URG340AとURG370Aの違い|定格総荷重・張出幅と選び方

URG340AとURG370Aの比較テーマを示す、クレーン搭載トラック2台の説明用イメージ ユニック車メーカー別ガイド

URG340AとURG370Aは、同じ2.93t級でも作業する位置で使える能力と、最大性能に必要な張出幅が異なります。4t車クラスの4段例では、URG344Aの最大張出は3.62m、URG374Aは4.2mで、作業半径6mの空車時定格総荷重はそれぞれ0.66tと0.88tです。

ただし、これは車両総重量8〜11t、ホイールベース4.2mクラス以上、使用ブーム1234、各最大張出という条件を揃えた掲載例です。同じ幅に張り出した比較ではなく、荷物だけをつれる質量でもありません。根拠は古河ユニック|中型クレーン性能表の11・15ページです。

この記事では、設置幅と半径別能力を分けて読み、候補車両を絞る手順を整理します。用語や表の基本は古河ユニックの性能表の読み方で補えます。

URG340Aと370Aは同じ作業条件で比較する

車両条件、張出幅、必要半径の能力を順に確認する比較手順

URG340AとURG370Aの違いを判断するときは、車両クラス・具体的な型式・使用ブーム・張出状態・作業半径を揃えて比較します。「どちらも2.93tだから同じ仕事ができる」という選び方では、離れた位置の荷物を扱うときの差を見落とします。

まず比べるのは、現場で必要な作業点

先に荷物の位置と質量を決め、その位置に対応する性能表の欄を読みます。型式の数字が大きいことや、最大つり上げの表示だけを理由に候補を決めると、設置できる幅との照合が抜けてしまいます。

記事名のURG340A・URG370Aはシリーズを表す呼び方で、数値比較では4段のURG344AとURG374Aを取り上げます。見積書や中古車の掲載情報にシリーズ名だけが書かれている場合は、銘板などで段数を含む具体的な型式を確かめてください。

また、「同じ条件」とは、比較の基準を揃えるという意味です。本記事では両型式とも最大張出時を選びますが、その幅自体は異なります。広く設置できる場合の能力比較と、限られた幅での使い勝手は、別の問いとして考える必要があります。

この記事の比較が当てはまる範囲

対象は公式性能表の4t車クラス、4段A型の掲載欄です。各最大張出・空車時・使用ブーム1234の数値を用い、AG型や別の車両条件へは置き換えません。実際に選ぶ車両では、その車両に適用される性能表を確認します。

  • ✅ 候補車両の銘板や仕様書から、URG344A・URG374Aなどの正式型式を確認する。
  • ✅ 車両総重量とホイールベースを調べ、性能表のどの車両欄を使うか決める。
  • ✅ 必要な作業半径、荷の質量、確保できる張出幅をm・kgまたはtで記録する。

この順番で整理すれば、設置場所を変えるべきか、別の候補車両を探すべきかも相談しやすくなります。比較表は実車の作業可否を確定する書類ではなく、手配先へ条件を伝えるための入口として使ってください。

4t車クラス・段数・WBの前提

URG344AとURG374Aを比較する車両・ブーム条件と、車軸中心間で測るWBの模式図

今回の数値は、GVW8〜11t・WB4.2mクラス以上・使用ブーム1234の掲載欄で比較します。4t車クラスという名称だけで判断せず、車両総重量とホイールベースの条件まで一致するかを確認することが出発点です。

GVWは車両総重量、WBはホイールベースを示します。4t車クラスの「4t」とGVW8〜11tは異なる区分の表記で、クレーンでつれる荷重の数字でもありません。車両、クレーン、作業の条件をそれぞれ分けて読むと混同を防げます。

4t車クラスと7t車クラスの表を混ぜていないか?

公式PDFの同じ型式のページにも、車両条件の異なる性能欄があります。比較するときは、両方とも「4t車クラス性能」の見出しから読み始め、その下の使用ブーム欄と最大性能の行まで順に追います。片方だけ7t車クラスの値を拾うと比較が成立しません。

4t車クラス・段数・WBの前提
比較条件 URG340A URG370A 照合資料
比較する4段型式 URG344A URG374A 公式PDF15ページ/11ページ
車両条件 4t車クラス・GVW8〜11t 4t車クラス・GVW8〜11t 各ページの性能表見出し
WB条件 4.2mクラス以上 4.2mクラス以上 車両仕様書と性能表
使用ブーム・荷重区分 1234・空車時定格総荷重 1234・空車時定格総荷重 該当する行と単位
張出条件 最大張出3.62m 最大張出4.2m 主要諸元表・張出状態の説明

