【4tユニック車の性能表】手配前に確認すべき数値と現場条件

4tユニック車を手配する前に車両・荷物・アウトリガーの設置条件を確認するイメージ ユニック車

4tユニック車を手配するときは、「4tユニックなら大丈夫」「2.93t吊りなら足りる」と車格や最大値だけで決めるのではなく、先に現場側の条件を整理しておくことが重要です。

結論は、手配前に「吊り荷重量」「必要な作業半径」「必要な高さ・ブーム条件」「アウトリガーを設置できる条件」「積載・車両条件」を整理し、その後に候補車両のクレーン型式と公式性能表を照合することです。

同じ4tクラスの車両でも、架装されているクレーンのメーカー・型式・ブーム段数・アウトリガー仕様などが同じとは限りません。4tクラスに架装されるクレーンには、つり上げ荷重2.93tの機種例がありますが、2.93tという最大値だけでは、実際の現場で必要な能力や車両仕様を判断できません。

4tユニック車の性能表を最大値だけでなく作業半径・ブーム条件・アウトリガーで確認するアイキャッチ

4tユニック車を手配するときの確認順
  1. 吊りたい荷物の重量・寸法を確認する
  2. 車両を設置できる位置を確認する
  3. 必要な作業半径を整理する
  4. 必要な高さ・奥行きからブーム条件を整理する
  5. アウトリガーを設置できる幅・地盤条件を確認する
  6. 運搬を伴う場合は最大積載量・荷台条件を確認する
  7. 候補車両のクレーンメーカー・型式・ブーム仕様を確認する
  8. その型式の公式性能表・定格荷重表で条件を照合する

この記事では、性能表そのものを細かく読む方法ではなく、4tユニック車を手配・購入・配車する前に、現場側で何を確認しておけばよいかを整理します。

性能表・能力表そのものの意味や基本的な読み方から確認したい場合は、【4tユニックの性能表】能力表の見方と数値で判断する注意点を先に確認してください。

4tユニックの全体像や使われやすい理由から確認したい場合は、【ユニック車4tとは】最も使われる理由と特徴も参考になります。

著者情報・監修条件
ユニック車ガイド編集部(現場手配・安全配慮担当):ユニック車(クレーン装置付きトラック)の仕様比較や手配判断を、現場の成立条件(作業半径・アウトリガー・安全余裕)から整理する編集方針で執筆しています。
※安全・法規・作業可否に関わる最終判断は、車両の性能表・取扱説明書・車検証・現場条件を突き合わせたうえで、有資格者・専門業者・メーカー/レンタル会社へ確認してください。
  1. 4tユニック車は性能表を見る前に現場条件を整理する
    1. 「4tユニック希望」だけでは必要な仕様を決められない
    2. 最大値だけで選ぶと現場条件とのズレが起きやすい
  2. 4tユニック車の手配前に確認する5つの条件
  3. 吊り荷重量は「何を吊るか」から確認する
    1. 荷物の重量をできるだけ根拠のある資料で確認する
    2. 2.93tという代表値だけで車両を選ばない
  4. 作業半径は車両を置ける位置から考える
    1. 荷物までの直線距離だけでは決めない
  5. 必要な高さ・奥行きからブーム条件を整理する
    1. ブーム段数だけを先に指定しない
  6. アウトリガーを張れる幅と設置条件を確認する
    1. 車両が入れる幅とアウトリガーを設置できる幅は別
    2. 張り出し幅だけでなく地盤や障害物も確認する
  7. 荷台へ積んで運ぶなら積載条件も別に確認する
  8. 候補車両が決まったらクレーン型式を確認する
    1. 「4t」「2.93t」だけでなくメーカー・型式まで確認する
    2. メーカーがタダノの場合も型式に対応する性能情報を確認する
  9. 定格荷重表で現場条件と照合する
    1. 型式を確認した後に該当する性能表・定格荷重表を見る
    2. 性能表そのものの読み方が分からない場合
  10. 4tユニック車の手配前チェックリスト
    1. 現場へ行く前にできるだけ条件を埋めておく
  11. レンタル会社・販売会社・配車担当へ伝える条件
    1. 図面・写真があると条件を共有しやすい
  12. 3t・4t・6tで迷うときも現場条件から比較する
  13. 数値だけで作業可否を決めないための注意点
    1. 性能表上の数値だけで現場作業を自己判断しない
    2. 当日に再確認する項目
  14. FAQ
    1. 4tユニック車を手配するとき最初に何を伝えればよいですか?
    2. 4tユニックは4tまで吊れますか?
    3. 2.93t吊りなら2.93tの荷物を吊れますか?
    4. 同じ2.93t吊りなら性能も同じですか?
    5. 作業半径が分からない場合はどうすればよいですか?
    6. アウトリガーを張れる幅が分からなくても手配できますか?
    7. 5段や6段を選べば遠い場所でも安心ですか?
    8. 最大積載量と吊り上げ荷重は同じですか?
    9. 4tで足りない場合は6tにすれば解決しますか?
    10. 性能表はいつ確認すればよいですか?
  15. まとめ|現場条件を整理してから実車の性能表を確認する
  16. 出典・参考情報

