中古ユニック車を探していると、販売情報やメーカー資料に「性能表」が添付されていることがあります。しかし、性能表の数値が現場でそのまま成立する数値なのかは分かりにくく、購入判断が止まりやすいポイントです。
結論は、中古ユニック車の性能表は重要だが、条件付きで判断材料として使うべきです。性能表は「作業半径」や「アウトリガー条件」などの前提が揃ったときの能力を示します。中古車はさらに整備状態や経年劣化の差が加わるため、数値を鵜呑みにせず、前提条件→現場照合→車両状態確認の順で判断すると失敗が減ります。
この記事では、性能表の「どこを見るか」「数値の前提は何か」「実作業に落とすには何を照合するか」を整理し、候補車両が用途に適するかを条件付きで判断できる状態を目指します。
性能表そのものの読み方を先に押さえておくと、数値の前提条件を取り違えにくくなるため、【ユニック車の性能表】読み方と注意点で「見る順」と注意点を確認してから比較に進むと判断が安定します。
ユニック車ガイド編集者(車両選定の実務目線で、性能表の誤解を避けるための確認手順を整理する立場)
本記事は作業指示ではなく、中古ユニック車の購入前確認として、性能表の前提条件と照合ポイントを整理します。安全・法規・資格に関わる事項は、最終的に公的情報・メーカー公式・取扱説明書・販売店の説明を確認してください。
中古ユニック車の性能表が「そのまま使えない」と感じる理由
性能表は「条件が揃ったときの能力」である
性能表は、ユニック車(トラック搭載型クレーン)の能力を把握するうえで重要な資料です。ただし性能表の数値は、作業半径やアウトリガー条件などの前提が揃うことを前提に示されるため、数値だけを見て作業可否を断定すると判断がずれます。
現場では「荷は軽いはず」「短い距離で吊るはず」といった前提が先に立ち、性能表の条件欄を見ずに話が進むことがあります。ところが、作業半径が数十cm〜1m増えただけでも、同じクレーン装置でも能力の解釈が変わる場合があります。アウトリガーの張り出しが十分に取れない、地盤が不安で敷板を厚くする、車両姿勢が理想通りに作れないといった要因で、性能表の前提から外れる可能性があるためです。
✅ 性能表の数値は「前提条件付きの目安」として扱い、前提条件を先に押さえることが大切です。
中古車は「状態差」が数値の解釈を難しくする
中古ユニック車は、同じ型式でも整備状態や稼働状態に差が出ます。性能表が正しくても、車両側の状態が不明なままだと、現場で成立するかの判断が難しくなります。
中古車で迷いやすいのは「性能表は正しい=車両も同じ性能で動く」と考えてしまう点です。実際には、油圧系の状態、ワイヤやフック周りの消耗、制御系の反応、警報や安全装置の作動状況など、運用の前提となる状態が揃っているかで、現場の成立可否の見え方が変わります。性能表は能力の基準を示しますが、中古車はその基準どおりに運用できる状態かどうかを別に確認する必要があります。
✅ 中古車では、性能表とセットで「整備履歴」「稼働確認」「保証/対応範囲」を確認し、判断材料を揃える必要があります。
典型的な誤解(失敗の入口)
性能表を見ているのに判断がずれる原因は、次の誤解に集中しやすいです。
- ✅ 性能表の数値だけで吊れると判断してしまう
- ✅ 作業半径やアウトリガー条件を読まずに比較してしまう
- ✅ 現場条件(設置・地盤・姿勢)が前提と一致するかを確認しない
誤解が起きやすいのは、性能表が「一覧で見やすい数値」に見える一方で、判断に必要な条件が注記や条件欄に散っていることが多いためです。数値を先に見てしまった場合でも、途中で「前提条件に戻る」癖をつけると、購入後のギャップが減ります。
結論|性能表は「前提条件→照合→確認」の順で判断する

一次判断:性能表の前提条件を理解し、実作業条件と照合する
性能表は重要ですが、最初にやるべきことは「数値を見る」ではなく、数値の前提条件を読むことです。作業半径、アウトリガー条件、注記の条件を押さえたうえで、現場の条件と一致するかを照合します。
一次判断で意識したいのは、性能表が示す能力を「理想条件の能力」として扱い、現場の条件がそこに近いかどうかを確認することです。特に小型ユニック(2t・3tクラス)は、狭い現場や進入制約のある場所で使いやすい一方、設置条件がシビアになりやすい場面があります。アウトリガーの張り出しが十分に取れるか、作業姿勢が無理なく作れるかといった条件が、性能表の前提に直結します。
