トラックの部位名称は、前面・キャブ・側面・荷台・後部・車体下部の順に確認すると、実車を見ながら位置を特定しやすくなります。
部位名称は、キャブや荷台、鳥居、あおりなど「車体のどの場所を指すのか」を示す言葉です。一方、部品名称は、エンジンやミッション、クラッチ、デフなど、機械部品や装置そのものを示します。

この記事では、外観から確認できるトラック各部の名称、荷台やクレーン架装で使われる代表名称、修理や見積依頼で場所を正確に伝える方法を整理します。
- トラックの前・横・後ろにある部分の名称
- 平ボディの鳥居・あおり・床板などの位置
- クレーン付きトラックで追加される架装部位
トラック全体の仕組みや各部のつながりから確認したい場合は、【トラックの構造】図解でわかる基本構成と仕組みをご覧ください。
運営・編集:ユニック車ガイド編集部
編集方針:公的機関、業界団体、メーカー公式資料を確認し、車型や仕様によって異なる部分は一律に断定せずに整理しています。
トラックの部位名称を外観図で確認

トラックの外観は、車両前面、キャブ、シャシー、荷台、車両後部に分けると名称を探しやすくなります。クレーン付きトラックでは、これらにクレーン架装が加わります。
| 部位名称 | 主な位置 | 簡単な役割 |
|---|---|---|
| キャブ | 車両前部 | 運転席・助手席など、乗員が乗る構造部分 |
| フロント | 車両の最前面 | 前面全体を表す総称 |
| フロントガラス | キャブ前面上部 | 前方視界を確保する |
| サイドミラー | キャブ左右 | 側方・後方の視界を補う |
| ドア | キャブ左右側面 | 乗員の乗り降りに使う |
| シャシー | キャブ・荷台の下側 | 車台側の構成全体を表す総称 |
| フレーム | 車体下部の前後方向 | キャブや荷台を支える骨格 |
| 荷台 | キャブ後方 | 荷物を積載する部分 |
| 鳥居 | 荷台前面 | 積み荷からキャブを保護する枠組み |
| あおり | 荷台の左右側面 | 荷台側面を囲う開閉可能な板 |
| 後あおり | 荷台後面 | 荷台後部を開閉する板 |
| タイヤ | 車体下部の各車軸 | 車重を支え、路面へ駆動力や制動力を伝える |
| 燃料タンク | キャブ後方のシャシー側面 | 燃料を収める |
| リヤバンパー | 車両後部下側 | 後部の保護に関わる部位 |
| テールランプ | 車両後部左右 | 後続車へ車両の存在などを知らせる |
側面図や上面図などで主要部品の位置を確認したい場合は、【トラックの構造図】主要部品の位置関係を整理で確認できます。
車両前面・キャブ周辺の部位名称
キャブは、トラック前部にある運転者・乗員のための構造部分です。室内のシート、収納、空調、居住性を説明するときは「キャビン」と呼ぶことがあります。実務では近い意味で使われるため、修理や見積では対象部位も併記すると伝わりやすくなります。
| 部位名称 | 主な位置 | 主な役割 | 混同しやすい呼び方・注意点 |
|---|---|---|---|
| キャブ | 車両前部 | 運転席と助手席を収める | 室内空間を「キャビン」と呼ぶ場合がある |
| フロントパネル | キャブ前面 | 前面外装を構成する | 「フロント」だけでは範囲が広いため位置を補う |
| フロントグリル | 前面中央付近 | 前面外装や通気部を構成する | 車型によって形状と配置が異なる |
| フロントバンパー | 前面下部 | 車体前部を保護する | 左右・中央の位置まで指定する |
| フロントガラス | キャブ前面上部 | 前方視界を確保する | 「前窓」「ウインドシールド」と呼ばれる場合がある |
| ヘッドランプ(前照灯) | 車両前面左右 | 前方を照らす | 「ライト」だけでなく左右を指定する |
| ウインカー(方向指示器) | 前面または側面 | 進行方向の変更を知らせる | 前側・側面・後側のどれかを特定する |
| ワイパー | フロントガラス下部 | 雨水や汚れを拭き取る | アームとブレードを分けて伝える場合がある |
| サイドミラー | キャブ左右外側 | 側方・後方を確認する | 左右と上段・下段を指定する |
| 補助ミラー | 主ミラー周辺やキャブ前側 | 死角を補う | アンダーミラーなど車型で呼び方が異なる |
| ミラーステー | ミラーとキャブの間 | ミラーを支持する | ミラー本体との区別が必要 |
| ドア | キャブ左右 | 乗降口を開閉する | 右ドア・左ドアを明示する |
