【4tユニックのブーム長さ】3段・4段・5段の違いと使い分け

4tユニックのブーム長さの違いが分かる現場イメージ写真 4tユニック

4tユニックの手配や入替を進める場面では、「届くと思ったのに届かない」「ブームを伸ばしたら吊れない」「長いほど安全が不安」といった迷いが起きやすい。

この迷いは、段数や最大ブーム長という“分かりやすい数字”だけで判断すると、作業半径・荷重・設置条件のどこかが抜け落ちやすいことが原因になりやすい。現場では「高さは足りるが奥行きが足りない」「届くが能力表の範囲外で吊れない」「アウトリガーが出せず前提が崩れる」といったズレが連鎖しやすい。

結論:3段・4段・5段はブーム長さと能力が異なるため、作業内容に合う段数を選ぶ必要がある。

このページは、段数別の数値紹介に偏らず、作業半径・吊り能力(定格荷重)・現場条件(アウトリガー/地盤)まで含めて「実務の判断基準」を整理する。

段数選びは「長いほど良い」「短くても足りる」といった感覚ではなく、荷の重さ・水平距離(作業半径)・設置条件の3点を揃えた上で、能力表の範囲内に収まるかで決めるのが安全側になる。特に4tクラスは現場の制約(狭い道路・片側通行・敷地境界・障害物)に影響されやすく、同じ段数でも使える範囲が現場ごとに変わり得る。

4tユニックで段数と最大長だけを見て判断するとズレが出やすいため、ブーム長さが作業能力にどう影響するかを先に整理したい場合は、ユニック車のブーム長さは作業能力にどう影響するかを確認すると判断の土台を作りやすい。

著者:ユニック車ガイド編集部(現場判断・安全配慮担当)
執筆スタンス:最大ブーム長の断定を避け、作業半径・能力表・設置条件の確認手順を軸に、条件付きで安全に判断できる情報だけを提示する。
監修条件(安全・法規・資格):安全・法規・資格に関わる内容は作業条件と機種仕様で変わるため、仕様書/銘板/レンタル会社/メーカーでの確認を前提に記載する。作業可否の断定は行わない。

なぜ「ブーム長さ」で迷うのか(課題の全体像)

結論:ブーム長さだけで判断すると、現場で「届く/吊れる/安全にできる」が同時に満たせず、手配ミスが起きやすい。

理由:4tユニックは段数で到達範囲が変わる一方、作業半径と定格荷重、アウトリガー設置条件が絡むため、最大長の情報だけでは作業可否が決まらない。

ここで重要なのは、ブーム長さが伸びるほど「どこまで届くか」は増えても、「その距離でどれだけ吊れるか」は同じではない点である。特に奥行きが増える(作業半径が大きくなる)ほど定格荷重は下がりやすく、同じ荷重でも吊り方・角度・障害物回避のために半径が増え、結果として能力表の範囲外になることがある。

具体:現場で起きる典型的なズレは次のとおり。

  • ✅「高さ」だけ見て「奥行き(作業半径)」を見落とす
  • ✅最大長さ=常に使えると誤解し、能力低下を想定しない
  • ✅設置条件(アウトリガー/地盤/スペース)で「届く前提」が崩れる

この記事の対象範囲(4tユニック×段数×使い分け)

3段・4段・5段の違いを「届く/吊れる/安全にできる」の観点で整理し、手配・購入の判断に落とし込む。

対象はあくまで「4tユニックの段数によるブーム長さの違いと使い分け」であり、個別メーカーの型式ごとの数値断定は行わない。必要な数値は仕様表・能力表で確認し、現場条件に当てはめる手順を優先する。

結論と判断軸(迷わないための基準)

4tユニックの3段・4段・5段の違いと使い分けを示す図解

結論:最大長ではなく、作業内容に対して安全に届き、必要な能力を確保できるかで段数を使い分ける。

理由:段数が増えると到達範囲の選択肢は広がるが、ブームを伸ばすほど定格荷重は下がりやすく、設置条件も含めた「安全に使える範囲」で判断する必要がある。

また、現場では「できるが注意が必要」な境界が多い。例えば、能力表上は定格荷重が足りていても、地盤が軟弱で沈下が見込まれる、アウトリガーが片側しか出せない、荷が風を受けやすいなどの条件が重なると、計画上は可能でも安全側の判断で見直しが必要になることがある。

補足:段数が多いほど万能とは限らず、過剰仕様は費用や取り回しに影響しやすい。

具体:判断の軸は次の順番で固定する。

  • ✅一次判断:作業内容に対して安全に届き、必要な能力を確保できるか
  • ✅二次判断:作業半径と吊り能力(定格荷重)のバランス
  • ✅二次判断:現場条件(地盤・アウトリガー)への適合
  • ✅二次判断:過剰仕様によるコスト・取り回しの無駄