4tユニック車は性能表を見る前に現場条件を整理する

性能表は作業半径・ブーム条件・アウトリガー状態が一致したときの数値で判断することを示す図解イメージ

「4tユニック希望」だけでは必要な仕様を決められない

レンタル会社や配車担当へ「4tユニックをお願いします」と伝えるだけでは、必要なクレーン仕様まで決められません。

「4t」という呼び方は車格や積載クラスの目安として使われます。一方、クレーンでどの条件まで作業できるかは、架装されているクレーンの型式、ブーム仕様、作業半径、アウトリガーの状態などによって変わります。

そのため、車格や最大値を先に決めるのではなく、「何を」「どこからどこへ」「どのくらいの距離・高さで」吊るのかを整理し、その条件に合う候補車両を絞り込む流れが重要です。

また、クレーンで吊れる重量と荷台に積める重量は別の判断です。吊り上げた荷物を荷台へ積んで運搬する場合は、【4tユニックの最大積載量】クレーン装着時に減る理由と注意点も別に確認してください。

最大値だけで選ぶと現場条件とのズレが起きやすい

つり上げ荷重は候補車両を確認するための重要な数値ですが、それだけで現場作業の成立を判断することはできません。

4tクラスに架装されるクレーンには2.93t吊りの機種例があります。しかし、同じ2.93t表記でも、シリーズやブーム段数、アウトリガー仕様などが異なる機種があります。

さらに、実際に確認すべき能力は、荷物重量だけでなく、車両をどこへ設置するか、必要な作業半径はどの程度か、どの高さまで届かせる必要があるか、アウトリガーをどの状態で設置できるかなどによって変わります。

✅ 手配後に条件ズレが出やすい例
  • ✅ 想定より車両を荷物へ近づけられず、必要な作業半径が長くなる
  • ✅ 壁・側溝・資材などがあり、アウトリガーを予定どおり設置できない
  • ✅ 建物・電線・梁などがあり、必要なブーム姿勢を取れない
  • ✅ 荷物重量を概算だけで伝え、実際の作業条件とズレる
  • ✅ 吊ることだけを確認し、荷台へ積載して運べるかを確認していない
  • ✅ 同じ2.93t吊りという理由だけで、異なる型式を同じ能力として扱う

4tユニック車の手配前に確認する5つの条件

手配前に最低限整理したいのは、「吊り荷重量」「作業半径」「ブーム条件」「アウトリガー条件」「積載・車両条件」の5項目です。

この5項目を現場側で整理してから候補車両の型式を確認すると、メーカーの性能表で照合すべき数値を絞り込みやすくなります。

確認項目 手配前に整理する内容 不明なままだと起きやすいこと
吊り荷重量 荷物本体の重量を根拠のある資料で確認し、作業時に追加される用具・治具などの条件があれば手配先へ伝える 最大クレーン容量だけで車両を決めてしまう
作業半径 車両の設置位置と吊り位置・荷下ろし位置の関係を確認する 当日に車両を寄せられず、必要条件が変わる
ブーム条件 必要な奥行き・高さ・障害物から、必要な段数や長さを確認する 必要位置へ届かない、または想定した作業条件と合わない
アウトリガー条件 利用できる張り出し幅、地盤、側溝、傾斜、障害物を確認する 候補車両に必要な設置状態を現場で確保できない
積載・車両条件 荷台へ積める重量・寸法と、進入路や設置場所を確認する 吊れても運べない、または車両が現場へ入れない

