オールテレーンクレーンの「世界最大」「日本最大」を調べると、最大吊上能力だけが目立ちやすく、実際の現場で使える条件まで分かりにくいことがあります。特に「1,200tクラスなら常に1,200t吊れる」と考えると、作業半径・ブーム構成・搬入条件の確認が抜け、手配や計画で手戻りが起きやすくなります。
結論:世界最大級の代表例としては、LiebherrのLTM 11200-9.1/LTM11200NXが挙げられます。最大吊上能力は1,200t、伸縮ブームは100m、最大揚程は188m、最大作業半径は136mです。ただし、これらは条件付きの代表値であり、実務では荷重・作業半径・揚程・搬入・設置条件をそろえて判断する必要があります。
このページで分かること:世界最大級・日本最大級の代表機種、1,200t・700t・550t・400t級の違い、最大吊上能力の見方、最大級を現場で使う際に確認すべき搬入・組立・カウンターウェイト・費用の考え方を整理します。
- ✅世界最大級の代表機種と主要数値を確認できる
- ✅「国内導入最大級」と「日本メーカー最大級」を分けて理解できる
- ✅最大能力を現場条件へ当てはめる際の注意点が分かる
オールテレーンクレーンの基本的な特徴・用途・仕組みを先に確認したい方は、【オールテレーンクレーンとは】特徴・用途・仕組みをわかりやすく解説も参考にしてください。この記事では、最大級・大型機に絞って、代表機種と実務上の見方を整理します。
著者:ユニック車ガイド編集部
現場目線での選定・比較を重視し、安全・法規は断定ではなく確認手順として提示します。特に最大級のオールテレーンクレーンは、能力値だけでなく搬入・組立・カウンターウェイト・道路条件などの段取り要素が大きく関わるため、数値と適用条件を分けて整理します。
監修:本記事はYMYL領域の主題ではないため必須化しません。法規・資格・運用条件は、現場区分や事業者運用で変動し得るため、確認手順を中心に整理します。最終的な機種選定・手配条件は、メーカー資料、保有会社、レンタル会社、施工会社、安全担当者の確認に基づいて判断してください。
クイック診断(最初に見るポイント)
- ✅世界最大級を知りたい:LTM 11200-9.1/LTM11200NXの1,200t級を確認する
- ✅日本最大級を知りたい:国内導入最大級と日本メーカー最大級を分けて確認する
- ✅現場で使えるか知りたい:最大能力ではなく、荷重・半径・揚程・搬入・設置条件で確認する
オールテレーンクレーンの世界最大級・日本最大級の結論

結論:世界最大級のオールテレーンクレーンとしては、LiebherrのLTM 11200-9.1/LTM11200NXが代表例です。最大吊上能力は1,200t、伸縮ブームは100m、最大揚程は188m、最大作業半径は136m、車軸数は9軸です。
日本最大級:日本国内で語る場合は、国内に導入・運用されている最大級と、日本メーカーが製造・展開する最大級を分けて考える必要があります。国内導入例ではLTM11200NXのような1,200t級が紹介されており、日本メーカーではタダノのAR-7000Nが700t級、従来の代表例としてAR-5500M系の550t級もあります。
注意点:最大吊上能力は「どの条件でも吊れる重量」ではありません。作業半径、ブーム長、ジブの有無、カウンターウェイト構成、アウトリガー条件などで定格荷重は変わります。最大級を現場条件へ当てはめる前に、【オールテレーンクレーンのサイズ・重量・速度】主要スペック一覧で車両規模の前提を確認しておくと、搬入・設置可否を整理しやすくなります。
| 区分 | 代表例 | 最大吊上能力 | 主な数値 | 記事内での扱い |
|---|---|---|---|---|
| 世界最大級の代表例 | Liebherr LTM 11200-9.1/LTM11200NX | 1,200t | 伸縮ブーム100m、最大揚程188m、最大作業半径136m、9軸 | 世界最大級の代表機種として紹介 |
| 国内導入最大級の代表例 | LTM11200NX | 1,200t | 国内導入事例として紹介されている1,200t級 | 「国内に導入された最大級」として扱う |
| 日本メーカー最大級の代表例 | TADANO AR-7000N | 700t級 | タダノが日本メーカー製オールテレーンクレーンとして発表した大容量クラス | 「日本メーカー最大級」として扱う |
| 従来の国内メーカー代表例 | TADANO AR-5500M系 | 550t級 | AR-7000N登場前の大型代表例として扱われることがある | 「550t オールテレーンクレーン」検索補足として扱う |
| 400t級 | ATF 400G-6など | 400t級 | 大型機だが1,200t級とは別枠 | 「400t オールテレーンクレーン」検索補足として扱う |
最大級を比較するときの注意