手元に揃える資料

クレーンの正式型式が分かる写真、候補車両のGVWとWBが分かる資料、その組み合わせに適用される性能表を用意します。資料のページ番号だけでなく、「4t車クラス」「1234」「最大性能」という欄の位置も一緒に残すと再確認が容易です。

4段のクレーンを持っていることと、今どの使用ブームの性能を使うかは同じ意味ではありません。本記事では比較対象の行を1234に固定しています。実作業で異なる伸長状態を使う場合は、その状態に適用される行へ戻って確認します。

車両の区分とつり上げ能力を分ける

GVWは車両側の条件、WBは車両の寸法条件、定格総荷重は特定の作業状態での荷重です。これらを一つの「何t車」という呼び方にまとめず、見積依頼にも別々に記載すると、必要な性能欄を指定しやすくなります。

年式や装備の確認は、ここで揃えた車両条件と合わせて行います。能力表とは別に見積の装備内容も整理したい場合は、2026年G-FORCEの標準装備とオプションで確認項目を分けておくと相談が進めやすくなります。

最大張出幅と現場の設置条件

URG344Aの最大張出幅3.62mとURG374Aの4.2mを同縮尺で比較した模式図

公式掲載例の最大張出幅は、URG344Aが3.62m、URG374Aが4.2mです。最大性能の数値を比較する前に、それぞれの最大張出状態を予定場所で確保できるかを、現場の寸法と車両の設置図で確かめます。

ここで比較している幅はアウトリガの張出幅です。車両が通れる道路の幅、敷板を置く範囲、作業員が動く範囲などを含めた「現場全体に必要な幅」と同一視しないでください。設置に必要な範囲は、候補車両と現場の条件を重ねて確認します。

最大張出幅と現場の設置条件
4段型式 掲載最大張出幅m 現場の設置条件
URG344A 3.62 最大張出の状態を確保して該当性能を読む
URG374A 4.2 最大張出の状態を確保して該当性能を読む
両候補に共通 必要な現場全幅は別途確認 受け皿・敷板の位置、周囲の障害物、接地する場所を照合

例えば、車体を置く場所はあっても、左右の張出先に壁や段差があれば、予定した最大張出状態にできるとは限りません。入口から進入できるかと、停車後にアウトリガを展開できるかは、分けて寸法を取ると判断しやすくなります。

最大張出幅から分かること

この幅は、最大性能を使うために確認する設置条件の一つです。実際にその張出状態にできることを確かめたうえで能力表へ進みます。張出幅の数字が現場の有効幅を下回るだけで、設置完了と判断するものではありません。

現場では、停車位置を基準に障害物までの距離を記録し、アウトリガを張り出す位置と、受け皿が接する場所を示します。敷板を使う場合はその外形も合わせて整理し、張出部だけが収まる図面になっていないかを確認してください。

地面の状態や水平設置の確認も、幅とは別に必要です。見た目に空いている場所でも、受け皿を支えられる条件が不明なら、現場担当者と手配先に確認します。この記事の幅の比較から、地盤や敷板の仕様まで決めることはできません。

最大張出できないときの読み替え

本記事の荷重表は各最大張出の例です。中間張出や最小張出では、その状態に対応する別の性能欄を読み直します。URG374AをURG344Aと同じ幅に収めれば同じ荷重になる、という比例換算や推測は行いません。

幅が足りない場合は、設置位置の変更と、別の張出状態に対応する能力確認を分けて検討します。張出幅だけを縮めて、最大張出時の数値をそのまま残した作業計画にしないことがポイントです。

具体的な設置確認の流れは、アウトリガー設置の基本確認で補えます。候補型式、予定位置、確保できる範囲を先に整理してから読むと、現場で追加確認する点が明確になります。

4mと6mで定格総荷重を読み比べる

車両・ブーム・最大張出条件を明示した、半径4mと6mの空車時定格総荷重比較グラフ

4t車クラス・使用ブーム1234・各最大張出の掲載例では、作業半径4mの空車時定格総荷重は両型式とも1.33tです。6mではURG344Aが0.66t、URG374Aが0.88tとなり、同じ最大つり上げ表示でも離れた作業点の能力は一致しません。

最大吊上げ表示が同じでも何が違うか?

