【3tユニックの寸法図】図面の見方と現場での確認ポイント

3tユニックの寸法図を確認して手配準備をしているイメージ写真 3tユニック

3tユニックの寸法図や車両仕様書を受け取っても、「どの数値を見ればよいのか」「現場の入口幅や設置場所と何を照合すればよいのか」が分かりにくいことがあります。図面には全長・全幅・全高だけでなく、ホイールベース、前後オーバーハング、荷台内寸、クレーン位置、アウトリガー張出幅など、用途の異なる数値が記載されているためです。

また、「3tユニック」という呼び方が同じでも、シャシー、キャブ幅、標準・ロングなどのボディ仕様、荷台、クレーン型式、搭載位置によって寸法は変わります。そのため、別の車型や架装条件の図面を、そのまま手配予定車へ当てはめることはできません。

結論として、寸法図は車型・架装条件を確認したうえで、外形寸法、ホイールベース、前後オーバーハング、荷台内寸、クレーン位置、アウトリガー張出幅、注記の順に読みます。この順番で確認すれば、手配先へ伝えるべき車両条件を整理できます。ただし、寸法図だけで進入可否やクレーン作業の可否を確定するのではなく、完成車の車検証、仕様書、架装図、クレーン資料、実車寸法、現地実測値を照合して最終判断してください。

3tユニックの特徴、用途、寸法、能力をまとめて確認したい場合は、3tユニック車とはの記事で全体像を整理しています。

この記事で分かること

  • 寸法図、車型図、架装図、車検証の使い分け
  • 全長・全幅・全高、ホイールベース、オーバーハングの見方
  • 荷台内寸、クレーン位置、アウトリガー張出幅の確認方法
  • 図面の数値を現場条件と照合する手順
  • 手配先へ共有しておきたい寸法と資料

数値を確認するときの前提

著者:ユニック車ガイド編集部

この記事で示す数値は、特定の車型図またはクレーン型式を使った読み取り例です。3tユニック全体に共通する標準寸法ではありません。最終確認は、手配予定車の車検証、自動車検査証記録事項、主要諸元表、架装図、完成車図面、クレーン資料、実車および現地実測で行ってください。

    1. この記事で分かること
    2. 数値を確認するときの前提
  1. 3tユニックの寸法図で分かること・分からないこと
    1. 寸法図の位置付け
  2. 寸法図を見る前に確認する資料
    1. 車検証・自動車検査証記録事項
    2. 主要諸元表・車型図
    3. 架装図・完成車図面
    4. クレーン性能表・取扱説明書
  3. 3tユニックの寸法図を読む順番
    1. 1.車型・型式・キャブ・ボディ仕様
    2. 2.全長・全幅・全高
    3. 3.ホイールベース
    4. 4.前後オーバーハング
    5. 5.荷台内寸
    6. 6.クレーン位置・格納方向・格納時高さ
    7. 7.アウトリガー張出幅
    8. 8.注記・適用条件
  4. 図面の数値を現場条件と照合する方法
    1. 入口・通路は全幅と実際の占有幅を分けて確認する
    2. 高さ制限は格納時の実車最高部を確認する
    3. 駐車場所は全長と前後オーバーハングを確認する
    4. 荷物は荷台内寸とクレーン占有部分を確認する
    5. 作業場所はアウトリガー張出幅を確認する
  5. 公式図面を使った数値の読み取り例
    1. 小型トラック車型図の例
    2. アウトリガー張出幅の例
  6. 図面値と実車が異なるときの確認順序
    1. 確認する順序
  7. 手配先へ確認・共有する項目
    1. 手配時の確認手順
  8. 3tユニックの寸法図でよくある質問
    1. 寸法図と車検証はどちらを優先しますか?
    2. 車検証の全幅にはミラーも含まれますか?
    3. 荷台長と荷台内寸は同じですか?
    4. アウトリガー幅は車両の全幅と同じですか?
  9. まとめ
    1. 手配前の最終チェック
  10. 出典・参考情報