- ✅ 作業半径:その半径での能力が示されているか
- ✅ アウトリガー条件:張り出し条件が何を前提にしているか
- ✅ 注記・条件欄:姿勢や条件に関わる前提が書かれていないか
一次判断では「最大能力が高いか」よりも、「現場で使う半径・張り出し条件の行に必要能力が出ているか」を先に見ると、比較が実務に寄ります。
二次判断:中古車の整備状態・稼働状態、現場条件、安全・法規・資格で補正する

性能表の前提条件が理解できたら、次は中古車の状態と現場条件で補正します。数値が同じでも、整備状態や稼働状況、設置条件が異なると成立可否の判断が変わります。
二次判断は「性能表の前提に近づけるための補正」と考えると整理しやすいです。例えば、現場が狭くて張り出しが取りにくい場合は、性能表の張り出し条件と一致しない可能性があります。地盤が弱い場合は、敷板や養生で対応できるかの検討が必要になり、車両姿勢が理想条件から外れる可能性も出ます。中古車の稼働確認や整備履歴が曖昧な場合は、運用開始後の停止リスクが上がるため、能力の数値だけでなく「安定運用できる状態か」を補正要因として扱います。
- ✅ 中古車の整備状態・稼働状態:履歴や動作確認の有無
- ✅ 現場条件との適合性:進入・設置・地盤・姿勢の制約
- ✅ 安全・法規・資格:運用に必要な条件が満たせるか
安全・法規・資格は「最後に確認」になりがちですが、候補車両を絞り込む段階から条件を意識しておくと、購入後の運用で止まりにくくなります。
この記事の使い方(3ステップの判断フロー)
- 🧭 1)性能表の前提条件(作業半径・アウトリガー条件・注記)を押さえる
- 🧭 2)現場条件(設置・地盤・姿勢)が前提と一致するかを照合する
- 🧭 3)中古車の整備状態・稼働確認と安全・法規・資格の条件で最終判断する
判断が止まりやすいときは、3ステップのうち「どこが不明か」を特定すると進めやすいです。前提条件が不明なら性能表の条件欄、照合が不明なら現場の代表半径と設置条件、確認が不明なら稼働確認・整備履歴・保証の情報を優先して埋めます。
性能表の「どこを見るか」整理(見方の基本と用語の押さえ)
性能表で見るべき最小セット(迷いを減らす)
性能表の読み取りは、見る場所を増やしすぎると迷いが増えます。まずは最小セットを固定し、同じ順番で確認すると比較が安定します。
最小セットに絞る理由は、性能表の読み違いが「見る場所が多すぎて前提条件に戻れない」ことで起きやすいからです。中古車の比較では、複数台の資料を並べることが多く、見落としが発生しやすくなります。見る順を固定し、同じ項目を同じ順番で確認すると、比較表の空欄も見つけやすくなります。
- ✅ 作業半径:現場で想定する半径で見ているか
- ✅ 定格荷重(定格総荷重):半径ごとの能力がどう変わるか
- ✅ アウトリガー条件:張り出し条件が前提になっていないか
- ✅ 注記・条件欄:姿勢や条件に関わる前提が付いていないか
2t・3tといった車格の違いは、単純な積載やサイズだけでなく、設置余裕や作業姿勢の取りやすさにも影響します。性能表を読む段階でも「狭い現場で張り出しが取りにくい」「道路幅で姿勢が限定される」などの前提がある場合は、その前提に合う条件の行を優先して見ると判断が実務に近づきます。
作業半径と定格荷重の関係(数値の意味を誤解しない)
性能表の能力は作業半径とセットで理解する必要があります。作業半径が変わると、性能表の能力の扱い方も変わります。現場で想定する作業半径と一致しない数値で比較すると、購入後に「思ったより成立しない」が起きやすくなります。
作業半径は「ブームの長さ」だけでなく、車両停止位置、障害物の回避、荷の置き場所、玉掛け位置の都合で増えることがあります。例えば、搬入路の関係で車両を寄せきれない、荷が障害物の向こう側にある、敷板や養生で車両位置が変わるといった条件で、当初想定より半径が増えてしまう場合があります。性能表の数値を読むときは、現場で「代表半径が増える原因」を先に洗い出すと、比較のズレが減ります。
📌 比較は「最大値」ではなく、「現場でよく使う代表半径」の行で揃えると判断がぶれにくいです。
アウトリガー条件の読み方(張り出し条件で何が変わるか)
性能表はアウトリガー条件を前提にしている場合があります。アウトリガーの張り出し条件が前提と一致しない場合、性能表の数値だけで作業可否を判断すると危険です。