違いが現れるのは、実際の作業半径に対応する荷重です。近い位置の最大値だけでは、荷下ろし先まで離したときの性能は分かりません。下表は4mと6mという二つの作業点を並べたもので、全半径の性能を置き換える一覧ではありません。

4mと6mで定格総荷重を読み比べる
4段型式 ;”>作業半径m 定格総荷重t 車両・張出条件
URG344A 4.0 1.33 GVW8〜11t・WB4.2mクラス以上・最大張出3.62m
URG374A 4.0 1.33 GVW8〜11t・WB4.2mクラス以上・最大張出4.2m
URG344A 6.0 0.66 GVW8〜11t・WB4.2mクラス以上・最大張出3.62m・つり具30kg込み
URG374A 6.0 0.88 GVW8〜11t・WB4.2mクラス以上・最大張出4.2m・つり具30kg込み

全行とも空車時の最大性能欄を用いており、上の4mの数値もつり具30kgを含みます。作業領域は別に確認が必要で、この数値を前方領域の能力として使うことはできません。PDFではURG374Aが11ページ、URG344Aが15ページに掲載されています。

読む順番は「行・列・注記」

まず使用ブーム1234と車両条件を選び、最大性能の行と作業半径の列が交わる値を読みます。その後に、張出状態と作業領域の注記を照合します。荷重の数字だけを切り取らず、どの条件の値かを一組で残してください。

定格総荷重は、荷物そのものだけの質量ではありません。公式資料はフックなどのつり具の質量30kgを含むとしています。したがって、表に0.88tとあることを理由に、荷物だけで0.88tまでつれると読み替えると、含まれる質量を取り違えます。

実際の荷について確認するときは、荷の質量と、フック・玉掛用具など何をどこに含めるかを整理します。本記事の30kgという注記と、現場で追加使用する用具の内訳が同じかは別途確認し、含め忘れや二重計上がない状態で実車の表と照合します。

4mの一致を6mまで広げない

4mで両型式が同じ値でも、その先まで同じ性能とはいえません。反対に、6mでURG374Aの値が大きくても、すべての作業条件で必ず有利とはいえません。比較できるのは、表で指定した条件と作業点の組み合わせです。

  • ✅ 4t車クラス・使用ブーム1234・各最大張出の行を、公式PDFで照合する。
  • ✅ 荷を取る位置と下ろす位置の作業半径を確認し、必要な列を選ぶ。
  • ✅ つり具を含む荷重区分と作業領域を確認し、荷物だけの質量と混同しない。

4mと6mの間や、それより外側の位置を計画する場合は、必要な半径の欄を実車の性能表で確認します。二つの数値を直線で結んで独自の許容荷重を作らず、表にない位置の扱いは取扱説明書や販売店へ確認してください。

同じ2.93t級でも作業点が変わる理由

作業点の能力を作業半径、使用ブーム、架装車両、張出状態、作業領域と関連付けた図

同じ2.93t級でも、作業半径と使用ブーム、架装車両、張出状態などの組み合わせによって使える作業点が変わります。今回の比較で半径6mに差があることは確認できますが、その差の原因を張出幅だけに絞って説明することはできません。

最大つり上げの表示は、クレーンの性能を表す一つの情報です。一方、現場で知りたいのは「この位置で、この荷を扱えるか」です。同じ見出しの数字を比べるだけでは答えられないため、半径別の荷重と、その荷重が成立する条件を合わせて見ます。

同じ2.93t級でも作業点が変わる理由
比較に影響する条件 資料で揃える項目 この比較で断定できないこと
作業半径 旋回中心を基準とする実際の半径 4mで一致するから他の半径も同じとはいえない
ブームの使用状態 使用ブーム1234の該当欄 段数の異なる行への数値の流用
架装車両 車両クラス・GVW・WB 別の車両との組み合わせの性能
張出状態 各型式の最大張出と適用性能 張出幅だけで性能差の原因を確定すること
荷重区分と領域 空車時定格総荷重・作業領域 強度定格総荷重や前方領域への読み替え

作業半径を整理するときは、車体の端やアウトリガの先端からの距離と混同しないようにします。基準になるのはクレーンの旋回中心です。現場図面に車両を置く場合も、車両全体の外形だけでなく、その基準位置を示しておくと測り直しが減ります。

自分の現場で変える情報

本記事の4m・6mをそのまま現場の必要距離とせず、実際の旋回中心から荷の位置までの距離へ置き換えます。一方、定格総荷重という荷重区分や、型式に対応する性能表を使う原則は変えません。

