URG260AとURG290Aの違いは、シリーズのつり上げ荷重と最大張出幅に加え、必要な作業半径で使える定格総荷重で見ると分かります。最大値だけで選ばず、段数・使用ブーム・車両条件を揃えるのが比較の基本です。
シリーズ概要はURG260Aが2.63t・3.0m、URG290Aが2.93t・3.4mです。前者の掲載仕様は古河ユニック|URG260Aで確認できます。一方、古河ユニック|小型クレーン性能表の4段・使用ブーム1234では、半径4mの空車時定格総荷重が0.68tと0.78tです。これは各機種の最大張出を使う比較で、同じ物理的な幅ではありません。
この記事では4段型式の数値、張出条件、荷物とつり具の区別を整理します。表の基礎を補う場合は、古河ユニックの性能表の読み方も確認してください。
URG260Aと290Aは最大値だけで選ばない

小型クレーンを選ぶときは、シリーズの最大つり上げ表示と、現場の作業点で使える能力を分けます。URG290Aの表示荷重が大きくても、その値を遠い荷下ろし位置まで使えるわけではありません。必要な半径と張出状態に対応する欄を読むと、候補の違いが具体化します。
最初に決めるのは「どこで何をつるか」
荷物の重量だけでなく、車両を置く位置と荷の位置を先に整理します。近くの荷を扱う作業と、離れた位置へ据え付ける作業では、同じシリーズでも見る欄が変わります。機種名から選び始めるより、必要な作業点から候補へ戻る方が比較しやすくなります。
作業半径は、クレーンの旋回中心からフック中心までの水平距離です。車体の側面から荷物までの距離や、ブーム自体の長さとは異なります。配置図を作るときも、距離の起点を揃えなければ、同じ「4m」という記録で違う位置を想定してしまいます。
この記事の数値は、2026年10月23日に確認した公式製品情報と小型クレーン性能表C-2040Cに基づきます。シリーズ概要を入口に使い、具体的な能力の比較は4段のURG264AとURG294Aへ絞ります。3段や5段を含むシリーズ全体へ、4段の結果を広げない読み方です。
比較が当てはまる範囲
作業点の掲載例は水平設置・空車時・前方領域以外が前提です。架装車両と実車付属の性能表が一致することを照合し、荷台に荷物がある場合など、現物の状態が違うときの扱いは実車資料で確認してください。
- ✅ 候補の銘板や仕様書で、シリーズ名と個別型式・段数を確認する。
- ✅ 荷をつる位置と降ろす位置を図にし、旋回中心からの距離を記す。
- ✅ 確保できる張出状態と、荷物・つり具の質量が分かる資料を揃える。
シリーズ名・段数・車両条件を揃える

URG260A・URG290Aはシリーズ名で、今回の4段比較に使う個別型式はURG264A・URG294Aです。まず段数を揃え、次に使用ブームと架装車の条件を照合します。同じシリーズ名が書かれていても、それだけで性能表の同じ行を使えるとは限りません。
シリーズ名と個別型式をどう区別するか?
製品ページの大きな見出しはシリーズの入口、個別型式は実際に照合する機種の識別に使います。「URG260Aの4段」と聞いたらURG264Aの資料へ進み、「URG290Aの4段」ならURG294Aを確認する流れです。見積書にもシリーズだけでなく、個別型式まで残すと比較対象が明確になります。
| 比較項目 | URG260A | URG290A | 比較条件 |
|---|---|---|---|
| シリーズのつり上げ荷重 | 2.63t | 2.93t | 全作業半径で使える値ではない |
| アウトリガ最大張出幅 | 3.0m | 3.4m | それぞれの最大張出 |
| 今回の4段型式 | URG264A | URG294A | 4段同士で作業点を比較 |
| 製品ページの架装対象 | GVW5~8tクラス | GVW5~8tクラス | 実際の車両との組合せを確認 |
GVWは車両総重量を表す区分です。製品ページの架装対象を、その車の最大積載量やクレーンのつり上げ能力に置き換えてはいけません。同じ対象クラスの車両でも、個々の架装条件まで一致したことにはならないため、車両とクレーンを一組として照合します。
販売店へ渡す資料
銘板の型式が読める写真、車両の諸元が分かる資料、実車に付属する性能表を揃えます。中古車の掲載文にシリーズ名しかない場合は、個別型式と該当ページの写真を依頼すると、別段数の表を使う取り違えを減らせます。
また、4段という構造と、いま伸ばしているブームの条件は別です。4段機であっても、性能表には使用ブームごとの区分があります。今回取り上げる作業点は使用ブーム1234の欄なので、同じ半径に見える別の使用ブーム欄から数値を持ってこないようにします。
名前・段数・使用状態を読み分ける
シリーズ名は候補のまとまり、個別型式は対象機、使用ブームは性能表の適用欄を選ぶ情報です。この3つを順に揃えてから、張出と半径の照合へ進んでください。
装備の有無まで見積条件を揃えたい場合は、2026年G-FORCEの標準装備とオプションで対象世代と装備区分を確認します。本記事では、操作支援機能の違いを能力表の数値差へ置き換えずに比較します。
最大張出幅と設置条件を比較する

掲載最大張出幅はURG264Aが3.0m、URG294Aが3.4mです。今回の能力表は各機種の最大張出同士を比べているため、同じ物理的な張出幅での性能差ではありません。張出幅を同一にしたいときは、双方の実車で使える張出状態と、その適用欄を改めて確認します。
張出幅が異なる表をどう読むか?