吊り荷重量は「何を吊るか」から確認する

荷物の重量をできるだけ根拠のある資料で確認する

最初に確認するのは、吊りたい荷物の重量です。

メーカー仕様書、製品銘板、納品書、図面など根拠のある資料がある場合は、できる限り実際の重量を確認します。

また、玉掛け用具や治具など作業時に追加されるものがある場合は、その条件も手配先へ伝えてください。「つり上げ荷重」「定格総荷重」「定格荷重」ではフック等の扱いが異なるため、自分で単純に同じ数値として処理せず、実機の性能表・取扱説明書の定義に従って確認します。

「だいたい1tくらい」のような概算だけで手配すると、実際の荷物重量や作業条件との間にズレが出る可能性があります。重量が不明な場合は、不明なまま最大値ぎりぎりで候補車両を決めず、レンタル会社や専門業者へその旨を伝えて確認してください。

荷物重量から「何kg・何tまで吊れるか」を具体的に判断する場合は、【4tユニックの吊り上げ荷重】作業半径別の目安と成立条件で確認してください。

2.93tという代表値だけで車両を選ばない

4tクラスに架装されるクレーンには、つり上げ荷重2.93tの機種例があります。しかし、この数値だけでは「その現場で2.93tの荷物を吊れる」という意味にはなりません。

手配段階で重要なのは、最大値を先に見ることではなく、荷物重量と現場条件を整理したうえで、その条件に合う型式の性能表を確認することです。

同じ2.93t吊りでも、ブーム段数や最大作業半径、アウトリガー仕様などが異なる機種があります。最終的には候補となった実車のメーカー・型式を確認してください。

作業半径は車両を置ける位置から考える

設置位置のズレで作業半径が伸びたりアウトリガー条件が揃わず、性能表の最大値どおりに成立しない状況を示す現場イメージ

荷物までの直線距離だけでは決めない

手配前は、車両が実際に停止・設置できる位置を基準に、吊り位置との関係を確認します。

作業半径は、クレーンの旋回中心からフック中心までの水平距離です。

4tユニック車の旋回中心からフック中心までの作業半径と車両設置位置の関係を示す図解

そのため、「道路端から荷物まで5m」といった現場寸法だけでは、実際に必要となる作業半径を判断できない場合があります。

車両本体をどこまで寄せられるか、アウトリガーを設置できるか、吊り位置と荷下ろし位置の両方へ届く必要があるかまで整理してください。

4tクラスの2.93t吊り機種例で作業半径が変わると確認すべき定格総荷重も変わることを示す図解

✅ 手配前に確認する設置位置の条件
  • ✅ 車両を荷物側へどこまで寄せられるか
  • ✅ 吊り位置と荷下ろし位置の両方へ届く必要があるか
  • ✅ 道路・敷地内で車両を停止できる位置はどこか
  • ✅ 壁、建物、資材、駐車車両などがないか
  • ✅ ブーム旋回時に電線、屋根、梁などへ干渉しないか

作業半径の定義や測り方を詳しく確認する場合は、【4tユニックの作業半径】能力低下を防ぐための確認ポイントへ進んでください。

必要な高さ・奥行きからブーム条件を整理する

ブーム段数だけを先に指定しない

手配前は、水平距離だけでなく、必要な高さや現場の障害物も確認します。

ブーム段数が多い車両を指定すればよいとは限りません。必要な高さ、奥行き、荷物重量、現場の障害物などを整理したうえで、条件に合うブーム仕様を候補にします。

そのため、「5段が必要」「6段なら安心」と段数だけを指定するのではなく、必要な高さ・奥行き・荷物重量をセットで伝えることが重要です。

  • ✅ 荷物を何m程度先まで移動する必要があるか
  • ✅ 荷物を何m程度の高さまで上げる必要があるか
  • ✅ 建物、塀、屋根などを越える必要があるか
  • ✅ 電線、梁、樹木などの上空障害物がないか
  • ✅ 荷下ろし後にブームを安全に格納できるか