また、空車時定格総荷重と強度定格総荷重は別の区分です。表の下段などに大きな値が見えても、それを通常の空車時の能力として採用できるとは限りません。候補間で違う荷重区分を選ぶと、数値の大小に意味がなくなってしまいます。

作業条件を一つ変更した場合は、どの資料へ戻るかも決めておくと便利です。車両が変更されたら車両条件、停車位置が変更されたら作業半径、壁の都合で張出が変わったら張出状態の適用欄を見直す、というように変更点を確認箇所へ結び付けます。

差の理由を詳しく知りたいとき

販売店へは、両型式の該当ページと比較した作業点を示し、どの架装条件・使用状態が適用されるかを確認します。「ワイドだから何割強い」といった一律の説明へ置き換えず、対象車両と性能欄に沿った回答を受けてください。

この比較からいえるのは、必要な作業点が変わると候補の評価も変わるということです。近い場所の作業が中心か、離れた位置まで荷を運ぶかを先に整理すると、最大つり上げの表示よりも実際の使い方に近い比較ができます。

候補架装車と作業計画を照合する

車両と作業計画の確認場面、および旋回中心から始点・終点への半径を示す照合図

候補を絞るには、必要な作業半径と荷重を、車両・空車時・作業領域・張出条件の揃った実車性能表に照合します。カタログで差を理解した後は、実際に手配する架装車の条件へ進み、候補車両ごとに適用される値を確認します。

設置幅と半径別能力をどう照合するか?

先に設置できる状態を決め、その張出状態に対応する性能表で、必要半径の荷重を調べます。必要な荷重が数値内に見えても、予定した張出ができなければ、その数値の前提が成立しません。設置条件と荷重条件の両方が揃った候補を残します。

候補架装車と作業計画を照合する
選定条件 候補車両で照合する値 判断できる範囲
設置できる状態 有効範囲と実際の張出状態 その張出状態の性能欄を選べるか
必要な作業点 荷を取る位置・下ろす位置と作業半径 必要な半径に届き、対応する欄を読めるか
必要な荷重 荷の質量とつり具の内訳 同じ荷重区分で掲載値と比較できるか
車両と作業領域 正式型式・GVW・WB・旋回する範囲 比較に使った値をその実車へ適用できるか
残る現場条件 水平設置・接地場所・周囲の障害物 手配先と追加照合すべき条件が揃っているか

現場図面には、荷を取る地点、下ろす地点、停車位置を別々に示します。荷を取る地点だけで半径を決めると、下ろす地点で必要な能力が分からなくなります。途中に通る領域も含め、作業計画のどの位置を確認したかを説明できるようにします。

両候補を残すか、片方へ絞るか

両型式とも設置条件と必要な作業点を満たす見込みなら、候補を残して実車条件を照会します。一方で、必要な張出状態を確保できない候補は、そのまま最大性能で比較せず、別の設置位置や対応する性能欄から再検討します。

能力が不足する見込みの場合は、荷の質量を小さく見積もって表に合わせるのではなく、計画側を見直します。停車位置を変えられるか、荷下ろし先を変えられるか、別の車両を手配するかを分けて相談すると、どの条件を再確認するかが明確になります。

相談時に「6mくらい」「4tユニックなら大丈夫」とだけ伝えると、基準位置や荷重区分が相手に伝わりません。寸法の基準、測った位置、荷の質量の根拠、つり具の内訳を添えることで、手配側が適用する性能表を選びやすくなります。

見積・手配先へ渡す情報

正式型式、GVW、WB、使用予定の張出状態、必要半径、荷と用具の質量、作業領域を一組にします。現場図面や写真には候補車両の位置を書き込み、未確認の項目は空欄のまま放置せず「要確認」として質問を添えて渡します。

候補が別の架装車へ変更されたときは、前の車両で確認した結果を引き継ぐ前に、型式と条件の一致を確かめます。同じURG374Aでも、対象車両の条件が違えば確認すべき性能欄が変わるため、見積に載った車両と照合済み車両を結び付けておきます。

小型クラスも候補に入れて比較したい場合は、URG260AとURG290Aの作業点比較で、対象となる型式と条件を改めて確認してください。中型の本記事の数値を、小型シリーズへそのまま当てはめることはできません。

AG型・7t車・別WBとの混在を避ける

A型とAG型、4t車クラスと7t車クラス、WB4.2mクラス以上と3.7mクラスは、型式の末尾と性能表の見出しを別々に確認して区別します。本記事の4段A型の比較値を、名称の似た仕様へ共通値として当てはめないことが基本です。

AとAGをどう区別するか?