アウトリガーは「張り出せば良い」ではなく、「張り出せるスペースがあるか」「地盤が張り出しに耐えられるか」「敷板で支点を安定させられるか」といった条件とセットです。小型ユニックは現場への入りやすさが強みでも、狭所で張り出しが制限されると、性能表の前提から外れる可能性があります。張り出し条件が一致しない場合は、性能表の別条件の行で見直す、あるいは候補車両の見直しが必要になる場合があります。
✅ アウトリガー条件は「読めるかどうか」よりも、「前提が一致するか」の照合が重要です。
注記・条件欄の重要性(数値の“前提”を読む)
性能表は数値の表だけでなく、注記・条件欄に判断条件が書かれていることがあります。注記を読み落とすと「性能表を見たのに判断が外れる」状態になります。
注記・条件欄には、姿勢に関わる前提、作業状態に関わる前提、扱いの注意点がまとめられていることがあります。ここを読まずに数値だけで比較すると、「同じ能力に見えるのに現場で成立しない」「条件が違っていた」というズレが発生しやすくなります。中古車の販売情報では、性能表が画像のみで載っている場合もあるため、拡大して注記まで読める状態にしてから判断することが重要です。
- ✅ 表の下部や端の注記・条件欄も必ず確認する
- ✅ 条件が不明な場合は販売店・業者に確認してから判断する
条件の確認では、数値の質問だけでなく「その数値はどの作業半径・どのアウトリガー条件・どの姿勢を前提にしているか」をセットで聞くと、誤解が減ります。
性能表と実作業のズレを生む要因(できること/できないことを条件付きで分ける)
性能表通りに吊れるとは限らない条件(ズレの典型)
性能表は重要ですが、性能表だけで「現場で必ず成立する」と断定はできません。現場側の条件が性能表の前提と一致しない場合、性能表の数値どおりに成立しない可能性があります。
ズレが出やすいのは、現場で「少しだけ条件が違う」状況が積み重なるときです。例えば、設置位置が数十cmズレる、地盤の状況で敷板を厚くする、障害物回避で旋回姿勢が限定されるといった小さな差が、作業半径や姿勢の前提を変える場合があります。性能表を見た段階で成立しそうでも、現場の具体条件を当てはめた瞬間に成立が揺らぐ場合があるため、条件を分解して照合することが重要です。
- ✅ 設置条件:設置場所の制約で姿勢や位置が限定される
- ✅ 地盤条件:地盤が弱い、水平確保が難しいなどで前提が崩れる
- ✅ 作業動線:進入・荷姿・周辺障害で作業半径が想定より増える
「できる/できない」の境界は、性能表の数値だけではなく、設置・地盤・姿勢の条件が性能表の前提に合うかどうかで分かれます。成立が微妙な場合は、安全側に倒す判断材料として「半径が増える可能性」「張り出しが制限される可能性」を先に見積もると、購入後のギャップが減ります。
中古車特有のズレ(整備状態・経年劣化・稼働確認)
中古ユニック車は、性能表が正しくても車両状態に差が出ます。購入前に状態確認が不足すると、運用開始後に「想定通りに動かない」「段取りが崩れる」が起きやすくなります。
中古車特有のズレは、能力の大小というより「想定した運用が安定して続くか」で顕在化しやすいです。例えば、動作確認が取れていても、実際の現場で繰り返し使ったときに油圧の反応が不安定になる、操作系の反応が鈍い、警報や安全装置が想定どおりに作動しないといった問題が出る場合があります。性能表の数値を信じて作業計画を組んだのに、稼働面で止まると、段取り全体が崩れやすくなります。
- ✅ 整備履歴:定期整備や修理の履歴が説明できるか
- ✅ 稼働確認:販売時点で動作確認の情報があるか
- ✅ 保証/対応範囲:不具合時の対応範囲が明確か
「可能だが注意が必要」なパターンとして、性能表の条件は満たせそうでも、稼働確認や整備履歴が薄い場合は停止リスクの補正が必要です。停止が許されない現場が多い場合は、能力だけでなく稼働面の情報を優先して比較すると判断が安定します。
判断が止まるときの分岐(情報不足の埋め方)
中古ユニック車の検討では、情報が揃わず判断が止まりやすい場面があります。判断が止まったときは「不足している情報」を分解し、次に確認する項目を固定すると進めやすくなります。