性能表の「最大性能」は、その機種の最大張出状態に対応する名称です。両方に同じ名称があっても、幅の寸法まで同じとは限りません。比較表では「最大張出」とだけ書かず、型式ごとの幅を併記すると、設置条件の違いを見落としにくくなります。
| 型式・張出条件 | 掲載最大張出幅m | 現場で必要な確認 |
|---|---|---|
| URG264A・最大張出 | 3.0m | 該当する最大性能欄と設置位置 |
| URG294A・最大張出 | 3.4m | 該当する最大性能欄と設置位置 |
| 最大張出を確保できない場合 | 上記最大幅をそのまま採用しない | 実際の張出状態に対応する欄を確認 |
| 同じ物理幅で比較したい場合 | 共通の幅はここでは未確定 | 双方の許容状態と適用性能を照会 |
幅の数値から分かること
3.0mと3.4mは、候補車両の配置を検討するための比較材料です。ただし、その数値だけで現場に必要な通路幅や敷地幅を決めることはできません。張出幅の測定位置、受け皿・敷板を置く範囲、周囲との位置関係を実車図面で確かめます。
設置場所を確認する際は、車両が通れる幅と、停止後にアウトリガを展開できる範囲を分けて記録します。進入できる場所でも、壁・側溝・既設物の位置によって最大張出を使えないことがあります。現場写真は、車両を置く向きと障害物との関係が分かるものを添えると照合に役立ちます。
最大張出が難しい場合に、最大性能の数値だけを残したまま比較を続けると、実際に使う条件から離れます。張出状態を変えた時点で、その状態の欄を読み直す必要があります。片側だけ条件が異なる場合も、左右の幅を平均して独自に性能を求めず、取扱説明書の適用方法を確認してください。
掲載例を使えるのは最大張出の照合まで
本記事の作業点は、資料の最大張出欄からの抜粋です。張出を狭めた状態や左右の条件が異なる状態の能力を示す表ではありません。現場で選べる張出状態が確定してから、その条件の性能表へ戻ります。
したがって、「URG294Aの数値が大きいから、どの狭い現場でも有利」とは決められません。先に実現できる設置状態を確かめ、その状態で必要な作業点を満たすかを比べます。能力差を活用できるかどうかは、設置条件と組み合わせて判断することになります。
敷板や支持場所を含む設置の確認項目は、アウトリガー設置の基本確認へ進むと整理できます。張出幅が合うことと、適切に支持・水平設置できることは、それぞれ確認が必要な項目です。
4段の作業半径4m・6mを読み比べる

4段・使用ブーム1234・各最大張出の空車時定格総荷重は、作業半径4mでURG264Aが0.68t、URG294Aが0.78t、6mでは0.38tと0.43tです。この2作業点ではURG294Aの掲載値が大きいと読めますが、同じ幅での比較や全作業範囲での優劣までは示しません。
同じ半径で比較できる条件は何か?
