【2tユニック車の寸法】制限と注意点

住宅地の狭い進入路で2tユニック車が高さや幅の制限を確認しながら停車している様子 ユニック車

2tユニック車は小型クラスですが、一般的な2t平ボディと同じ寸法ではありません。代表機種では、全長約5.59~6.13m、全幅約1.89m、全高約2.51~2.67mとなり、クレーン作業時には約3.0mのアウトリガー張り出し幅が必要になる例があります。

そのため、「2tなら住宅地や狭い道路へ入れるはず」と車格だけで判断すると、曲がり角や高さ制限で進入できない、進入できてもアウトリガーを張れない、吊り位置が遠くて必要重量を吊れないといった問題が起こります。

結論として、2tユニック車の寸法は「進入できるか」「停められるか」「アウトリガーを張れるか」「荷を載せられるか」「必要な距離で吊れるか」に分けて確認することが重要です。具体的な用途や向いている現場から確認したい場合は、【ユニック車2tとは】サイズ・用途・向いている現場を解説もあわせて確認してください。

2tユニック車の全長・全幅・全高とアウトリガー作業時幅の目安

2tだけでなく3t・4tまで比較したい場合は、【ユニック車サイズ一覧】2t・3t・4tの寸法目安をまとめて比較で、車格ごとの違いを整理できます。

この記事で判断できること

  • 2tユニック車の全長・全幅・全高・荷台寸法の目安
  • 標準的な2t平ボディとの寸法差
  • 道路・ゲート・曲がり角を通れるかの確認方法
  • 停車後にアウトリガーを張れるかの確認方法
  • 最大積載量とクレーンの吊り能力の違い
  • 2tから3t・4tへ切り替える判断の目安

著者情報(ユニック車ガイド編集部)

ユニック車の寸法・車格・現場条件について、代表機種の仕様と実際の確認手順を分けて解説します。車両仕様はメーカー・年式・架装によって異なるため、固定値として断定せず、最終確認先まで示します。

寸法・能力・安全条件は、実際に使用する車両の車検証、仕様表、能力表、手配先の回答を優先してください。

  1. 2tユニック車の寸法目安|全長・全幅・全高・荷台寸法
  2. 標準2tトラックと2tユニック車は同じ寸法ではない
  3. 2tユニック車の寸法で失敗しやすい理由
    1. 進入できてもアウトリガーを張れないことがある
    2. 全高の見落としが当日中断につながりやすい
    3. 車幅だけでは道路を通れるか判断できない
    4. 荷台に載ることとクレーンで吊れることは別
  4. 寸法は「進入→設置→作業成立」の3段階で確認する
  5. 2tユニック車で確認する5つの寸法
    1. 1.全長|曲がれるか・停められるか
    2. 2.全幅|車体が通る幅と安全に通れる幅は違う
    3. 3.全高|ルート上で一番低い場所を測る
    4. 4.荷台寸法と最大積載量|荷物以外も含めて考える
    5. 5.アウトリガー幅と作業半径|停めた後に作業できるか
  6. 2t・最大積載量・吊り能力は別の意味
  7. 2tユニック車で成立しやすい現場・難しい現場
    1. 2tユニック車で成立しやすい条件
    2. 2tでも難しくなる条件
    3. 3t・4tへ切り替えても解決しない場合がある
  8. 2t・3t・4tのどれを選ぶか
  9. 手配前に測る現場寸法チェックリスト
  10. よくある失敗例と回避策
    1. 失敗例1|「2tだから入れる」と思ったが曲がれなかった
    2. 失敗例2|進入できたがアウトリガーを張れなかった
    3. 失敗例3|停車位置が遠くなり、必要重量を吊れなかった
    4. 失敗例4|最大積載量と吊り能力を混同した
    5. 失敗例5|2tへこだわって再手配になった
  11. 2tで成立するかを確認する判断フロー
  12. 費用と安全で注意すること
    1. 寸法確認不足は再手配や待機費用につながる
    2. 道路を使用する場合は管理者や関係機関へ確認する
    3. 免許・資格は車両と作業内容で確認する
  13. FAQ
    1. 2tユニック車の全長は何mくらいですか?
    2. 2tユニック車の幅は何mくらいですか?
    3. 2tユニック車の高さは何mくらいですか?
    4. 標準2tトラックと2tユニック車は同じ寸法ですか?
    5. 2tユニック車は住宅地や狭い道路へ入れますか?
    6. 進入できてもアウトリガーを出せないことはありますか?
    7. 最大積載量2,000kgなら2,000kgを吊れますか?
    8. 2tから3tまたは4tへ切り替える目安は何ですか?
  14. まとめ
  15. 出典・参考情報