| ドアハンドル | ドア外側 | ドアを開閉する | 内側ハンドルか外側ハンドルかを補足する |
| ステップ | ドア下側 | 乗り降りを補助する | 上段・下段や左右を指定する |
| フロントフェンダー | 前輪上部 | タイヤ周辺を覆う | キャブ外装と一体の場合がある |
キャブ幅の代表的な区分
一般社団法人日本自動車工業会が紹介する国内向けトラックの基本的な区分例では、キャブ幅は次のように整理されています。
| 車格 | 代表的なキャブ幅区分 | 主な呼び分け |
|---|---|---|
| 小型トラック | 約1,700mm・約1,770mm・約2,000mm | 標準、中間的な幅、ワイドなど |
| 中型トラック | 約2,100mm・約2,300mm | 標準、ワイドなど |
| 大型トラック | 約2,500mm | フルキャブ、ショートキャブなど |
注意:これらは代表的な区分例です。実際の寸法はメーカー、型式、年式、仕様によって異なります。購入、修理、架装では、実車の諸元表や車検証を確認してください。
キャブオーバー、ボンネット型、標準幅、ワイド幅など、キャブ構造と種類の違いは、【トラックのキャブ】キャブ構造と種類の違いで整理しています。
左側の視界やミラーステーの調整方法を確認したい場合は、【トラックの左ミラーステー調整】視界確保の方法をご覧ください。
車両側面・車体下部の部位名称
シャシー(シャーシ/車台)は、キャブ、エンジン、駆動系、足回りなどを含めた車台側の総称として使われることがあります。フレームは、その中でもキャブや荷台を支える骨格部分です。
| 部位名称 | 主な位置 | 主な役割 | 伝えるときの注意点 |
|---|---|---|---|
| シャシー(シャーシ/車台) | キャブ・荷台の下側 | 車台側の構成全体を表す | 総称のため、具体的な位置や部位を補足する |
| フレーム | 車体下部の前後方向 | キャブや荷台を支える | 前方・中央・後方の位置を指定する |
| サイドレール | フレーム左右の前後方向 | ラダーフレームの縦方向の骨格になる | 左右と前後位置を併記する |
| クロスメンバー | 左右サイドレールの間 | 左右のフレームをつなぐ | 何番目の横材か分かる場合は位置を示す |
| ホイールベース | 前軸と後軸の間 | 車軸間の距離を示す寸法 | 部品ではなく車両寸法を表す用語 |
| フロントアクスル | 前輪側 | 前輪を支える車軸 | 前軸と呼ぶ場合がある |
| リヤアクスル | 後輪側 | 後輪を支える車軸 | 複数軸車では前後どの後軸かを指定する |
| タイヤ | 各車軸の左右 | 車重を支え、路面に接する | 前後左右と、複輪では内側・外側を指定する |
| ホイール | タイヤ内側 | タイヤを取り付ける車輪部 | タイヤと混同しないよう交換対象を明示する |
| フロントフェンダー | 前輪上部 | 前輪周辺を覆う | 左右を指定する |
| リヤフェンダー | 後輪上部 | 後輪周辺を覆う | 荷台側部材と一体の場合がある |
| マッドガード(泥よけ) | タイヤ周辺 | 泥水や飛石の飛散を抑える | フェンダーやマッドフラップとの区別が必要 |
| 燃料タンク | シャシー側面 | 燃料を収める | 左右や複数タンクのどれかを指定する |
| バッテリーボックス | シャシー側面 | バッテリーを収納・保護する | 工具箱など他の箱状部位と区別する |
| サイドガード | 車両側面下部 | 側面下部への入り込みを抑える | ステップや装飾部材と区別する |
| スペアタイヤキャリア | シャシー側面または後部下側 | スペアタイヤを保持する | 車型によって位置が異なる |
| プロペラシャフト | 車体中央下部 | 動力を駆動軸側へ伝える | 部品の詳細は整備資料や部品図で確認する |
一般的なトラックでは、サイドレールとクロスメンバーを組み合わせたラダーフレームが広く使われます。フレームの補強、荷重の伝わり方、腐食や亀裂の見方は、【トラックのフレーム】構造と強度の考え方で確認できます。
平ボディの荷台周辺にある部位名称

平ボディは荷台の構成が外から見えやすく、鳥居、あおり、床板などの基本名称を覚えるのに適しています。ただし、荷台の構造や呼び方は架装メーカーや仕様によって異なる場合があります。
| 部位名称 | 主な位置 | 主な役割 | 混同しやすい呼び方・注意点 |