銘板や仕様書で、URG344AとURG344AG、URG374AとURG374AGのように末尾まで読み取ります。公式資料で同じページに併記されていても、同一車両条件の同じ能力を意味するとは限りません。この記事はAG型の能力比較を扱うものではありません。

AG型・7t車・別WBとの混在を避ける
混同しやすい仕様 適用範囲 照会する項目
A型とAG型 本記事はURG344A・URG374Aの4t車クラス比較 末尾を含む正式型式と適用する性能欄
4t車クラスと7t車クラス GVW8〜11tの4t車クラス欄を採用 実車のGVWと該当する見出し
WB4.2mクラス以上と3.7mクラス 本記事は4.2mクラス以上の掲載値 実車WBと別欄の適用条件
URG370AとURG370AW AWは本記事と別仕様として区別 銘板の末尾と対応する公式性能表
側方・後方と前方領域 本記事の比較値を前方領域へ流用しない 架装位置・荷の移動範囲・領域別の制限

検索結果や中古車の紹介文で「URG344」「URG374」と末尾が省かれている場合も、表示だけでA型と決めないでください。販売情報の略称と実機の型式を照合し、必要なら銘板写真を取り寄せると、別仕様の性能表を読む誤りを減らせます。

型式が似ていても、数字をコピーしない

「URG340」「urg370aw」などの短い表記で探した資料は、正式型式を確認してから使います。A・AG・AWの違いを未確認のまま本記事の0.66t・0.88tを貼り付けず、候補の車両条件と対応表を販売店へ照会してください。

WBが異なる候補を比較する場合は、短い車両のほうが現場へ置きやすいかという寸法の判断と、適用する能力欄の判断を分けます。置きやすさだけで性能も同じとせず、逆にWBだけを根拠に能力を独自に増減させることも避けます。

前方領域も見落としやすい点です。荷を取る位置が側方でも、荷下ろし先や途中の旋回範囲が別の領域へ入るなら、その区間の条件を確かめます。図面上で車両の向きと作業範囲を示しておけば、手配先にも確認したい領域が伝わります。

資料が複数ある場合は、型式、資料名、該当ページ、車両条件を並べて整理してください。一枚の比較メモに違う仕様の値が混じっていると、どこで条件が変わったか分からなくなります。まず出所を揃え、その後に荷重の大小を比較します。

採用型式と必要条件を記録する

正式型式、車両・ブーム、作業点、設置・領域を一組で残す記録項目

選定結果には、採用する正式型式と、確認した車両・張出・作業半径・荷重・作業領域の条件を残します。この記事の二つの作業点だけで実作業の可否を決めず、実車性能表と現場条件を照合した結果として記録することが大切です。

記録の見出しは「URG370Aを選ぶ」だけで終えず、URG374Aなどの正式型式まで記載します。その下に、比較した候補車両、使用する資料、確認した位置を添えると、後で別の車両へ変更された際に見直すべき項目を追えるようになります。

能力表から分かったことと、現場で確認したことも分けて残します。半径別の掲載値が分かっていても、接地場所や実際の張出状態が未確認なら、その項目は未確定です。「カタログ比較済み」を「現場作業可」と読み替えない記録にしておきます。

次の手配へ渡す最終メモ

選定理由は「必要な位置と荷重に対応する性能欄を確認でき、設置条件も照合できたため」のように条件付きで書きます。残った確認事項は、対象の資料と照会先を付けて引き継ぎ、車両や停車位置が変わる場合は再照合する項目を示します。

  • ✅ 正式型式、GVW、WB、張出状態、使用ブーム、必要半径、荷重区分を一組で記録する。
  • ✅ 未確認の領域・接地場所・用具質量などを、販売店や手配先への質問としてまとめる。
  • ✅ 車両または作業計画が変更された場合、どの条件を再確認するかを引継ぎメモへ残す。

URG344AとURG374Aの選び方は、最大つり上げ表示だけで優劣を決めるものではありません。必要な距離での能力を見ながら、その性能を使える設置状態を確保できる候補へ絞ると、現場に合った照会や見積依頼につながります。

本記事の数値は、2026年10月23日に確認した古河ユニックの公式PDFの指定条件に基づきます。最終的な手配では、その時点で候補となる車両の適用資料と現場条件を確認し、照合した内容を作業計画へ反映してください。

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