3段・4段・5段などブーム段数ごとの違いを詳しく比較する場合は、【4tユニックのブーム長さ】3段・4段・5段の違いと使い分けで確認してください。

アウトリガーを張れる幅と設置条件を確認する

車両が入れる幅とアウトリガーを設置できる幅は別

4tユニック車が道路や敷地へ進入できても、クレーン作業に必要なアウトリガーを適切に設置できるとは限りません。

アウトリガーの最大張出幅や使用条件は、メーカー・シリーズ・型式・仕様によって異なります。

クレーン等安全規則では、アウトリガーを有する移動式クレーンは原則としてアウトリガーを最大限に張り出して使用することが定められています。最大限に張り出せない場合も、実際の張り出し幅に応じた定格荷重を下回ることが確実に見込まれるなど、規則上の条件を満たす必要があります。

そのため、道路幅や敷地幅だけで「作業できる」と判断せず、まず現場で利用できる幅や地盤条件を確認し、その情報をレンタル会社・販売会社・配車担当へ伝えてください。

張り出し幅だけでなく地盤や障害物も確認する

  • ✅ アウトリガーを設置できる有効幅があるか
  • ✅ 張り出し先に側溝、縁石、段差がないか
  • ✅ 壁、資材、他車両、歩行者動線と干渉しないか
  • ✅ 地盤が軟弱ではないか
  • ✅ 必要な鉄板・敷板等を設置できるか
  • ✅ 車体を取扱説明書等に沿った状態で設置できるか
  • ✅ 左右で設置条件が大きく異ならないか

現場で必要な張り出し幅や設置条件を詳しく確認する場合は、【4tユニックのアウトリガー寸法】張り出し幅と設置条件の考え方へ進んでください。

車両そのもののサイズや現場への入りやすさを確認する場合は、【4tユニック車のサイズ】作業現場での使いやすさも参考になります。

荷台へ積んで運ぶなら積載条件も別に確認する

「クレーンで吊れる」と「荷台へ載せて運べる」は別の条件です。

ユニック車にはクレーン装置やアウトリガーなどが架装されるため、同じ4tクラスでも車両ごとの最大積載量は同じとは限りません。

吊り作業だけでなく運搬まで依頼する場合は、荷物重量・荷姿・荷台寸法を合わせて伝える必要があります。

✅ 運搬を伴う場合に追加で伝える条件
  • ✅ 荷物の重量
  • ✅ 荷物の長さ・幅・高さ
  • ✅ 荷台からはみ出す可能性がないか
  • ✅ 複数個積む場合の合計重量
  • ✅ 固縛や積み方に制約がないか

吊った荷物を荷台へ載せて運べるかは、【4tユニックの最大積載量】クレーン装着時に減る理由と注意点を別に確認してください。

候補車両が決まったらクレーン型式を確認する

「4t」「2.93t」だけでなくメーカー・型式まで確認する

現場条件から候補車両を絞った後は、実際に搭載されているクレーンのメーカー・型式を確認します。

4tクラスという車格が同じでも、搭載クレーンのシリーズ、型式、ブーム段数、アウトリガー仕様などは同じとは限りません。

たとえば古河ユニックの中型トラック架装用クレーンには、2.93t吊りでもアウトリガー最大張出幅が異なるシリーズがあります。また、同じシリーズ内でもブーム段数によって最大作業半径や最大地上揚程が異なります。

したがって、性能表を確認するときは「4tユニック用の表」と大まかに探すのではなく、実車に搭載されているクレーン型式と一致するメーカー公式の性能表を確認することが重要です。

確認するもの 確認する理由
クレーンメーカー メーカーごとに性能表・仕様表が分かれるため
クレーン型式 型式ごとに対応する性能表を特定するため
ブーム段数・仕様 最大作業半径や最大地上揚程などが異なる場合があるため
アウトリガー仕様 張り出し条件や対応する定格荷重を確認するため
車両側の最大積載量・寸法 吊り作業だけでなく運搬・進入条件も確認するため

メーカーがタダノの場合も型式に対応する性能情報を確認する

実車のクレーンメーカーがタダノの場合も、メーカー名だけで能力を決めず、型式や仕様を確認して対応する公式資料を照合します。

タダノ系の性能表を整理したい場合は、【タダノユニック 性能表】吊り能力・作業半径の見方、4tクラスに絞る場合は【タダノ 4tユニックの性能表】現場で使われる理由と注意点も確認してください。