判断が止まる原因は、性能表の読み方ではなく「照合に必要な情報が欠けている」ことが多いです。性能表があっても、現場の代表半径が曖昧、張り出し条件の余裕が不明、稼働確認の範囲が不明といった不足が残ると、作業可否を条件付きで判断できません。先に不足情報を分類して、埋める順番を固定すると、確認の往復が減ります。
- 🧭 性能表が手元にない:性能表の有無と提供可否を確認する
- 🧭 仕様が曖昧:作業半径・アウトリガー条件・注記を含む資料を求める
- 🧭 稼働確認が不明:整備履歴・動作確認・保証範囲を確認する
不足情報を埋める際は、性能表の数値だけではなく「前提条件がどれか」「現場条件とどこがズレそうか」「稼働面で不安が残る点はどれか」をセットで確認すると、判断のやり直しが減ります。
選び方・比較・実践|確認手順を“使える形”にする
購入前チェックリスト(これだけは揃える)
性能表は「読む」よりも「判断に使える状態で揃える」ことが重要です。次の項目を揃えると、比較と確認が一気に進みます。
チェックリストは「資料を集める」ためだけではなく、購入判断の前提を揃えるために使います。特に中古車は、性能表があっても整備履歴や稼働確認が薄い場合があるため、どこが不足しているかを可視化してから確認に回すと、比較が安定します。
| カテゴリ | 確認ポイント |
|---|---|
| 性能表の前提 | 作業半径/定格荷重/アウトリガー条件/注記・条件欄 |
| 現場条件 | 進入/設置/地盤/姿勢/作業動線(代表半径が増えないか) |
| 中古車の状態 | 整備履歴/稼働確認/保証・対応範囲/説明の一貫性 |
| 安全・法規・資格 | 必要条件の確認(不明点は公的情報・メーカー公式・販売店に確認) |
チェックリストは、性能表の前提条件と現場条件の照合ができる状態かどうかを確認するために使い、埋まらない項目が残った場合は「確認が必要な理由」を明確にしてから問い合わせると、情報が揃いやすくなります。
比較表|候補A/B/Cを同じ軸で並べる
中古ユニック車は「総合点」で迷いやすいです。比較表は、性能表の前提条件と確認アクションを同じ軸に揃えると、判断がぶれにくくなります。
比較表のコツは、数値の大小を競わせるのではなく、「前提条件が一致している行」で並べることです。前提条件が揃っていない状態で数値だけ比べると、後から照合でひっくり返る可能性があります。空欄が残る項目がある場合は、埋めるための確認が必要な場所として扱い、安易に推測で埋めないことが重要です。
| 比較軸 | 候補A | 候補B | 候補C |
|---|---|---|---|
| 性能表の前提条件 | (半径・アウトリガー・注記) | (半径・アウトリガー・注記) | (半径・アウトリガー・注記) |
| 代表半径での能力 | (現場代表半径の行) | (現場代表半径の行) | (現場代表半径の行) |
| 中古車の状態 | (整備・稼働・保証) | (整備・稼働・保証) | (整備・稼働・保証) |
| 現場条件の適合 | (設置・地盤・姿勢) | (設置・地盤・姿勢) | (設置・地盤・姿勢) |
| 確認アクション | (不明点の確認先) | (不明点の確認先) | (不明点の確認先) |
🔍 比較表は「埋まらない欄」を可視化するために使い、空欄が残る部分を販売店・業者に確認すると判断が進みます。
埋めるときは、能力の数値だけではなく「前提条件」「照合結果」「状態確認」「確認先」をセットで書くと、後から見直したときに判断の根拠が残りやすくなります。
失敗例→回避策(中古で起きやすいズレを潰す)
- ⚠️ 失敗例:性能表の数値だけで判断し、現場条件が合わず作業中断
✅ 回避策:作業半径・アウトリガー条件・注記の前提を押さえ、設置・地盤・姿勢と照合してから判断する - ⚠️ 失敗例:仕様の読み違いで必要作業に合わない
✅ 回避策:性能表の「見る順(半径→能力→条件→注記)」を固定し、注記・条件欄まで確認する - ⚠️ 失敗例:中古車の状態差で想定通りに動かない
✅ 回避策:整備履歴・稼働確認・保証範囲を“説明できる状態”で揃え、不明点を確認してから判断する
失敗が起きる背景は「数値で判断できると思ってしまう」ことにあります。回避策は複雑なテクニックではなく、前提条件を押さえて照合し、状態確認で補正する順番を崩さないことです。
費用感|購入・レンタル・外注(手配)をどう考えるか
購入が向く条件(用途が固定・稼働が見込める)