判断の前提(重要条件の先出し)

  • ⚠️ブームを最大まで伸ばすと吊り能力(定格荷重)は大きく低下しやすい
  • ✅高所・奥行き作業は作業半径との関係を必ず確認する
  • ✅アウトリガー設置条件や地盤状況を含めて判断する
  • 📌段数が多いほど万能ではなく、過剰仕様になる場合がある

3段・4段・5段の違い(仕様の見方と誤解の潰し込み)

結論:段数の違いは「最大ブーム長さ」だけでなく、作業半径での使い勝手と定格荷重、設置条件に影響する。

理由:同じ4tユニックでも、段数と機種で能力表(定格荷重×作業半径)の特徴が異なり、現場の制約(障害物・設置スペース)で実質的な使える範囲が変わる。

段数の違いは「届く距離の上限」だけでなく、運用上の“選択肢の出し方”にも影響する。例えば、障害物回避のために角度を付ける必要がある現場や、設置位置が限られて半径を詰められない現場では、段数の差が実務上の余裕として効いてくる。一方で、必要以上に伸ばす運用が常態化すると、能力低下・姿勢不安定・計画逸脱が起きやすくなる。

補足:ブーム長さの具体値は機種仕様で変わるため、数値の断定ではなく、確認の型を押さえる。

具体:確認の起点は「仕様表」と「能力表」である。

  • ✅仕様表:段数、ブーム長さ、アウトリガー張り出し等の基本仕様
  • ✅能力表:作業半径ごとの定格荷重(ブームを伸ばしたときの能力低下を把握)
  • ✅設置条件:地盤、アウトリガー設置スペース、障害物の有無

段数の違い=何が変わるのか

  • 🧩ブーム長さの伸び方(段数)が変わり、届く範囲の選択肢が変化する
  • 🧩取り回し(設置スペース・運用のしやすさ)の条件が変わり得る
  • 🧩作業半径での実用域が変わり、能力表の読み方が重要になる

「できること/できないこと」を決める要素(長さ以外)

できる(条件付き可):作業半径と定格荷重が一致し、アウトリガー設置条件が満たせる範囲の吊り作業。

ただし「条件付き可」には幅がある。能力表上は成立していても、吊り荷が長物で振れやすい、旋回時に障害物へ近接する、地盤が不均一で片沈下が想定されるといった場合は、余裕を見込んだ計画に修正する必要がある。反対に、短距離で地盤・設置が安定している作業では、段数が少なくても十分なことがある。

できない:能力表で定格荷重が不足する作業半径での吊り作業、またはアウトリガー設置条件が確保できない状態での作業。

ここでの「できない」は、現場判断で無理に成立させないという意味でも重要になる。能力表の範囲外を“気合い”や“短時間”で埋めると、転倒・荷振れ・接触などの重大リスクが増え、結果として工程・コストの両面で損失になりやすい。

  • ✅作業半径・定格荷重(能力表)とのセットで判断する
  • ✅設置条件(アウトリガー張り出し、地盤、障害物)を事前に確認する
  • 📌「届く」だけでなく「安全に吊れる」が満たせるかを優先する

誤解しやすいポイント(チェック形式)

  • ⚠️最大ブーム長=常用域ではない
  • ✅高さだけで判断しない(奥行き・角度・作業半径を確認する)
  • ✅「届いたが吊れない」を防ぐため、能力表で作業半径ごとの定格荷重を照合する
  • ✅アウトリガーの展開幅や敷板の要否を、地盤状況とセットで考える

選び方・比較・実践(チェックリスト/比較表/失敗例→回避策)

ブーム長さの選択ミスで起きやすい失敗やリスクを整理した図解

結論:段数選定は、現場情報を3点に整理し、能力表で照合してから比較表で最適化する。

理由:段数はあくまで手段であり、作業半径と定格荷重、設置条件が一致しないと作業可否が決まらない。

現場情報が曖昧なままだと、段数比較が“印象の勝負”になりやすい。特に「荷の重さは分かるが、水平距離が未確定」「設置場所の幅は分かるが、障害物の影響が未確認」といった状態では、最終的に現場で再手配や作業変更が発生しやすい。

補足:比較は数値断定ではなく、傾向と確認手順をセットで行う。

具体:最初に決める3つから進める。

まず決める3つ(現場情報の整理)

  • ✅何を吊るか(荷の重さ・形状)
  • ✅どこまで届かせたいか(高さ/奥行き=作業半径)
  • ✅設置できるか(アウトリガー・地盤・スペース)
  • ✅補足:障害物(電線・庇・隣地境界・足場材)で設置位置が後退しないか