定格荷重表で現場条件と照合する

型式を確認した後に該当する性能表・定格荷重表を見る

荷物重量・作業半径・ブーム条件・アウトリガー条件を整理し、使用するクレーン型式が分かったら、その型式に対応するメーカー公式の性能表・定格荷重表を確認します。

ここで初めて、「整理した現場条件」と「その機械の性能条件」を照合できます。

つり上げ荷重、定格荷重、定格総荷重は同じ意味ではありません。特に定格総荷重は、ブーム長さや角度などの条件によって変わるため、最大値だけを抜き出して判断しないことが重要です。

本記事では、どの性能項目を確認すべきかまでを扱います。定格荷重表のどの部分を確認するか、作業半径やブーム条件に応じてどの数値を見るかを詳しく確認したい場合は、【4tユニックの定格荷重表】作業半径ごとの吊り能力を正しく判断へ進んでください。

性能表そのものの読み方が分からない場合

「定格総荷重」「作業半径」「ブーム」など性能表に書かれた項目の関係から整理したい場合は、親記事の【4tユニックの性能表】能力表の見方と数値で判断する注意点を確認してください。

本記事で現場条件を整理し、その後に性能表・定格荷重表の専門記事で具体的な数値を照合するという順番にすると、車格や最大値だけで判断するのを避けやすくなります。

4tユニック車の手配前チェックリスト

現場へ行く前にできるだけ条件を埋めておく

以下の項目を整理しておくと、レンタル会社・販売会社・配車担当へ必要な車両仕様を相談しやすくなります。

✅ 手配前チェックリスト
  • ✅ 吊り荷重量に根拠があるか(仕様書・銘板・明細・現物情報など)
  • ✅ 荷物の長さ・幅・高さを確認しているか
  • ✅ 作業時に追加される用具・治具などの条件を確認しているか
  • ✅ 車両をどこへ設置できるか確認しているか
  • ✅ 設置位置と吊り位置・荷下ろし位置の関係を確認しているか
  • ✅ 必要な高さ・奥行きからブーム条件を整理しているか
  • ✅ 高さ制限・電線・屋根・梁などの上空障害物を確認しているか
  • ✅ アウトリガーを設置するための有効幅があるか
  • ✅ 地盤・側溝・敷板・傾斜・段差を確認しているか
  • ✅ 車両が現場へ進入・退出できるか
  • ✅ 運搬する場合は荷台寸法・最大積載量を確認しているか
  • ✅ 候補車両のクレーンメーカー・型式が分かるか
  • ✅ 型式に対応する公式性能表・定格荷重表を確認できるか
  • ✅ 条件が不明な項目を専門業者へ伝えられるよう整理しているか

レンタル会社・販売会社・配車担当へ伝える条件

「4tユニック希望」だけではなく、現場で何をしたいのかを具体的に伝えることが重要です。

すべての条件を自分で判断する必要はありません。分からない項目がある場合でも「不明」としたうえで、現場図面や写真、荷物の仕様書などを共有すれば、手配先が確認すべき条件を整理しやすくなります。

✅ 相談時に伝えたい情報
  • ✅ 吊り荷の重量
  • ✅ 荷物の長さ・幅・高さ・形状
  • ✅ 吊り位置と荷下ろし位置
  • ✅ 車両を設置できそうな位置
  • ✅ 想定する作業半径または現場寸法
  • ✅ 必要な吊り上げ高さ
  • ✅ アウトリガー設置に使える幅
  • ✅ 地盤、側溝、傾斜、段差の有無
  • ✅ 電線、屋根、梁、樹木などの上空障害物
  • ✅ 進入路の幅、曲がり角、門扉、待機場所
  • ✅ 荷物を荷台へ積んで運搬するか
  • ✅ 作業日時や周囲の通行・立入条件

図面・写真があると条件を共有しやすい

現場の説明を言葉だけで行うと、車両位置や障害物との距離に認識差が生じることがあります。

現場配置図、敷地図、建物図面、搬入口の写真、荷物の仕様書などがある場合は、相談時に共有できるよう準備しておくと条件確認がしやすくなります。

ただし、図面上で成立して見えても、当日の駐車車両、資材、地盤状態、通行条件などによって設置位置が変わることがあります。最終的な作業可否は現場条件と実車仕様を照合して判断してください。