|---|---|---|---|
| 荷台 | キャブ後方 | 荷物を積載する | 平ボディ、バン、ダンプなど架装形式を添える |
| 荷台床(床板) | 荷台の積載面 | 荷物を載せる | 前方・中央・後方、左右を指定する |
| 前立て | 荷台前面 | 荷物の前方移動を抑える | 鳥居の下側にある前面部として扱われることがある |
| 鳥居 | 荷台前面の上部 | 積み荷からキャブを保護し、長尺物を立てかける際に使われることがある | 荷台前側枠と補足すると伝わりやすい |
| 角出し(ツノ出し) | 鳥居上部の左右端 | 長尺物の固定や落下防止を補助する | 折り畳み式や脱着式など仕様差がある |
| 側あおり | 荷台左右側面 | 荷台側面を囲い、開閉して荷役する | 左側・右側を明示する |
| 後あおり | 荷台後面 | 荷台後部を囲い、開閉して荷役する | テールゲートと呼ぶ場合がある |
| あおりヒンジ | あおり下端付近 | あおりを回転・開閉させる | 左右と個数、破損位置を示す |
| あおり開閉補助装置 | あおり側面・荷台床下付近 | あおりの開閉操作を補助する | スプリング式など仕様によって構造が異なる |
| あおり止め | あおり端部 | 閉じたあおりを固定する | 社内呼称が異なる場合は写真を添える |
| ロープフック | 荷台外周 | 荷締め用ロープなどの取付点になる | 左右、前後、個数を示す |
| 荷台枠 | 荷台外周・床下 | 荷台を構成・支持する | フレームとの区別が必要 |
| 縦根太 | 荷台床下の前後方向 | 荷台床を支持する | 架装仕様で本数や構造が異なる |
| 横根太 | 荷台床下の左右方向 | 荷台床を支持する | 縦根太と方向を区別する |
平ボディ寸法の特定仕様の一例
荷台寸法は車格の通称だけでは決まりません。次は、いすゞエルフの特定仕様について公式に公表された一例です。
| 確認項目 | 特定仕様の公表値 |
|---|---|
| 型式 | 2TG-NJR88AF |
| 仕様 | 木製平ボディ/フルフラットロー |
| 車両全長 | 4,690mm |
| 車両全幅 | 1,695mm |
| 車両全高 | 1,965mm |
| 荷台内長 | 2,820mm |
| 荷台内幅 | 1,620mm |
| 荷台内高さ | 380mm |
| 最大積載量 | 2,000kg |
| 車両総重量 | 4,455kg |
寸法確認の注意:キャブ、ホイールベース、年式、型式、架装によって寸法は異なります。同じ2tクラスでも荷台寸法が同じとは限りません。実車の寸法は、車検証、メーカー諸元表、架装仕様書で確認してください。
トラック後部の部位名称
トラック後部では、「後ろ」「リヤ」「テール」といった呼び方が混在します。修理や見積では、左右と灯火の種類まで特定すると誤解を減らせます。
| 部位名称 | 主な位置 | 主な役割 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 後あおり | 荷台後面 | 荷台後部を開閉する | テールゲートと呼ぶ場合がある |
| テールゲート | 荷台・荷箱の後面 | 後部を開閉する | 平ボディの後あおりを指す場合と、別構造を指す場合がある |
| テールランプ | 車両後部左右 | 後続車へ車両の存在などを知らせる | 灯火ユニット全体を指す場合がある |
| ブレーキランプ(制動灯) | 車両後部 | 制動操作を後続車へ知らせる | 左右と灯火の種類を指定する |
| バックランプ(後退灯) | 車両後部 | 後退中であることを知らせる | 「白いランプ」だけでなく後退灯と示す |
| ウインカー(方向指示器) | 車両後部左右 | 進行方向の変更を知らせる | 前側の方向指示器と区別する |
| リヤバンパー | 車両後部下側 | 後部の保護に関わる | 後部突入防止装置と同じ構造とは限らない |
| 後部突入防止装置 | 車両後部下側 | 後方車両の潜り込みを抑える | 車型や架装で形状が異なる |
| ナンバープレート | 車両後部 | 登録番号を表示する | 写真共有時は情報の取扱いに注意する |
| マッドフラップ | 後輪後方 | 泥水や飛石の飛散を抑える | 泥よけ、マッドガードと呼ばれる場合がある |
| けん引フック | 車両後部または前部 | けん引時の接続点になる | 使用方法と許容条件は取扱説明書で確認する |