段数と使用ブームを揃えたうえで、空車時定格総荷重の欄を使い、水平設置・前方領域以外という資料条件を合わせます。張出状態は各機種とも最大ですが、寸法は異なります。ここでいう条件合わせは、比較の基準と違いを明示することであり、両機の物理条件をすべて同一にする意味ではありません。
| 4段型式 | 作業半径m | 定格総荷重t | 各最大張出・領域の条件 |
|---|---|---|---|
| URG264A | 4.0 | 0.68 | 最大張出3.0m・前方領域以外 |
| URG294A | 4.0 | 0.78 | 最大張出3.4m・前方領域以外 |
| URG264A | 6.0 | 0.38 | 最大張出3.0m・前方領域以外 |
| URG294A | 6.0 | 0.43 | 同じ物理幅の比較ではない/最大張出3.4m・前方領域以外 |
出典はC-2040CのURG294Aが掲載ページ11、URG264Aが掲載ページ14です。表中はすべて使用ブーム1234の空車時定格総荷重で、フックなどのつり具30kgを含みます。比較表を手元に控える場合も、型式・使用ブーム・張出幅・荷重区分を一緒に記してください。
同じ半径の列を、同じ荷重区分で読む
4m同士、6m同士で列を合わせます。次に「空車時定格総荷重」と「最大性能」の組合せを確かめてください。隣にある強度定格総荷重を片方だけ採用すると、別の基準を比較することになります。
この表からは、両機とも半径4mより6mの掲載値が小さいことが分かります。シリーズの2.63t・2.93tをそのまま6mへ当てはめられない理由も、作業点ごとの値を見ると明確です。荷物が軽く見えても、荷下ろし位置が遠いなら、その位置の値で照合する必要があります。
反対に、6mの作業点だけを使って近距離の仕事まで評価するのも適切ではありません。車両をどこに置き、どの位置からどの位置へ運ぶのかによって必要な照合箇所は変わります。4mと6mは読み方を示す抜粋なので、途中の半径や別の使用ブームの値を比例計算で補わないでください。
「4段だから同じ行」とは限らない
段数が同じでも、使用ブームの適用区分を取り違えると比較が変わります。実際の伸長状態がどの区分に当たるかは実車の表示と取扱説明書で確認し、この記事の1234の数値を別区分の代用にしないでください。
作業半径は負荷時のブームのたわみを含む実際の半径で読むのが、公式性能表の前提です。配置図上の距離だけで値を確定するのではなく、作業を担当する側へ荷の位置と必要揚程も伝えます。「届くか」と「その位置で必要な荷重を扱えるか」を併せて確認するためです。
- ✅ 型式・4段・使用ブーム1234と、比較する半径の列を照合する。
- ✅ 最大性能欄に対応する張出幅と、作業領域・空車時の条件を確認する。
- ✅ 空車時定格総荷重を転記し、強度定格総荷重や正味荷物重量と区別する。
つり具込み荷重と必要荷物を分ける

定格総荷重は、荷物だけの重量ではありません。今回の公式表はフックなどつり具の質量30kgを含む値です。荷物とつり具を分けて把握し、使用する実物の構成を性能表の定義に合わせて照合します。0.68tという表示を、荷物だけでそのまま使える枠とは読まないでください。
定格総荷重と実際の荷の重量をどう区別するか?
定格総荷重は、性能表が示す総量の上限側の指標です。一方、据え付けたい製品や資材の質量は、荷物側の情報です。両者の間にはフックなどのつり具があるため、荷物の重量だけを表の数値と比べると、つり下がる構成全体を確認したことになりません。
| 荷重の区分 | 性能表の値に含むもの | 実際の荷物との区別 |
|---|---|---|
| 定格総荷重 | 荷物とフックなどのつり具 | 荷物単体の許容重量と読み替えない |
| 今回の表のつり具質量 | フックなど30kg | 資料に記載された条件であり、任意のつり具一式の実測値ではない |
| 実際につる荷物 | 荷物側の資料で把握する質量 | 梱包・容器など、つり上げる範囲を明確にする |
| 実作業のつり具構成 | 使用品と質量の照合が必要 | フック・玉掛用具・専用治具の内訳と扱いを確認 |
たとえば製品仕様書に記載された本体質量と、現場で実際につる状態の質量が同じかは確認が必要です。容器や梱包材と一体でつるなら、その範囲を伝えます。荷物側に含めたものと、つり具側で別に数えるものを整理すると、二重に加えることや数え落とすことを防ぎやすくなります。