- ⚠️最大吊上能力は、特定の作業半径・ブーム構成・カウンターウェイト条件で成立する代表値です。
- ⚠️「1,200t機=どの現場でも1,200t吊れる」という意味ではありません。
- ⚠️国内の「最大」は、公開情報・導入時期・保有状況で変わるため、最新のメーカー資料・保有会社情報で確認してください。
世界最大級の代表機種はLTM 11200-9.1/LTM11200NX
結論:Liebherr LTM 11200-9.1は、世界最大級のオールテレーンクレーンを説明する際に代表例として挙げられる機種です。国内ではLTM11200NXという表記で紹介されることもあります。
主な数値:最大吊上能力は1,200t、伸縮ブームは100m、最大揚程は188m、最大作業半径は136m、車軸数は9軸です。これらの数値は、最大級の規模感を理解するうえで重要ですが、現場で使う際は定格荷重表と作業条件の照合が必要です。
実務上の見方:最大級の機種は、能力だけでなく搬入・分解輸送・組立・カウンターウェイト・設置スペースの確認が欠かせません。最大能力を成立させるには、機械本体だけでなく周辺条件もそろえる必要があります。
| 項目 | LTM 11200-9.1/LTM11200NXの代表値 | 確認時の注意 |
|---|---|---|
| 最大吊上能力 | 1,200t | 特定条件での最大値。現場条件では定格荷重表で確認する |
| 伸縮ブーム | 100m | ブーム長が変わると吊上能力も変わる |
| 最大揚程 | 188m | ジブ構成や作業条件によって変わる |
| 最大作業半径 | 136m | 半径が伸びるほど定格荷重は小さくなる |
| 車軸数 | 9軸 | 道路・搬入経路・回送条件の確認が必要 |
最大級の数値を現場条件に当てはめるときは、車両本体の寸法や重量だけでなく、カウンターウェイト・ブーム構成・搬入経路も合わせて確認します。特にカウンターウェイトの役割や安全性は、【オールテレーンクレーンのカウンターウェイト】構造と安全ポイントで詳しく整理しています。
日本最大級は「国内導入」と「日本メーカー」で分けて考える
結論:日本最大級を説明するときは、国内に導入された最大級と、日本メーカーが展開する最大級を分けると誤解を減らせます。
国内導入最大級:国内の保有・導入事例として、LTM11200NXのような1,200t級が紹介されています。この場合は「日本で導入・運用されている最大級」という意味であり、メーカー国籍とは別の整理になります。
日本メーカー最大級:日本メーカーの最大級としては、タダノのAR-7000Nが700t級として発表されています。また、AR-5500M系の550t級も従来の大型代表例として扱われることがあります。
注意:「日本最大」という表現は、国内保有状況や導入時期によって変わる可能性があります。記事や資料で使う場合は、「国内導入最大級」「日本メーカー最大級」「公開情報で確認できる範囲」など、前提を添えると安全です。
言い分けの例
- ✅世界最大級:LTM 11200-9.1/LTM11200NXのような1,200t級
- ✅国内導入最大級:日本国内に導入・保有されている1,200t級の事例
- ✅日本メーカー最大級:タダノAR-7000Nのような700t級
- ✅従来の国内メーカー大型代表例:AR-5500M系の550t級、ATF 400G-6などの400t級
最大吊上能力は常に吊れる重量ではない
結論:最大吊上能力は、常にその重量を吊れるという意味ではありません。実際の吊上能力は、作業半径・ブーム長・ジブの有無・カウンターウェイト構成・アウトリガー条件などで変わります。
理由:クレーンの能力は、吊り荷の重さだけでなく、吊り点までの距離や高さ、ブームの状態、地盤条件によって変動するためです。作業半径が伸びるほど定格荷重は小さくなり、最大値とは大きく異なる条件になることがあります。
実務判断:現場では「最大吊上能力」ではなく、荷重・作業半径・揚程を確定し、該当する定格荷重表で確認します。最大能力を現場条件へ読み替えるときは、【オールテレーンクレーンの性能表】見方・チェックポイントを解説も参考になります。
最大能力だけでは判断できない理由
- ✅作業半径が伸びるほど、吊れる重量は小さくなる
- ✅ブーム長やジブ構成で、届く範囲と吊れる重量が変わる
- ✅カウンターウェイト構成で、適用できる定格荷重が変わる
- ✅アウトリガー展開や地盤条件が不足すると、能力以前に設置できない場合がある
最大級オールテレーンクレーンが使われる現場
結論:最大級のオールテレーンクレーンは、一般的な揚重作業よりも、荷重・作業半径・揚程が同時に厳しい特殊案件で採用されやすい機種です。
代表的な用途:風力発電設備の建設、大型プラント設備の据付、橋梁・大型構造物の架設、大型産業機械の設置などが挙げられます。特に風力発電では、高い揚程と大きな作業半径が必要になるため、超大型クラスが検討対象になります。