3tユニックの寸法図で分かること・分からないこと

寸法図は外形寸法・荷台有効長・クレーン位置を現場条件に当てて判断する流れを示す文字なし図解

寸法図は、車両の各部に記載された数値を読み取り、手配条件を整理するための資料です。全長・全幅・全高だけでなく、前後車軸間の距離であるホイールベース、車軸から車体端まで張り出すオーバーハング、荷台内寸、クレーンの搭載位置などを確認できます。

一方、図面だけでは、現場の傾斜、段差、路面状況、ミラーを含む実際の占有幅、後付け部品、車体の揺れ、誘導体制まで確定できません。アウトリガーを図面上の幅まで張り出せても、地盤条件や周辺障害物によって作業が成立しない場合もあります。

寸法図の位置付け

  • 寸法図で行うこと:車両仕様と数値を読み取り、必要条件を整理する
  • 完成車資料で行うこと:実際に手配する車両の登録寸法や架装状態を確認する
  • 現地で行うこと:入口、制限高、駐車場所、設置場所、障害物を実測する
  • 最終判断で行うこと:車両側と現場側の条件を照合する

寸法図は「通れる」「作業できる」と断定するための資料ではありません。車両側の条件を抜き出し、現地条件と照合するための出発点として使用します。

寸法図を見る前に確認する資料

同じ車両について複数の資料が用意されている場合、それぞれに掲載される項目が異なります。全長・全幅・全高だけを知りたい場合と、荷台やアウトリガーまで確認したい場合では、参照する資料が変わります。

資料 主に確認できる内容 確認しにくい内容 使用場面
車検証・自動車検査証記録事項 登録された全長、全幅、全高、車両重量、最大積載量など 荷台内寸、クレーン位置、アウトリガー張出幅 手配予定車の登録寸法を確認する
主要諸元表 車型別の外形寸法、ホイールベース、重量、最小回転半径など 個別架装後の完成車寸法 候補車型の基本仕様を比較する
車型図 全長、全幅、全高、軸距、オーバーハング、荷台内寸など クレーン架装後の細かな変更点 寸法線の位置と車体各部の関係を確認する
架装図・完成車図面 クレーン位置、荷台内寸、格納時高さ、完成車の外形寸法 現地の通路幅、地盤、障害物 実際に手配する完成車の条件を確認する
クレーン性能表・取扱説明書 クレーン型式、ブーム仕様、アウトリガー張出幅、定格総荷重など 車両全体の登録寸法や荷台内寸 クレーン側の仕様と適用条件を確認する
実車・現地実測 ミラー、後付け部品、実際の格納状態、現場の最狭部や制限点 資料に記載された正式な型式や登録情報 図面値と実際の状態を最終照合する

車検証・自動車検査証記録事項

車検証や自動車検査証記録事項では、登録された全長、全幅、全高、車両重量、最大積載量などを確認します。手配予定車の外形寸法を確定するうえで重要ですが、荷台内寸、クレーン基部の位置、アウトリガー張出幅までは通常確認できません。

そのため、車検証だけで現場条件との照合を完結させず、架装図やクレーン資料を併用します。

主要諸元表・車型図

主要諸元表は、車型ごとの全長、全幅、全高、ホイールベース、重量などを一覧で確認する資料です。車型図は、これらの数値が車体のどの位置を示しているかを側面図や平面図で確認する資料です。

同じシリーズでも、標準、ロング、ワイドなどの仕様によって数値が異なります。車体仕様ごとの選び分けは、3tユニックのショート・ワイドの寸法差と使い分けで補足しています。

架装図・完成車図面

架装図や完成車図面では、クレーンを搭載した状態の全長・全高、荷台内寸、クレーン基部の位置、アウトリガー周辺などを確認します。シャシー単体の車型図と、クレーン架装後の完成車図面では寸法が変わる場合があるため、手配予定車に最も近い資料を使用してください。

クレーン性能表・取扱説明書

クレーン性能表や取扱説明書では、クレーン型式、ブーム段数、アウトリガー張出幅、定格総荷重などを確認します。本記事では寸法図の読み方に範囲を限定するため、吊り上げ能力の詳しい判断までは扱いません。