中古ユニック車の購入が向きやすいのは、用途がある程度固定され、稼働が見込める場合です。性能表の前提条件と現場条件が一致しやすいと、購入後のギャップが小さくなります。
購入が向くのは、代表半径・荷姿・設置条件がある程度読めていて、性能表の条件欄と照合しやすいケースです。現場が毎回大きく変わらない場合は、性能表の「よく使う半径の行」を基準に車両を決めやすくなります。逆に、案件ごとに半径や設置条件が大きく変わる場合は、性能表の前提を揃えにくく、購入後にギャップが出やすくなります。
- ✅ よく使う作業半径と荷がある程度決まっている
- ✅ 設置条件が読みやすく、前提条件が揃いやすい
- ✅ 整備履歴・稼働確認・保証の情報が揃う
レンタル/外注が向く条件(スポット・特殊条件・繁忙期)
スポット作業や特殊条件が多い場合、購入よりレンタルや外注を検討した方が成立しやすい場合があります。性能表の前提条件が揃いにくい現場ほど、選択肢の幅が安全側に広がります。
レンタルや外注が向くのは、能力が大きく変動する案件、設置条件が厳しい案件、短期間だけ必要な案件などです。性能表の前提条件が揃いにくい現場では、無理に手持ち車両で成立させようとすると、段取り変更や安全側の制約が増える可能性があります。条件が読みづらい場合ほど、成立条件を満たしやすい手配に切り替える判断が有効になる場合があります。
- ✅ 作業条件が案件ごとに変わり、必要能力が一定しない
- ✅ 設置・進入・地盤などの制約が強く、前提条件が読みにくい
- ✅ 繁忙期だけ台数が必要で、常時稼働ではない
総コストで見る視点(停止リスク・整備負担を含める)
費用の判断は、購入価格だけで決めるとぶれます。中古ユニック車は整備負担や停止リスクが運用に影響するため、条件付きで総コストの視点を入れると判断が安定します。
総コストの視点では、初期費用に加えて「止まったときに現場がどうなるか」「修理や点検でどれだけ段取りが崩れるか」を考慮します。中古車は状態差があるため、能力が足りるかどうかだけでなく、安定運用できるかどうかもコストに直結します。停止が許されない現場が多い場合は、整備履歴や保証範囲の情報が薄い車両は、結果的に割高になる可能性も出ます。
- ✅ 整備・部品・点検で発生する負担
- ✅ 稼働停止が段取りに与える影響
- ✅ 不具合時の対応範囲(保証・修理体制)
費用の比較でも、性能表の前提条件と同じように「前提(稼働条件・停止許容・体制)」を揃えて比較すると、判断がぶれにくくなります。
安全・法規・資格の注意
性能表と安全判断を混同しない(前提の確認)
性能表は作業可否を考える重要な資料ですが、性能表だけで安全判断を確定させることはできません。安全・法規・資格の条件が満たせるかも含めて、条件付きで判断する必要があります。
性能表は「能力の資料」であり、安全判断は「現場条件・体制・手順・資格要件を含めた総合判断」です。性能表の数値が成立しそうでも、作業の前提が揃っていない場合は安全側の判断が必要になります。特に免許・資格は状況で必要範囲が変わる場合があるため、能力の数値と同列に扱わず、別枠で条件確認を行うことが重要です。
✅ 性能表は「判断材料の一部」として扱い、最終判断は条件確認とセットで行うことが重要です。
確認手順(購入前にやる順番)
- ✅ 性能表の前提条件(作業半径・アウトリガー条件・注記)を確認する
- ✅ 現場条件(設置・地盤・姿勢)が前提と一致するか照合する
- ✅ 稼働状態・整備履歴・保証/対応範囲を確認する
- ✅ 安全・法規・資格の条件を確認する(不明点は公的情報・メーカー公式・販売店に確認)
- ✅ 判断に必要な情報が揃ってから購入・手配判断を行う
安全・法規・資格の確認では、一般に「関係する資格要件が状況で変わる可能性がある」点を前提にしておくと、誤認が減ります。例えば、運用形態や作業内容、装置の仕様によって確認すべき範囲が変わる場合があるため、最終判断は公的情報やメーカーの資料、取扱説明書、現場の施工要領書などを基準に整理します。
やってはいけない判断
- ⚠️ 性能表の数値だけで作業可否を断定する
- ⚠️ 中古車の状態差(整備・稼働・保証)を無視した説明で判断する
- ⚠️ 安全・法規・資格の確認を後回しにする
「数値は合っているから大丈夫」と考えてしまうと、現場条件や体制の確認が抜けやすくなります。性能表を見た後ほど、前提条件と確認手順に戻って判断することが重要です。
FAQ
中古ユニック車の性能表はどこを見ればよい?