注意点:最大級は「能力が大きいから便利」という単純な話ではありません。搬入経路、設置スペース、地盤、組立工程、カウンターウェイト搬入など、現場条件を満たせる場合に初めて選択肢になります。
最大級が必要になりやすい場面
- ✅風力発電設備:高さ・作業半径・部材重量が大きくなりやすい
- ✅大型プラント:重量物を限られた位置へ据え付ける必要がある
- ✅橋梁・大型構造物:設置位置と作業半径の条件が厳しくなりやすい
- ✅大型設備更新:既設設備や建屋の制約を避けながら作業する必要がある
最大級を使うときに確認すべき搬入・組立条件

結論:最大級のオールテレーンクレーンは、機種の能力だけでなく、搬入・分解輸送・組立・カウンターウェイト・設置スペースまで確認して初めて現場投入の可否を判断できます。
理由:超大型クラスでは、本体だけでなくブーム、ジブ、カウンターウェイト、補助部材などを分けて搬入するケースがあります。現場到着後も、アウトリガー設置、地盤養生、カウンターウェイト装着、ブーム構成確認などの段取りが必要です。
補足:分解輸送や現場搬入の考え方は、【オールテレーンクレーンの運搬方法】分解輸送・公道対応の考え方で詳しく確認できます。大型機の組立工程は、【オールテレーンクレーンの組立・分解】基本工程と注意点も参考にしてください。
| 確認項目 | 見るポイント | 確認しない場合のリスク |
|---|---|---|
| 搬入経路 | 道路幅、高さ制限、重量制限、曲がり角、進入路 | 現場に入れない、経路変更が必要になる |
| 分解輸送 | 別送部材、カウンターウェイト、ブーム・ジブ構成 | 必要部材がそろわない、回送費が増える |
| 組立スペース | アウトリガー展開、部材仮置き、補助クレーンの有無 | 現場で組み立てられない |
| 地盤条件 | 地耐力、敷鉄板、沈下対策、アウトリガー反力 | 支持条件を満たせず作業できない |
| カウンターウェイト | 必要重量、装着条件、搬入台数、仮置き場所 | 必要能力を発揮できない |
最大級を手配・比較するときのチェックリスト
結論:最大級を手配するときは、機種名や最大トン数から決めるのではなく、現場条件から逆算します。荷重・作業半径・揚程・搬入・設置条件をそろえて相談することで、過剰手配や能力不足を避けやすくなります。
費用面:最大級は、レンタル料金や本体価格だけでなく、回送費、分解輸送、組立費、カウンターウェイト搬入、オペレーター手配、待機時間などで費用が大きく変わります。費用項目を整理したい場合は、【オールテレーンクレーンの価格】新車・中古・レンタル費用の目安を確認してください。
相談のコツ:「最大クラスが必要かどうか」ではなく、「荷重・半径・揚程のどこが厳しいのか」を明確にして相談すると、候補機種を絞り込みやすくなります。
手配前に整理する情報
- ✅吊り荷の重量(吊り具・治具を含める)
- ✅作業半径(クレーン中心から吊り点までの距離)
- ✅揚程(必要な高さ、障害物回避の有無)
- ✅設置スペース(アウトリガー展開範囲、旋回範囲)
- ✅地盤条件(地耐力、敷鉄板、養生の必要性)
- ✅搬入経路(幅、高さ、重量、曲線、進入路)
- ✅作業期間と時間帯(夜間・休日・交通規制の有無)
- ✅依頼形態(レンタル、オペ付き、請負、購入検討)
よくある失敗例と回避策
- ⚠️最大吊上能力だけで選ぶ → ✅作業半径と該当条件の定格荷重で確認する
- ⚠️搬入経路を入口だけで判断する → ✅道路全体、曲がり角、現場内動線まで確認する
- ⚠️設置スペースを本体寸法だけで見る → ✅アウトリガー展開、旋回、部材仮置きまで確認する
- ⚠️費用を本体レンタル料だけで比較する → ✅回送・組立・カウンターウェイト・待機費も含めて比較する
安全・法規・資格の注意点

結論:最大級のオールテレーンクレーンでは、安全・法規・資格を記事だけで断定せず、手配先・施工会社・安全担当・道路管理者などへ確認する流れが重要です。
確認が必要な理由:現場区分、作業内容、道路条件、回送方法、オペレーター手配、事業者運用によって必要な手続きや確認事項が変わるためです。
この記事での扱い:ここでは最大級に関係する注意点に絞り、詳細な免許・公道走行・資格の判断は専門記事や手配先の確認で補完してください。
最大級ほど確認が重要になる項目
- ✅作業計画:手順、合図、立入管理、責任分界点
- ✅地盤:地耐力、敷鉄板、沈下対策、アウトリガー反力
- ✅風:作業中止基準、揚程が高い場合の影響
- ✅上空障害:電線、建物、構造物、旋回範囲
- ✅搬入経路:道路幅、高さ、重量、時間帯、誘導の有無
- ✅資格・運用:作業区分、オペレーター手配、現場ルール
オールテレーンクレーン最大級のよくある質問
世界最大級のオールテレーンクレーンは何ですか?