| スペアタイヤ | 後部下側または側面 | 交換用タイヤとして搭載する | 車型によって搭載位置が異なる |
| リヤフェンダー | 後輪上部 | 後輪周辺を覆う | 左右と前側・後側の位置を補足する |
現場での呼び方を書類向けに具体化する例
| 現場での呼び方 | 書類・修理依頼で特定しやすい表現 |
|---|---|
| 後ろの板 | 後あおり/テールゲート |
| 後ろのライト | 右後部テールランプ、左後部方向指示器など |
| 後ろのバンパー | リヤバンパーまたは後部突入防止装置 |
| 泥よけ | 左後輪後方マッドフラップなど |
クレーン付きトラックで追加される部位名称
クレーン付きトラックでは、車両本体、荷台、クレーン架装を分けて確認します。古河ユニックの代表的な積載形トラッククレーンの公式資料には、クレーン各部の名称として18項目が示されています。
| 部位名称 | 主な位置 | 簡単な役割 | 確認時の注意点 |
|---|---|---|---|
| ブーム | クレーン上部から伸びる腕 | 伸縮してフックを目的位置へ動かす | 基部・中間・先端を指定する |
| コラム | ブーム基部の縦構造 | ブームやウインチなどを支持する | ベースや旋回装置と区別する |
| ベース | クレーン最下部 | クレーン本体を車体側へ支持する | 架装ボルト周辺を含め位置を示す |
| アウトリガ(アウトリガー) | クレーン基部の左右 | 張り出して車体を支持する | 左・右、水平張出部・垂直部などを補足する |
| 操作レバー | クレーン基部の操作部 | 各動作を操作する | 左右操作部やリモコンの有無を確認する |
| フック | ワイヤロープ先端 | 玉掛け用具などを掛ける | 玉掛け用具そのものと混同しない |
| ワイヤロープ | ウインチからブーム先端・フック周辺 | フックを巻き上げ・巻き下げする | 摩耗や変形の判断は点検基準に従う |
| 旋回装置 | コラム下部・ベース上部 | クレーン上部を旋回させる | コラムやベースとの境界を写真で示す |
| 作動油タンク | クレーン基部周辺 | 油圧装置の作動油を収める | 車両側燃料タンクと混同しない |
| ホイストウインチ | コラム周辺 | ワイヤロープを巻き取る | ドラム部分と周辺機構を区別する場合がある |
| デリックシリンダ | コラムとブームの間 | ブームを起伏させる | 伸縮用シリンダと区別する |
| テレシリンダ | ブーム内部 | ブームを伸縮させる | 外観だけでは見えにくい場合がある |
| アウトリガシリンダ | アウトリガ内部・先端部 | アウトリガを作動させる | 水平・垂直どちらの動作かを補足する |
| 荷重計 | クレーン基部周辺 | 荷重に関する表示・確認に使う | 機種によって表示方式や配置が異なる |
| コントロールバルブ | 操作レバー周辺 | 作動油の流れを制御する | 外観から特定しにくい場合は型式資料で確認する |
| スイベルジョイント | 旋回中心部 | 旋回部へ油圧を伝える | 内部部品のため外観だけでは分かりにくい |
| 油圧ポンプ | 車体側の動力取出し周辺 | 油圧を発生させる | 取付位置は架装仕様で異なる |
| 架装ボルト | クレーンベースと車体の取付部 | クレーン架装部を車体へ固定する | 点検や作業はメーカー資料に従う |
安全上の注意:各部の名称が分かっても、クレーン作業の可否や吊り上げ能力は判断できません。実際の作業では、搭載クレーンの取扱説明書、性能表、定格総荷重表、作業半径、設置条件を確認してください。
部位名称を間違えずに伝える方法

修理、見積、部品注文、社内連絡では、名称だけでなく位置と状態を組み合わせて伝えます。左右は、車両が前進する方向を向いた状態を基準にします。
伝える前に確認する6項目
- 領域:車両前面、キャブ、シャシー、荷台、後部、クレーン架装のどれか
- 前後位置:前、中央、後ろのどこか
- 左右位置:車両前進方向を基準に左か右か
- 上下位置:上、中央、下のどこか
- 状態:破損、変形、異音、動作不良、油漏れなど
- 写真:全景写真と近接写真を最低2枚用意する
写真は全景と近接の最低2枚を用意する
- 1枚目:車両全体と対象部位の位置が分かる全景写真
- 2枚目:破損、変形、漏れなどの状態が分かる近接写真
必要に応じて、車名、年式、型式、車台番号、架装メーカー、クレーン型式、発生時期、発生した状況も添えます。ナンバープレート、車台番号、社内管理番号などが写真に写る場合は、社外へ送る前に情報の取扱いを確認してください。