3tユニックの寸法図を読む順番

3tユニック寸法図の確認優先順位を整理した図解

寸法図は、数値の大きい項目から読むのではなく、前提条件から順番に確認します。車型や架装条件が異なる図面では、個々の寸法が正しくても手配予定車へ適用できないためです。

順番 確認項目 確認する理由
1 車型・型式・キャブ・ボディ仕様 図面が手配予定車へ適用できるかを判断する
2 全長・全幅・全高 車両外形と現場の制限条件を照合する
3 ホイールベース 車体仕様や取り回しに関係する前後車軸間の距離を確認する
4 前後オーバーハング 車軸から車体端までの張り出しを確認する
5 荷台内寸 実際に荷物を置ける長さ・幅・高さを確認する
6 クレーン位置・格納方向・格納時高さ 荷台の占有範囲と完成車の最高部を確認する
7 アウトリガー張出幅 作業時に車両側方へ必要な設置幅を確認する
8 注記・適用条件 単位、参考値、適用型式、架装条件などを確認する

1.車型・型式・キャブ・ボディ仕様

最初に、図面の表題欄、適用型式欄、注記欄を確認します。メーカー名が同じでも、車型、型式、キャブ幅、標準・ロングなどのボディ仕様、駆動方式、荷台仕様が違えば寸法も変わります。

クレーン付き完成車の場合は、シャシー型式だけでなく、クレーン型式と搭載位置も確認してください。「3tユニック」「同等車」といった呼び方だけでは、寸法図との一致を判断できません。

2.全長・全幅・全高

全長は、一般に車両前端から後端までの寸法線で示されます。図面上で、フロントバンパー側の基準点と荷台後端側の基準点を確認してください。後部装置や付属品の扱いは図面の注記によって異なる場合があります。

全幅は車両の左右方向の寸法ですが、図面や登録上の全幅と、ミラーや後付け部品を含む現場通過時の占有幅が同じとは限りません。狭い入口では、寸法図の全幅だけでなく、実車のミラー、格納状態、付属品を含む幅を別に確認します。

全高は地面から車両最高部までの寸法です。ユニック車では、クレーンを所定の走行姿勢へ格納した状態で、どの部分が最高部になるかを完成車図面や実車で確認します。

3.ホイールベース

ホイールベースは、前後車軸間の距離です。日本語資料では「軸距」と記載されることもあります。側面図では、前輪の車軸中心から後輪の車軸中心までの寸法線として示されます。

ホイールベースは、標準車とロング車を見分ける手掛かりになります。ただし、ホイールベースだけで旋回性や進入可否を確定することはできません。前後オーバーハングや道路形状も関係するためです。

4.前後オーバーハング

オーバーハングは、車軸中心から車体端までの張り出し部分です。フロントオーバーハングは前輪車軸中心から車両前端まで、リヤオーバーハングは後輪車軸中心から車両後端までを指します。

リヤオーバーハングが長い車両は、後輪が曲がり角を通過した後も、車体後端が外側へ振れることがあります。寸法図では、全長だけでなく、ホイールベースと前後オーバーハングの組み合わせを確認してください。

5.荷台内寸

荷台内寸は、荷台内長、荷台内幅、アオリ高などで示されます。「荷台長」「荷台有効長」「荷台内長」は、資料によって指す範囲が異なる場合があるため、寸法線の始点と終点を確認してください。

ユニック車では、クレーン基部、鳥居、補強材、付属品などが荷台の一部を占有する場合があります。荷物の長さが数値上収まっていても、荷締めや積み付けに必要な余白が確保できないことがあるため、実際に使用できる範囲を完成車図面で確認します。

6.クレーン位置・格納方向・格納時高さ

クレーン基部がキャブ後方のどこに搭載されているかを確認します。搭載位置によって、荷台内長、前軸・後軸への重量配分、作業時の配置が変わる場合があります。

ブームの格納方向やフックの収納位置も確認対象です。図面に全高が記載されていても、別仕様のクレーンや収納方法では最高部が変わる可能性があります。手配予定車と同じクレーン型式・格納状態であることを確認してください。