3t・4t・6tで迷うときも現場条件から比較する

3t・4t・6tで迷うときも、車格の大小だけではなく「荷物・距離・設置条件・進入条件」で比較します。

4tユニックはさまざまな現場で使われる車格ですが、軽量物を近距離で扱う現場なら小さい車両で条件を満たせる場合があります。反対に、荷物重量や必要な距離などから、4tより大きい車両を検討する場合もあります。

ただし、大きい車両へ変更すれば必ず解決するわけではありません。車格が大きくなると、進入路や旋回、設置場所、アウトリガーなど別の条件も確認する必要があります。

4tが選ばれる理由や他トン数との比較を整理したい場合は、【4tユニック車が選ばれる理由】他トン数との比較を確認してください。3tとの違いは【ユニック車3tとは】2t・4tとの違いと使いどころ、6tを検討する場合は【ユニック車6tとは】中型クラスの性能と注意点も参考になります。

比較項目 3t 4t 6t
向きやすい現場 狭い現場、小規模搬入、荷が比較的軽い現場 汎用性を重視し、ある程度の積載・吊り条件が必要な現場 4tでは距離・荷重などの条件に余裕が不足しやすい現場
確認すべき点 必要条件に対する余裕を確認する 「4tだから大丈夫」と思い込まない 車両サイズ・進入路・設置幅の制約を確認する
判断のポイント 軽量物・近距離作業で必要条件を満たせるか 重量・距離・設置・運搬条件を整理して候補にできるか 上位車格にしても現場へ進入・設置できるか
避けたい選び方 小さいから入りやすいだけで決める 4tだから大丈夫と決める 大きいから必ず適合すると決める

車格全体の選び方から整理したい場合は、【ユニック車は何トン?】1t〜10tのトン数目安と選び方、寸法比較から確認したい場合は、【ユニック車サイズ一覧】2t・3t・4tの寸法目安をまとめて比較も参考になります。

数値だけで作業可否を決めないための注意点

性能表上の数値だけで現場作業を自己判断しない

この記事のチェック項目や代表的な仕様だけで、実際のクレーン作業が安全に成立すると判断しないでください。

実際の作業では、実車の性能表・取扱説明書、吊り荷重量、作業半径、ブーム条件、アウトリガー状態、地盤、周辺障害物などを確認する必要があります。

また、必要な資格や教育は、機械のつり上げ荷重や担当する作業内容などによって異なります。運転・操作や玉掛けを行う場合は、実際の機械・作業内容に対応する資格・教育を確認してください。

条件が合わない場合は、設置位置の変更、車両仕様の変更、作業方法の変更、専門業者への依頼、中止を含めて再計画してください。

当日に再確認する項目

  • ✅ 事前に想定した車両設置位置を使用できるか
  • ✅ 荷物の重量・荷姿が事前情報と一致しているか
  • ✅ 吊り位置・荷下ろし位置が変更されていないか
  • ✅ アウトリガーを必要な状態で設置できるか
  • ✅ 地盤・敷板・車体状態など必要な条件を確保できるか
  • ✅ 電線、建物、資材、通行人など周囲の状況に変化がないか
  • ✅ 実車のメーカー・クレーン型式を確認しているか
  • ✅ 実車の性能表・定格荷重表で該当条件を確認しているか
  • ⚠️ 条件が事前計画と異なる場合は、無理に続行せず再確認する

最終判断は、この記事の代表例ではなく、実車の性能表・取扱説明書・車検証・現場条件と、有資格者・メーカー・レンタル会社・専門業者の確認を優先してください。

FAQ

4tユニック車を手配するとき最初に何を伝えればよいですか?

まず、吊り荷重量、荷物の寸法、吊り位置、車両を置ける位置、必要な高さ、アウトリガーを設置できる幅を整理してください。運搬を伴う場合は、荷台へ載せる荷物の重量・寸法も伝えます。

4tユニックは4tまで吊れますか?

4tユニックだから4tまで吊れるとは判断できません。4tという呼び方は車格等の文脈で使われるもので、クレーンの吊り能力とは分けて確認する必要があります。

2.93t吊りなら2.93tの荷物を吊れますか?