段数選定チェックリスト(Yes/Noで落とす)

  • ✅必要な作業半径で必要な吊り能力(定格荷重)が足りる
  • ✅現場の設置スペースでアウトリガー展開ができる
  • ✅障害物の影響で実質的な作業半径が増えない
  • ✅荷の形状や吊り具の都合で、想定より半径が増えない
  • ✅過剰仕様でコスト・取り回しが増えない
比較観点 3段 4段 5段
届きやすい作業(傾向) 標準的な現場での作業半径が小さめの吊り作業に向く 中距離の作業半径を想定する現場で選択肢が増える 高所・奥行きが絡む現場で到達範囲の選択肢が増える
注意点 奥行き不足になりやすい場合は作業半径の確認が重要 ブーム伸長時の能力低下を能力表で必ず照合する 到達範囲が増える一方、能力低下や設置条件の影響を強く受けやすい
過剰になりやすいケース 高所・奥行き要件がほぼ無い現場では不足は少ない 標準作業ばかりで条件が固定なら過剰になることがある 「念のため」で選ぶと費用・取り回しの無駄が増えやすい

失敗例→回避策(必須)

失敗例1:最大ブーム長で吊れる前提で手配して、現場で能力不足が判明する。
回避策:✅能力表で「想定作業半径×定格荷重」を照合し、最大長の数値だけで判断しない。特に“届けば吊れる”と誤解しやすいため、半径が1m増えるだけで成立しなくなる境界があることを前提にする。
失敗例2:高所だけ見て奥行き(作業半径)が足りず、届かない。
回避策:✅現場で「設置位置から荷の中心までの水平距離」を採寸し、作業半径として能力表に当てる。採寸は“荷の外形”ではなく“重心に近い位置”を意識し、吊り具の長さや振れ幅も考慮する。
失敗例3:アウトリガーが出せず計画が破綻する。
回避策:✅設置スペースの幅・地盤状況・障害物を事前確認し、アウトリガー展開条件を満たせる場所を確保する。片側通行や縁石、側溝、埋設物などで“出せるつもりが出せない”ことがあるため、当日の現場任せにしない。
失敗例4:過剰仕様で費用増・小回り低下が起きる。
回避策:📌「よくある現場」の条件から逆算して段数を決め、例外現場はスポット手配や外注で補う。過剰仕様は“安心のため”に選びがちだが、手配条件が揃っていないなら、必要条件の整理を優先する。

ブームの役割や構造を前提から揃えて判断を安定させたい場合は、ユニック車のブームの役割と構造を確認してから段数の違いを整理すると、用語の誤解による手配ミスを減らしやすい。

費用感・レンタル/購入/外注の考え方(条件提示で整理)

結論:費用は「4tかどうか」だけで決まらず、段数や機種条件、運用条件で変動するため、条件を言語化して見積を取るのが安全である。

理由:段数が増えると到達範囲の選択肢が増える一方、運用条件や手配条件が変わり、過剰仕様は費用と取り回しに影響しやすい。

実務では「段数」だけ伝えて見積を取ると、想定と異なる仕様が提示されることがある。手配ミスを減らすには、段数に加えて“想定作業半径”“荷重”“設置条件(アウトリガー展開の余裕)”をセットで伝え、候補機種の仕様表・能力表で照合してから確定する流れが安全側になる。

具体:レンタルと購入の考え方は次のとおり。

同じ4tでも仕様で費用が変わる理由(一般論の範囲)

  • ✅段数や機種で、到達範囲と能力表の特徴が変わる
  • ✅設置条件や運用条件で、必要な手配内容が変わり得る
  • ✅同じ段数でも、アウトリガーの方式や張り出し条件で運用余裕が変わることがある
  • 📌価格は仕様差・期間・地域・条件で変動するため、断定せず見積条件を揃える

レンタルでの確認ポイント(手配ミスを防ぐ)

  • ✅段数だけで依頼せず、作業半径・荷重・設置条件をセットで伝える
  • ✅現場条件(地盤・スペース・障害物)を事前共有する
  • ✅作業日程や搬入経路の制約がある場合は、設置位置が後退しないかも共有する
  • 🔍候補機種の仕様表・能力表を提示してもらい、照合してから確定する

購入判断の観点(過剰/不足を防ぐ)

  • ✅「よくある現場」の作業半径・荷重・設置条件を基準に段数を決める
  • ✅例外現場は外注やスポット手配で補う設計にする
  • ✅将来の案件増を見込む場合でも、能力表の“常用域”で成立する条件を基準にする
  • 📌購入前は現場の条件を固定し、同条件で比較できるようにする