7.アウトリガー張出幅

アウトリガー張出幅は、クレーン作業時に左右へ展開する支持装置の幅です。走行時の車両全幅とは別の数値であり、最小、中間、最大など複数段階で示される場合があります。

図面で張出幅を確認した後は、現場の側溝、壁、縁石、資材、歩行者通路などを含めて設置場所を確認します。アウトリガーが張り出せても、ブーム、フック、吊り荷が動く空間まで確保できるとは限りません。周囲の作業空間は、3tユニックの旋回範囲と設置スペースで確認してください。

8.注記・適用条件

図面の端や表題欄にある注記には、寸法の単位、参考値、適用型式、タイヤ仕様、架装条件、製造上の差異などが記載されている場合があります。数値だけを抜き出さず、注記まで含めて確認してください。

特に、シャシー単体の数値か、標準ボディを搭載した数値か、クレーン架装後の完成車数値かを区別することが重要です。

図面の数値を現場条件と照合する方法

外形だけ判断や有効長・クレーン位置の見落としで失敗する分岐を示す文字なし図解

図面の数値を読んだ後は、現場側の条件と対応させます。車両の数値と現場の数値を別々に確認するだけでなく、「何を判断するための数値か」を対応付けることが重要です。

現場で確認したいこと 図面・資料で見る項目 注意点
直線部分を通過できるか 全幅 車検証上の全幅と実際の占有幅を分けて確認する
高さ制限を通過できるか 全高・クレーン格納時最高部 完成車を所定の走行姿勢へ格納した状態で確認する
駐車場所へ収まるか 全長・前後オーバーハング 切り返しや進入経路の詳細判断は寸法記事で補完する
荷物を荷台へ載せられるか 荷台内長・荷台内幅・アオリ高 クレーン基部や付属品の占有部分も確認する
クレーンを設置できるか アウトリガー張出幅 周囲の旋回空間は旋回範囲記事で補完する
手配車と図面が一致するか 型式・車型番号・クレーン型式 「同等車」という説明だけで判断しない

入口・通路は全幅と実際の占有幅を分けて確認する

入口幅や通路幅と照合する際は、図面や車検証に記載された全幅を確認したうえで、ミラー、後付け部品、格納状態を含む実際の占有幅を実車で確認します。

曲がり角や切り返しでは、全幅だけでなく、ホイールベース、リヤオーバーハング、道路形状も関係します。全長・全幅・全高と進入制限の詳しい考え方は、3tユニックの寸法と進入制限の判断目安で整理しています。

高さ制限は格納時の実車最高部を確認する

高さ制限と照合する数値は、クレーンを所定の走行姿勢へ格納した完成車の最高部です。シャシー単体の全高や、クレーンを搭載する前の車型図だけでは確認できない場合があります。

門、屋根、高架下、屋内入口などは、最も低い制限点を実測し、標識や施設管理者の情報も確認してください。勾配や段差によって車体姿勢が変わるため、一律の安全余裕を設定せず、条件が厳しい場合は手配先や現地担当者と確認します。

駐車場所は全長と前後オーバーハングを確認する

駐車場所へ収まるかを確認するときは、全長に加えて、前後の余白、乗降スペース、アウトリガー展開側、荷物を降ろす側を確認します。全長が収まっても、後端が通路へはみ出したり、クレーン作業側の空間が確保できなかったりする場合があります。

荷物は荷台内寸とクレーン占有部分を確認する

荷物の長さと幅は、荷台外寸ではなく、荷台内長・荷台内幅と照合します。クレーン基部、鳥居、アオリ、荷締め器具などによって、実際に使用できる範囲が狭くなる場合があります。