自分の作業へ置き換える情報
荷物の質量が分かる仕様書と、使用する玉掛用具・治具の一覧を用意します。つり上げる構成全体を把握するという考え方は共通ですが、30kgを実物の用具一式の重量と決めつけず、資料上の内訳と実物を照合してください。
表の値から一律に30kgだけを差し引いた数字を、現場での確定した荷物上限として配る方法は避けます。実際にどの用具を使うか、性能表で何を含めているかが揃わなければ、差引きの前提が確定しないためです。ここでは正味荷物の数値表を新設せず、必要な内訳を揃えることを優先します。
単位も合わせて記録します。性能表はt、製品や用具の資料はkgで示されることがあるため、比較前に同じ単位へ統一します。数字を口頭で伝える際も「荷物だけ」か「つり具込み」かを添えると、相手がどの量を照合するべきか分かります。
内訳が分からない場合の確認先
実車を手配する会社や販売店へ、荷物の資料、使用予定の用具、対象の性能表を送り、どこまでを荷重に算入するか確認します。質量が未確認の治具をゼロとして扱わず、資料確認や計量が必要な項目として残してください。
荷重の内訳を揃えた後も、半径・張出・作業領域の照合は必要です。つり具の扱いだけを整理しても、前方へ移動する作業や張出条件の変更まで成立したことにはなりません。質量と作業条件の両方が合って初めて、候補の適否を検討できます。
候補車両の性能表で選定を進める

選定は、候補車両に付属する性能表へ必要な作業点を当てはめて進めます。型式・使用ブーム・張出状態・半径・作業領域・荷重区分を一組で確認し、カタログ比較から実車の判断へ移してください。空車時の掲載例を、積荷のある現場の能力へ独自に補正する方法は採りません。
最初に、現場側の条件と車両側の資料を分けて集めます。現場側は荷物の情報、配置、必要な高さ、設置可能な範囲です。車両側は個別型式、架装車両、使用できる張出状態と性能表です。この二組を照合すると、数値が不足しているのか、そもそも設置できないのかを分けて相談できます。
| 照合項目 | 必要な実車資料 | 作業計画に残す条件 |
|---|---|---|
| 型式・架装車両 | 銘板、車両諸元、付属性能表 | 資料と現物の対応、段数と仕様 |
| 張出・設置状態 | 張出状態図、取扱説明書 | 現場で使える状態と水平設置の確認 |
| 半径・使用ブーム・高さ | 性能表、作業範囲図 | 荷の始点・終点、必要揚程、適用欄 |
| 作業領域・荷台の状態 | 作業領域図、空車時等の条件 | 移動経路と、前方領域を含むか |
| 荷物・つり具 | 荷物仕様書、用具・治具の資料 | 質量の内訳と、未確定項目 |
車両を置く位置は、荷物に最も近い場所を仮に決めるだけで終わらせません。その場所で張出を確保できるかを確認し、難しければ別の配置で半径を見直します。配置を変えると必要能力も変わるため、以前の位置で読んだ性能表の値をそのまま残さないことが大切です。
候補を比べる順番
まず設置可能な配置を決め、次にその配置で必要な半径と荷重を照合します。両機とも条件を満たすなら、装備や手配条件の比較へ進めます。満たすか未確定なら、機種名の優劣を決める前に不足資料を揃えてください。
また、荷を持ち上げる地点だけでなく、降ろす地点とその間の経路も照合します。最初は近くても、移動中に半径が大きくなったり、領域の境界をまたいだりすることがあります。荷の始点と終点が同じ半径でも、途中の条件まで同じとは限らないため、経路が分かる配置図を共有します。
性能表と作業範囲図は、見る目的が異なります。必要な位置・高さへ届くかを確認したうえで、その姿勢と条件に対応する荷重を照合します。作業範囲図上に位置が入っているだけで、必要な重量も扱えると判断しないようにしてください。
手配先へ渡す情報
個別型式の候補と性能表の該当箇所に加え、車両位置、荷の始点・終点、必要揚程、荷物と用具の内訳をまとめます。張出が制限される場所や未確定の質量には印を付け、どの前提が変われば再照合が必要か分かる形にします。
この段階で両候補の能力が足りない、または必要な設置状態を確保できない場合は、配置や候補車両を見直します。より大きい車両クラスも検討するなら、URG340AとURG370Aの性能比較で別クラスの比較条件を確認できます。その数値を小型機の表へ流用せず、新しい候補として照合してください。
旧型・前方領域・同じ幅の比較で迷う点