現場呼称と書類向け表現の比較
| 現場で言いがちな呼び方 | 書類・見積で特定しやすい表現 |
|---|---|
| フロント | 車両前面+バンパー、グリル、灯火類などを補足 |
| ライト | 前照灯、方向指示器、制動灯、後退灯などを特定 |
| 足回り | 前後左右+タイヤ、ホイール、サスペンション、アクスルなどを補足 |
| あおり | 左側あおり、右側あおり、後あおりのいずれかを指定 |
| 鳥居 | 荷台前側枠(鳥居)+上部、左側、右側などの破損位置 |
| クレーンの腕 | ブーム+基部、中間、先端のどこかを指定 |
部位名称と部品名称の違い
部位名称は車体上の場所を確認するための言葉、部品名称は機械部品や交換対象を特定するための言葉です。目的を分けると、似た記事や用語を迷わず使い分けられます。
| 比較項目 | 部位名称 | 部品名称 | 確認方法 |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 車体のどの場所か確認する | 装置や交換部品を確認する | 目的に応じて外観図か部品図を使う |
| 代表例 | キャブ、前面、荷台、鳥居、あおり、後部 | エンジン、ミッション、クラッチ、デフ | 名称だけでなく位置や型式も確認する |
| 主な資料 | 外観図、側面図、前後左右の位置情報 | 部品図、型式、品番、整備資料 | 実車と資料を照合する |
エンジンやミッションなど、点検・交換対象となる装置の名称は、【トラックの部品名称一覧】主要パーツまとめで整理しています。
トラックの部位名称に関するFAQ
Q:トラックのキャブとキャビンは同じですか?
A:一般には運転席を含む前部空間を指す近い言葉として使われます。この記事では、外観や車体構造を説明するときはキャブ、室内空間や居住性を説明するときはキャビンと使い分けています。
Q:トラックのあおりとはどの部分ですか?
A:平ボディなどの荷台側面や後面にある開閉可能な板です。側面は側あおり、後部は後あおりと呼び分けると位置を伝えやすくなります。
Q:トラックの鳥居とはどの部分ですか?
A:キャブ後方にある荷台前側の枠組みです。積み荷からキャブを保護し、長尺物を立てかける際にも使われます。
Q:シャシーとフレームは同じですか?
A:同じ意味に近い使われ方もありますが、シャシーは車台側の構成全体、フレームは車体を支える骨格部分と区別すると分かりやすくなります。
Q:トラックの左右はどちらを基準にしますか?
A:車両が前進する方向を向いた状態を基準に左・右を表します。修理依頼では「左後輪前方」など、左右と前後を組み合わせます。
Q:部位名称が分からないときはどう伝えますか?
A:車両全体が写る写真と対象部位の近接写真を用意し、前後左右、上下、症状を伝えます。名称を推測して断定するより、位置情報を正確に共有します。
まとめ
- 部位名称は、前面、キャブ、側面、荷台、後部、車体下部に分けると確認しやすい
- 部位名称は車体上の場所を示し、部品名称は装置や機械部品を示す
- 平ボディでは、鳥居、側あおり、後あおり、床板が基本名称になる
- シャシーは車台側全体、フレームは骨格部分として区別すると分かりやすい
- クレーン付きトラックでは、車両本体、荷台、クレーン架装を分けて確認する
- 修理や見積依頼では、前後左右、症状、全景写真、近接写真を共有する
- 寸法や仕様は、通称ではなく実車の型式、車検証、メーカー諸元表で確認する
トラックの定義、種類、用途から確認したい場合は、【トラックとは】意味・定義・種類・用途を初心者向けにわかりやすく解説をご覧ください。
出典・参考情報
| 資料名・公式機関名 | この記事で確認した主な内容 |
|---|---|
| 一般社団法人日本自動車工業会「今さら聞けないシリーズ トラック用語」 | キャブ幅の代表的な区分、シャシー、ラダーフレーム、サイドレール、クロスメンバー、あおり、鳥居、角出しの説明 |
| 一般社団法人 日本自動車車体工業会 | 荷台架装、特装車、架装物に関する業界情報の確認先 |
| 古河ユニック株式会社「積載形トラッククレーン架装物解体マニュアル」 | ブーム、コラム、ベース、アウトリガ、操作レバー、フックなど、クレーン各部18項目の名称 |
| いすゞ自動車株式会社「エルフに国内小型トラック初のスペースキャブを追加」 | 型式2TG-NJR88AFの車両寸法、荷台内寸法、最大積載量、車両総重量 |


コメント