長尺物や余裕の少ない荷物では、寸法だけでなく、積み付け方向、荷締め位置、積み降ろし方法も手配先へ共有してください。

作業場所はアウトリガー張出幅を確認する

アウトリガー張出幅は、設置予定場所の有効幅と照合します。左右両側へ張り出せるか、側溝や段差を避けられるか、敷板を設置できるかを確認します。

ただし、張出幅が確保できることと、クレーン作業が成立することは別です。ブーム、フック、吊り荷の移動範囲や障害物との関係も、別途確認してください。

公式図面を使った数値の読み取り例

3tユニックの標準・ロング・架装差の比較図解

ここでは、特定の公式資料に掲載された数値を使い、図面の読み方を確認します。以下の数値は、3tユニック全体に共通する標準寸法ではありません。また、クレーン架装後の完成車寸法を示すものではありません。

小型トラック車型図の例

項目 標準平ボディの一例 ロング平ボディの一例 読み取りのポイント
全長 4,690mm 6,075mm 車両前端から後端までの寸法線を確認する
全幅 1,695mm 1,890mm 登録寸法と実際の占有幅を分けて考える
全高 1,985mm 2,265mm クレーン架装後の完成車最高部とは限らない
ホイールベース 2,490mm 3,360mm 前後車軸中心間の寸法線を確認する
荷台内寸 長さ3,120mm×幅1,620mm×高さ380mm 長さ4,355mm×幅1,790mm×高さ380mm クレーン架装後は使用可能範囲が変わる可能性がある

この例から、車型が変わると全長、全幅、全高、ホイールベース、荷台内寸がまとめて変わることが分かります。したがって、手配予定車の車型と一致しない数値を、そのまま現場判断へ使わないでください。

出典:いすゞ公式の車型図

アウトリガー張出幅の例

古河ユニックURG294Aの公式カタログでは、アウトリガー張出幅の例として次の数値が示されています。

張出状態 張出幅 確認事項
最小 1,710mm(1.71m) 最小張出時の設置幅として確認する
中間① 2,400mm(2.4m) 段階張出の位置を資料で確認する
中間② 2,900mm(2.9m) 左右の障害物との間隔も確認する
最大 3,400mm(3.4m) 現場の有効幅と地盤条件を確認する

これはURG294Aという特定型式の例です。標準架装対象や車両条件が設定されており、すべての3tユニックに共通する数値ではありません。実際の張出幅は、搭載クレーンの型式、公式資料、完成車図面で確認してください。

また、アウトリガー張出幅は、ブームや吊り荷を含む旋回範囲と同じ意味ではありません。

出典:古河ユニックURG294A公式カタログ

図面値と実車が異なるときの確認順序

3tユニックの現場条件と車両資料を確認している実務現場のイメージ

図面の数値と手配予定車の状態が一致しない場合は、資料の新旧や車型の違いを確認し、完成車に近い情報から順に照合します。

確認する順序

  1. 図面の型式、車型番号、クレーン型式、適用条件を確認する
  2. 手配予定車の車検証・自動車検査証記録事項を確認する
  3. 架装図・完成車図面・手配先の車両仕様資料を確認する
  4. クレーンの取扱説明書や公式カタログを確認する
  5. ミラー、付属品、格納状態を含めて実車を確認する
  6. 入口、制限高、駐車場所、設置場所を現地実測する

車検証や自動車検査証記録事項では、登録された全長、全幅、全高などを確認できますが、荷台内寸、クレーン位置、アウトリガー張出幅までは確認できません。これらは架装図、完成車図面、クレーン資料で補完します。

車検証上の全幅と現場通過時の実際の占有幅も区別してください。図面の寸法線や測定条件を確認したうえで、狭い入口ではミラーや後付け部品を含む実車幅を実測します。

車検証の確認項目については、国土交通省・電子車検証特設サイト、車両寸法の測定条件については、国土交通省の車両寸法測定に関する資料を確認してください。

入口幅や高さ制限に対して、「10cmあれば通れる」などの一律の余裕は設定できません。経路、傾斜、段差、路面、ミラー、車体の揺れ、誘導体制、施設側の条件によって必要な余裕が変わるため、条件が厳しい場合は施設管理者、手配先、運転者、現地担当者と確認してください。