2tユニック車の寸法目安|全長・全幅・全高・荷台寸法

2tユニック車の寸法は車両によって異なりますが、複数の代表機種を見ると、全長・全幅・全高・荷台寸法にはおおよその範囲があります。

まずは、2tユニック車を手配するときに確認したい代表的な数値を整理します。

確認項目 代表的な目安 何を判断する数値か
全長 約5,590~6,130mm
約5.59~6.13m
曲がり角、切り返し、停車スペースに収まるか
全幅 約1,890mm
約1.89m
道路の最狭部、門扉、ミラー、歩行者や誘導員の余白
全高 約2,510~2,670mm
約2.51~2.67m
ゲート、庇、高架、梁、電線、樹木と干渉しないか
荷台長 約3,550~3,600mm
約3.55~3.60m
荷物と付帯物を荷台へ配置できるか
荷台幅 約1,780~1,790mm
約1.78~1.79m
資材、パレット、吊具、養生材を載せられるか
荷台高さ 約380mm
約0.38m
積み込み高さや荷下ろし方法に支障がないか
最大積載量 2,000kgの代表機種例 荷台へ載せて運べる重量の上限
アウトリガー最大張り出し幅 約3,000mmの代表機種例
約3.0m
停車後にクレーン作業用の支持幅を確保できるか
最大作業半径 約6,400~8,430mm
約6.4~8.43m
停車位置から吊り位置まで届くか
最大作業半径時の空車時定格総荷重 作業半径約6.4mで約0.35t
作業半径約8.43mで約0.21tの代表機種例
遠い位置で実際に吊れる重量を判断する

数値を見るときの注意点

  • 掲載値は複数の代表機種をもとにした目安です。
  • 同じ2tクラスでも、メーカー、年式、キャブ、ホイールベース、ブーム段数、架装内容により異なります。
  • 手配時は、実際に来る車両の車検証、仕様表、クレーン能力表を確認してください。
  • 最大積載量とクレーンの吊り能力は別の数値です。

カタログや仕様表で、どの項目を確認すればよいか分からない場合は、【ユニック車の寸法の見方】カタログで確認すべきポイントで、全長・全幅・全高・荷台寸法・最大積載量の見方を確認できます。

標準2tトラックと2tユニック車は同じ寸法ではない

「同じ2t車なら車体寸法も同じ」と思われがちですが、標準的な2t平ボディと、クレーンを架装した2tユニック車では、全長・全幅・全高に差が出ます。

次の表は、いすゞエルフ2t標準キャブ平ボディの公式諸元例と、2tユニック車の代表機種例を比較したものです。

比較項目 標準2t平ボディの公式諸元例 2tユニック車の代表例 現場への影響
全長 4,685mm 約5,590~6,130mm 右左折、切り返し、停車位置に必要な長さが増える
全幅 1,695mm 約1,890mm 狭い道路、門扉、すれ違い、誘導余白に影響する
全高 1,960mm 約2,510~2,670mm ゲート、庇、高架下、電線、樹木の確認が重要になる
荷台長 3,120mm 約3,550~3,600mm 荷台形状は長くても、架装重量を含めて積載量を確認する必要がある
荷台幅 1,620mm 約1,780~1,790mm 荷物や付帯物の配置に影響する
荷台高さ 380mm 約380mm 積み込み方法と荷姿を確認する
最大積載量 2t 2,000kgの代表機種例 実車の車検証に記載された最大積載量を優先する
最小回転半径 4.5mの公式諸元例 車両仕様により異なる 曲がり角では車幅だけでなくホイールベースと切り返し余地も確認する

この比較から分かるのは、2tユニック車は標準的な2t平ボディよりも、代表例では全長が約0.9~1.4m、全幅が約0.2m、全高が約0.55~0.71m大きいことです。

わずか数十cmの差でも、住宅地の門扉、路地、庇、引込線、切り返し場所では進入可否を左右します。特に全高は目測だけでは判断しにくいため、現場の最低高さと実車の全高を数値で照合してください。