旧型、別段数、前方領域、異なる張出条件へ今回の数値を流用することはできません。名称が似ていることと、適用する性能表が同じことは別です。また、2機種の差を張出幅だけが原因と断定せず、機種と架装条件を含む比較として読みます。
| 質問 | 条件付きの回答 | 取扱説明書での照合 |
|---|---|---|
| 旧型や別段数にも使える? | 今回の4段掲載値をそのまま流用しない | 型式・製造時期・段数と付属性能表 |
| 前方でも同じ荷重でよい? | 前方領域以外の値を適用しない | 架装に対応する領域図と前方の条件 |
| 両方を同じ幅にすると? | その幅の適用性能は本表では未確定 | 許容される張出状態と該当欄 |
| 差は幅だけで説明できる? | この比較だけでは原因を切り分けられない | 機種・仕様・車両との組合せ |
| URG290AWも同じ? | URG290Aと同じ対象として扱わない | 末尾までの正式型式と、その機種の資料 |
旧型車を検討するなら、現在の製品ページにある数値より先に、その車両に付属する資料との対応を確認します。ウェブ上で見つけた別世代の表は、見た目が似ていても現物用とは限りません。型式の一部を省いた検索結果だけで確定せず、手配先に資料の適合を確認してください。
前方領域についても、単に「車の前側なら注意する」という説明だけでは条件を特定できません。クレーンの架装位置に対応する領域図で境界を確認する必要があります。今回の4m・6mの抜粋は前方領域以外の比較なので、キャブ側へ荷を動かす計画の上限値には使わないでください。
同じ3.0mにすれば結論は同じか
URG264Aの最大張出3.0mと、URG294Aを同じ幅にした場合の能力は、この抜粋からは比較できません。URG294Aで許容される状態と適用欄を先に特定する必要があります。最大張出の値を幅の比で縮めたり、中間値を作ったりして答えを補わないでください。
「URG290AW」という表記を見た場合も、末尾のWを省いて本記事のURG290Aに読み替えないことが大切です。正式型式、段数、資料の見出しを照合し、別仕様の候補として確認します。本記事の3.4mという幅やURG294Aの作業点を、末尾が異なる機種の値にはしません。
判断が止まった場合は、どの条件が違うのかを一つずつ記録すると照会しやすくなります。「同じ能力ですか」だけでなく、「この型式・この張出状態で、この半径と領域を使う」と伝えれば、必要な性能表の箇所を確認できます。未確認の固有値を推定で埋めず、適用資料を特定することで疑問を解消します。
見積時に型式と作業点を確定する

見積時は、型式・段数・使用ブーム・張出・半径・荷物とつり具・架装車両を条件として残します。記事の比較表で候補の違いを理解した後は、実車の性能表で作業点を確定してください。必要条件が文章と図で伝わると、手配先からの回答も同じ基準で比較できます。
依頼文には、荷物の名称だけでなく、質量の資料があるか、どの状態でつるのかを記します。配置図には車両位置と荷の始点・終点を示し、必要な高さも添えます。これに型式と性能表の確認結果を対応させると、「同程度の小型ユニック」という曖昧な条件で車両が置き換わることを防ぎやすくなります。
- ✅ 見積書に個別型式・段数と、照合した性能表の条件を残す。
- ✅ 配置図へ張出可能範囲、必要半径・揚程、作業領域と移動経路を記す。
- ✅ 荷物とつり具の内訳、未確認事項を手配先へ渡し、実車資料で回答を得る。
見積を受け取ったら、車両名だけでなく前提も読み合わせます。最大張出を使う回答なのか、現場で制限された状態を織り込んだ回答なのかを確認してください。別型式の提案が来た場合は、名称が近いから同等と扱わず、同じ作業条件で性能表を照合し直します。
次の手配へ進むための確認
URG264AとURG294Aの掲載値の違いを把握したら、使う実車と作業点を特定します。設置できる条件で、必要な荷を経路全体で扱えるかを手配先と確認し、その回答に使った資料と条件を見積に添えて残してください。
URG260AとURG290Aを比べるときの着地点は、最大表示の大小だけで機種を決めることではなく、自分の作業条件に合う候補を絞ることです。今回の4段比較はその入口に使えます。配置、張出、荷物や用具の構成が変わった場合は、変更した条件を引き継ぎ、該当する作業点から確認し直しましょう。


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