2.93tという最大値だけでは判断できません。荷物重量だけでなく、作業半径、ブーム条件、アウトリガー状態などを整理し、実車の型式に対応する性能表・定格荷重表を確認してください。

同じ2.93t吊りなら性能も同じですか?

同じとは限りません。同じ2.93t吊りでも、シリーズ・型式・ブーム段数・アウトリガー仕様などが異なる機種があります。実車の型式を確認して対応する公式性能表を使用してください。

作業半径が分からない場合はどうすればよいですか?

車両を置けそうな位置と、吊り位置・荷下ろし位置の関係が分かる寸法や図面を準備してください。正確な作業半径を自分で判断できない場合は、レンタル会社や専門業者へ現場条件を伝えて確認してください。

アウトリガーを張れる幅が分からなくても手配できますか?

相談はできますが、現場で利用できる幅や障害物の情報をできるだけ確認しておくことが重要です。道路幅だけでなく、側溝、壁、資材、地盤などの条件も伝えてください。

5段や6段を選べば遠い場所でも安心ですか?

ブーム段数だけでは判断できません。必要な距離・高さ・荷物重量・現場条件をセットで整理し、候補車両の型式と性能表を確認してください。

最大積載量と吊り上げ荷重は同じですか?

最大積載量と吊り上げ荷重は別の数値です。運搬も行う場合は、クレーン作業の条件と荷台へ積載できる条件を分けて確認してください。

4tで足りない場合は6tにすれば解決しますか?

車格を大きくするだけで必ず解決するとは限りません。大きい車両では進入路、旋回、設置スペース、アウトリガー条件などが変わるため、現場条件を含めて選定してください。

性能表はいつ確認すればよいですか?

荷物重量、作業位置、必要な高さ、設置条件などを整理して候補車両を絞り、そのクレーン型式を確認した後に性能表を照合します。定格荷重表の具体的な見方は、【4tユニックの定格荷重表】作業半径ごとの吊り能力を正しく判断で確認してください。

まとめ|現場条件を整理してから実車の性能表を確認する

4tユニック車を手配するときは、車格や最大クレーン容量から先に車両を決めるのではなく、荷物重量・必要な作業半径・必要な高さ・ブーム条件・アウトリガー条件・積載条件・進入条件を先に整理することが重要です。

その後、候補車両に搭載されているクレーンのメーカー・型式・ブーム仕様を確認し、対応する公式性能表・定格荷重表と現場条件を照合します。

✅ 手配前の要点
  • ✅ 「4tユニック希望」だけでなく、吊り荷重量と荷物寸法を伝える
  • ✅ 車両を置ける位置と吊り位置から必要距離を整理する
  • ✅ 必要な高さ・障害物からブーム条件を確認する
  • ✅ アウトリガーを設置できる有効幅と地盤条件を確認する
  • ✅ 車両が現場へ進入・設置できるか確認する
  • ✅ 吊った後に運ぶ場合は最大積載量・荷台条件も確認する
  • ✅ 候補車両のクレーンメーカー・型式を確認する
  • ✅ 型式に対応する公式性能表・定格荷重表を確認する
  • ✅ 条件が不明な場合は、最大値だけで自己判断せず専門業者へ相談する
条件を整理した後に確認する記事

出典・参考情報

リンク名 確認できる内容
古河ユニック 中型トラック架装用 中型トラック架装用クレーンのシリーズ・型式、ブーム段数、つり上げ荷重、最大作業半径、最大地上揚程、アウトリガ最大張出幅など
古河ユニック URG370A URG370Aシリーズのつり上げ荷重、ブーム段数、最大作業半径、最大地上揚程、アウトリガ仕様など
古河ユニック URG370AW 同じ2.93t吊りでもシリーズによってアウトリガ最大張出幅や定格総荷重等が異なることの確認
古河ユニック カタログ・性能表 メーカー公式カタログ・性能表の確認
厚生労働省 クレーン等安全規則 地盤、アウトリガーの位置・張り出し、移動式クレーンの安全規則など
日本クレーン協会 積載形トラッククレーンの安全運転のポイント(1) つり上げ荷重・定格荷重・定格総荷重の定義、資格、安全装置など
日本クレーン協会 積載形トラッククレーンの安全運転のポイント(2) 積載形トラッククレーンの安全運転・作業上の確認事項

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