代表例としては、Liebherr LTM 11200-9.1/LTM11200NXが挙げられます。最大吊上能力は1,200t、伸縮ブームは100m、最大揚程は188m、最大作業半径は136m、車軸数は9軸です。ただし、最大値は特定条件での代表値であり、現場では定格荷重表と作業条件を確認する必要があります。
日本最大級のオールテレーンクレーンは何ですか?
日本最大級は、国内に導入された最大級と日本メーカー最大級を分けて考えます。国内導入例ではLTM11200NXのような1,200t級が紹介されており、日本メーカーではタダノAR-7000Nの700t級、従来の代表例としてAR-5500M系の550t級があります。公開情報や保有状況で変わるため、最新情報の確認が必要です。
1,200tのクレーンなら常に1,200t吊れますか?
常に1,200t吊れるわけではありません。最大吊上能力は、作業半径・ブーム長・ジブ構成・カウンターウェイト・アウトリガー条件などがそろった場合の代表値です。実際の現場では、該当する作業半径と構成条件の定格荷重表で確認します。
400t・550t・700t・1200tの違いは何ですか?
最大吊上能力の違いだけでなく、搬入条件、組立条件、カウンターウェイト、設置スペース、費用、手配の難易度が変わります。400t級でも大型機ですが、1,200t級はさらに分解輸送・組立・搬入調整の影響が大きくなります。
最大級のオールテレーンクレーンは一般工事で使いますか?
一般的な工事で常に必要になるわけではありません。最大級は、風力発電設備、大型プラント、橋梁、大型構造物など、荷重・作業半径・揚程が同時に厳しい案件で検討されやすい機種です。まず現場条件から必要クラスを逆算することが重要です。
手配前に何を確認すべきですか?
荷重、作業半径、揚程、搬入経路、設置スペース、地盤条件、作業期間を整理してください。特に最大級では、吊り能力よりも搬入・組立・カウンターウェイト・アウトリガー展開条件がボトルネックになることがあります。
まとめ
要点:オールテレーンクレーンの世界最大級は、Liebherr LTM 11200-9.1/LTM11200NXのような1,200t級が代表例です。一方、日本最大級は「国内導入最大級」と「日本メーカー最大級」を分けて考える必要があります。
- ✅世界最大級の代表例は、1,200t級のLTM 11200-9.1/LTM11200NX
- ✅国内最大級は、国内導入事例と日本メーカー最大級を分けて整理する
- ✅最大吊上能力は条件付きであり、常にその重量を吊れるわけではない
- ✅実務では、荷重・半径・揚程・搬入・設置・地盤条件をそろえて判断する
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- 【オールテレーンクレーンのカウンターウェイト】構造と安全ポイント:最大能力と安定性に関わる構成を確認する
- 【オールテレーンクレーンの価格】新車・中古・レンタル費用の目安:費用項目と手配時の考え方を確認する
著者情報(E-E-A-T)
ユニック車ガイド編集部は、クレーン付きトラック(ユニック車)を含む揚重機器の情報を、現場の判断に役立つ形へ整理します。安全・法規・資格に関わる論点は断定を避け、確認手順とチェックリストで迷いを減らす編集方針です。最大級のテーマでは特に、数値の大小よりも「条件の揃え方」を重視して整理します。


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