作業半径・アウトリガー条件・注記を優先し、数値の前提条件から確認します。比較は「最大値」ではなく、現場でよく使う代表半径の行で揃えると判断がぶれにくいです。
📌 次に確認すべきポイント:現場の代表半径が「増える要因(車両位置・障害物・動線)」がないかを洗い出し、性能表の該当行と照合します。
性能表の数値はそのまま信じてよい?
性能表は重要ですが、数値は前提条件付きです。前提条件と現場条件が一致するかを照合し、中古車は整備状態・稼働確認・保証範囲で補正して判断します。
📌 次に確認すべきポイント:注記・条件欄にある前提と、販売情報の稼働確認・整備履歴の範囲が一致しているかを確認します。
性能表通りに吊れるとは限らない?
限らない場合があります。設置・地盤・姿勢・作業動線などの現場条件が前提と一致しない場合、性能表の数値どおりに成立しない可能性があります。
📌 次に確認すべきポイント:設置位置が固定できるか、張り出し条件が確保できるか、地盤の不安がないかを条件として分解して照合します。
アウトリガーや作業半径で何が変わる?
性能表の前提条件が変わるため、能力の解釈が変わります。アウトリガー条件と作業半径をセットで照合し、注記・条件欄まで確認します。
📌 次に確認すべきポイント:現場で張り出しが制限される可能性がある場合は、その条件で成立する行が性能表にあるかを確認します。
中古車で性能表と実際の性能に差が出ることはある?
状態次第で起こり得ます。整備履歴・稼働確認・保証/対応範囲の情報を揃え、説明できる状態にしてから判断します。
📌 次に確認すべきポイント:動作確認の範囲(どこまで確認したか)と、保証・対応範囲が曖昧でないかを先に確認します。
購入前に性能表とあわせて確認すべき点は?
現場条件(設置・地盤・姿勢)、稼働状態、整備履歴、保証/対応範囲、安全・法規・資格の条件です。比較表に揃えると不足情報が見え、確認アクションが明確になります。
📌 次に確認すべきポイント:比較表で空欄が残る箇所を「確認が必要な理由」とセットにし、販売店・メーカー資料・公的情報のどこで埋めるかを決めます。
まとめ|性能表は「前提条件→照合→確認」で判断すると失敗が減る
中古ユニック車選びでは性能表は重要ですが、数値をそのまま信じるのではなく、前提条件と車両状態を理解したうえで作業判断に結びつける必要があります。
特に中古車は、性能表の数値が同じでも、整備状態や稼働確認の情報が薄いと、運用開始後に止まりやすくなります。性能表の前提条件を押さえ、現場条件と照合し、状態確認で補正する順番を守ることで、購入後の「思ったより成立しない」を減らせます。
- ✅ 性能表の数値は作業半径やアウトリガー条件が前提になっている
- ✅ 中古車では整備状態や経年劣化により実性能が変わる可能性がある
- ✅ 現場条件(設置・地盤・姿勢)が性能表の前提と一致するか確認が必要
- ✅ 安全・法規・資格の条件を満たすかを併せて判断する必要がある
「できる/できない」の境界が曖昧な場合は、性能表の数値だけで決めず、前提条件の一致と状態確認の情報が揃っているかで判断すると安全側に寄せやすくなります。
🧭 次に取る行動
候補の中古ユニック車の性能表について、作業半径・アウトリガー条件・注記の前提条件を押さえたうえで現場条件と照合し、整備履歴と稼働確認、安全・法規・資格の確認まで比較表に揃えて不明点を確認してから判断します。


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