手配先へ確認・共有する項目

手配時は「3tユニックを希望する」と伝えるだけでなく、図面から読み取った車両条件と、現場側で確認した制限条件を分けて共有します。

区分 共有項目 確認方法 注意点
車両 車型・型式 車検証、主要諸元表、車型図 同等車へ変更される場合は再確認する
車両 全長 車検証、完成車図面 駐車位置と前後の余白も確認する
車両 全幅 車検証、車型図 登録寸法と実際の占有幅を区別する
車両 実際の占有幅 ミラー・付属品を含む実車測定 格納状態も確認する
車両 全高・クレーン格納時最高部 完成車図面、実車 所定の走行姿勢で確認する
車両 ホイールベース 主要諸元表、車型図 標準・ロングなどの仕様確認に使う
車両 前後オーバーハング 車型図、完成車図面 車体前端・後端の振り出しに注意する
荷台 荷台内寸 架装図、完成車図面、実測 クレーン基部や付属品の占有を含める
クレーン クレーン型式 銘板、取扱説明書、公式資料 似た型式と取り違えない
クレーン クレーン搭載位置 架装図、完成車図面 荷台内寸との関係を確認する
クレーン アウトリガー張出幅 公式カタログ、取扱説明書 最小・中間・最大を区別する
現場 現場入口幅 現地実測 最狭部と曲がり角を分けて確認する
現場 高さ制限 標識、施設管理者、現地実測 最も低い制限点を確認する
現場 駐車・設置可能範囲 現地実測、現場図面 アウトリガーと作業動線を含める

手配時の確認手順

  1. 手配予定車の型式と完成車資料を提示してもらう
  2. 外形寸法、荷台内寸、クレーン型式、アウトリガー幅を確認する
  3. 現場の入口幅、制限高、駐車・設置場所を共有する
  4. 代替車両へ変更される場合は、寸法とクレーン型式を再確認する
  5. 条件の余裕が小さい場合は、実車確認や現地確認を行う

3tユニックの寸法図でよくある質問

寸法図と車検証はどちらを優先しますか?

どちらか一方を優先するのではなく、同じ車両の資料であることを確かめて併用します。車検証では登録された全長・全幅・全高などを確認し、寸法図や架装図ではホイールベース、オーバーハング、荷台内寸、クレーン位置、アウトリガー幅を確認します。

車検証の全幅にはミラーも含まれますか?

車検証上の全幅と、現場通過時の実際の占有幅は同じとは限りません。狭い入口では、ミラー、付属品、格納状態を含む実車幅を別に確認し、図面の寸法線と注記も確認します。

荷台長と荷台内寸は同じですか?

同じとは限りません。積載に使用できる長さと幅は荷台内寸で確認し、クレーン基部、鳥居、アオリ、付属品などが占有する部分も確認します。

アウトリガー幅は車両の全幅と同じですか?

同じではありません。走行時の車両全幅より、作業時のアウトリガー張出幅が広くなる場合があります。クレーン型式ごとに最小・中間・最大張出幅を確認し、周囲の作業空間は旋回範囲の記事で確認します。

まとめ

3tユニックの寸法図は、車型・架装条件を確認した後に、全長・全幅・全高、ホイールベース、前後オーバーハング、荷台内寸、クレーン位置、アウトリガー張出幅、注記の順で読みます。

図面から手配条件は整理できますが、図面だけで進入可能・作業可能と断定することはできません。車検証、主要諸元表、架装図、完成車図面、クレーン資料、実車、現地実測を組み合わせて確認してください。

手配前の最終チェック

  • 図面の車型・型式・クレーン型式が手配予定車と一致しているか
  • 全長・全幅・全高と実際の占有寸法を区別できているか
  • 荷台内寸とクレーン占有部分を確認したか
  • アウトリガー張出幅と現場の設置可能幅を照合したか
  • 入口幅、高さ制限、駐車・設置場所を現地で確認したか

出典・参考情報

車両寸法の測定条件と、登録上の寸法を理解するために参照。
全長、全幅、全高、ホイールベース、荷台内寸の読み取り例に使用。
特定型式におけるアウトリガー張出幅の例に使用。
車検証および自動車検査証記録事項で確認する情報の整理に使用。

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