安全・法規・資格の注意(YMYL配慮:確認手順)

結論:安全・法規・資格は「現場と仕様で変わる」ため、作業条件と機種仕様を前提に確認手順で判断する。

理由:ブームを伸ばすほど能力低下や安定性への影響が出やすく、作業可否や必要な手続きは一律に断定できない。

特に資格・手続き・道路上の設置に関わる条件は、車両側(機種仕様・装備)と作業側(荷重・作業半径・設置場所・周辺状況)の組み合わせで変わり得る。現場で起きやすい誤認は「4tだからこの手続きは不要」「段数が多いから安全」といった単純化であり、実務では必ず仕様と条件で確認する必要がある。

具体:安全面の前提と、確認手順を固定する。

安全面での注意(断定しすぎない)

  • ⚠️ブームを伸ばすほど、能力低下と安定性への影響が出る前提で運用判断を行う
  • ✅作業計画、合図、立入禁止など基本の安全管理を前提とする
  • ✅能力表の範囲外の作業は行わない(条件付き可ではなく不可として扱う)
  • ✅地盤が弱い場合は敷板や養生を含めて、設置条件を安全側に寄せて検討する

法規・資格は「現場と仕様で変わる」ため確認が必須

必要な資格・手続きは作業条件と機種仕様で変わるため、一般論だけで断定しない。

また、道路上や第三者が近接する環境では、通行規制・誘導・占用などの観点が絡むことがある。どの手続きが必要かは地域や状況で変わり得るため、関係先へ確認してから進めるのが安全側になる。

確認手順:

  • ✅車両/クレーン仕様を確認する(仕様書・銘板・能力表)
  • ✅作業条件を確定する(作業半径・荷重・設置条件・障害物)
  • ✅事業者/レンタル会社/メーカーへ照会し、条件付きで可否を確定する

やってはいけない判断(NG)

  • ⚠️最大ブーム長だけで作業OKを判断する
  • ⚠️安全条件・吊り能力(定格荷重)を無視して作業可否を断定する
  • ✅段数が多いほど必ず良いと決めつける
  • ✅現場条件が未確定のまま、段数だけで手配を確定する

FAQ

4tユニックのブーム長さは何mが一般的?

4tユニックのブーム長さは機種と段数で差があるため、段数と機種の仕様表で確認が必要になる。目安は傾向として把握し、最終判断は仕様表・能力表で行う。次に確認すべきポイントは、想定作業半径で定格荷重が足りるかを能力表で照合することである。

3段・4段・5段はどれを選べばいい?

作業半径×必要荷重×設置条件で決める。段数は手段であり、能力表で想定作業半径の定格荷重が足りるかを優先する。次に確認すべきポイントは、設置位置が確定したときに半径が増えないか(障害物回避で後退しないか)を現場情報で詰めることである。

ブームを伸ばすと吊り能力はどれくらい下がる?

一般にブームを伸ばすほど定格荷重は低下しやすい。具体の低下量は機種の能力表で確認し、作業半径で照合して判断する。次に確認すべきポイントは、荷の重さだけでなく吊り具・角度・振れの余裕を含めて、能力表の範囲内に収まるかを見直すことである。

長いブームの方が安全?

長さだけで安全は判断できない。設置条件(アウトリガー・地盤・スペース)と能力表の範囲で運用できるかが安全性の前提になる。次に確認すべきポイントは、アウトリガー展開と地盤条件を安全側に見込めるかを事前に確認することである。

まとめ & CTA(要点→次の行動)

要点:段数=ブーム長さの差はあるが、判断は「届く×吊れる×安全に設置できる」で行う。

  • ✅最大ブーム長だけで選ばず、作業半径と能力表で照合する
  • ✅アウトリガー設置条件と地盤状況を含めて作業可否を判断する
  • ✅過剰仕様を避け、例外現場はスポット手配や外注で補う

次に取る行動:🧭現場の「高さ・奥行き(作業半径)・荷重・設置スペース」を整理し、候補機種の仕様表/能力表で照合したうえで、レンタル会社・販売店に条件付きで相談する。

出典・参考情報

労働安全衛生に関する情報の一次確認先として、関連制度や安全衛生の基本を確認するための公式サイト。
現場の安全管理や災害防止の考え方を整理する際に参照できる公的性の高い機関サイト。
クレーンに関する情報収集や用語理解の補助として参照しやすい団体サイト(最終判断は仕様・条件で確認)。
車両運用に関わる制度や行政情報を確認するための公式サイト。個別条件は事業者・関係先で照会する。

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