸法+追加装備+写真の順で情報をそろえると、確認の往復を減らせます。

【コピペ用】荷台の問い合わせテンプレート

ボディ形式:
荷台の部位名称:
位置(左・右・前・後・床面):
必要な荷台内寸:
追加装備:
積荷の種類:
積荷1個当たりの寸法:
積荷1個当たりの重量:
数量:
荷物の合計重量:
写真・車検証・諸元表の有無:

記入例

「平ボディ、右側あおり中央付近のロックを交換したい。荷台内寸長は約3,120mm。車両全体と破損箇所の写真、車検証の写しあり」のように書くと、対象箇所と車両仕様が伝わりやすくなります。

荷物の寸法が荷台内に収まっても、重量上限を超える場合や、安全に固定できない場合は運べません。問い合わせ時点で積荷1個当たりの重量、数量、合計重量まで整理し、車検証の最大積載量と照合してください。

FAQ(よくある質問)

荷台の横の板は何と呼びますか?

回答:側あおりと呼びます。左右を区別するときは、左側あおり、右側あおりと位置を添えて伝えます。

荷台後ろの板はテールゲートですか?

回答:平ボディの開閉板は後あおりと呼ぶと区別しやすいです。荷物を昇降させる装置はテールゲートリフターであり、後あおりとは別の装備です。

鳥居に荷物を固定してもよいですか?

回答:鳥居があるだけで固定箇所として使用できるとは判断しません。車両・架装で指定された固定箇所、強度、取扱説明書を確認してください。

2tトラックなら荷台寸法は同じですか?

回答:同じではありません。標準、ロング、ワイド、低床、高床、架装内容などによって荷台長・幅・高さが異なります。

荷台に収まれば積載できますか?

回答:寸法上収まることと、重量・固定・法令上積載できることは別です。荷物の合計重量と車検証の最大積載量、配置、固定方法を確認してください。

まとめ

  • 荷台床、側あおり、後あおり、鳥居、ロープフックは荷台部位
  • 平ボディ、ウイング、ダンプ、バン、幌車はボディ形式
  • テールゲートリフターやクレーンは追加装備
  • 荷物が収まるかは荷台内寸、進入できるかは車両外寸で確認
  • 固定箇所の強度や使用可否は架装仕様書・取扱説明書で確認
  • 荷締めや養生をしても最大積載量は増えないため、車検証の数値と荷物の合計重量を照合する

出典・参考情報

小型車・2t標準キャブ・平ボディ・標準ボディの車両寸法、荷台内寸法、床面地上高、最大積載量の特定仕様例を確認。
2.0tクラスにおけるキャブ幅、床面地上高、荷台長のバリエーションを確認。
積付け、固縛、荷崩れ防止、積み降ろし作業の安全上の注意を確認。
車両重量、車両総重量、最大積載量の違いと、架装によって積載量が変わる考え方を確認。

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