注意:標準2t平ボディの数値も1車型の公式諸元例です。すべての2tトラックに共通する寸法ではなく、キャブ幅、ホイールベース、荷台、架装によって変わります。

2tユニック車の寸法で失敗しやすい理由

進入できてもアウトリガーを張れないことがある

2tユニック車は車体幅が約1.89mの代表例がありますが、クレーン作業時にはアウトリガーを左右へ張り出すため、車体幅より広い設置スペースが必要です。

代表機種では、アウトリガー最大張り出し幅が約3.0mとなる例があります。道路や停車場所に車体が収まっても、塀、植栽、縁石、側溝、駐車車両などがあると、必要な張り出し幅を確保できません。

車幅と作業時に必要な幅の違いは、【アウトリガーの幅】設置スペースの考え方でも詳しく確認できます。

全高の見落としが当日中断につながりやすい

2tユニック車の全高は、代表例で約2.51~2.67mです。標準的な2t平ボディの公式諸元例である1.96mより高いため、平ボディが通れる場所でもユニック車が通れるとは限りません。

確認すべきなのは、入口の看板だけではありません。門型ゲート、庇、屋根、倉庫の梁、高架、電線、引込線、樹木の枝など、ルート上で最も低い場所を測る必要があります。

車幅だけでは道路を通れるか判断できない

道路幅が車両の全幅より広くても、すぐに通行可能とは判断できません。実際には、ミラーの張り出し、道路端の側溝、電柱、駐車車両、歩行者、自転車、対向車、曲がり角での内輪差も考慮する必要があります。

道路幅と現場入口の確認方法は、【ユニック車の車幅】道路幅・現場制限の考え方で整理しています。

荷台に載ることとクレーンで吊れることは別

荷物の重量が最大積載量以内でも、その荷物をクレーンで吊れるとは限りません。最大積載量は荷台へ載せて運べる重量、クレーンの吊り能力は作業半径やブーム長さなどの条件で決まる重量です。

たとえば、空車時最大クレーン容量が2.63t×1.6mの代表機種でも、作業半径約8.43mでは空車時定格総荷重が約0.21tとなる例があります。

「何kg載せられるか」を詳しく確認したい場合は、【ユニック車の最大積載量】何kg積める?計算の見方と注意点も参考にしてください。

寸法は「進入→設置→作業成立」の3段階で確認する

2tユニック車が停車位置でアウトリガー展開や設置寸法を確認している様子

2tユニック車の寸法確認は、車両が通れるかだけで終わらせず、次の3段階に分けると判断しやすくなります。

確認段階 主な確認項目 止まりやすいポイント
進入 全長、全幅、全高、最狭部、最低高さ、曲がり角、段差 ゲート、庇、電線、電柱、駐車車両、切り返し不足
設置 停車位置、アウトリガー幅、地盤、傾斜、敷板、水平 塀、側溝、植栽、柔らかい地面、段差、作業区画不足
作業成立 作業半径、ブーム長さ、定格総荷重、旋回範囲、上空障害 吊り位置が遠い、必要重量を吊れない、荷が障害物へ干渉する

アウトリガーを実際にどこまで張り出すか、敷板や地盤をどう確認するかは、【アウトリガー張り出し】寸法の目安と設置ミスを防ぐコツで詳しく解説しています。

2tユニック車で確認する5つの寸法

1.全長|曲がれるか・停められるか

2tユニック車の全長は、代表例で約5.59~6.13mです。車両が直線道路を通れるだけでなく、曲がり角で前後が塀や電柱へ近づかないか、切り返し場所があるか、作業場所へ停車した状態で交通を妨げないかを確認します。

地図上の道路幅だけでは、右左折時の軌跡までは分かりません。曲がり角は進入方向から撮影し、道路端、電柱、縁石、門柱が分かる写真を手配先へ共有すると判断しやすくなります。

2.全幅|車体が通る幅と安全に通れる幅は違う

代表的な2tユニック車の全幅は約1.89mですが、実際にはミラーや周囲の安全余白も必要です。

車体幅と道路幅がほぼ同じ状態では、歩行者とのすれ違い、誘導員の配置、道路端の側溝、車体の傾きまで考えると余裕が足りない場合があります。最狭部だけでなく、その前後で車体をまっすぐにできるかも確認してください。

3.全高|ルート上で一番低い場所を測る

2tユニック車の全高は、代表例で約2.51~2.67mです。入口だけでなく、現場までのルート全体で最も低い場所を確認します。

  • 門型ゲートや駐車場入口
  • 建物の庇や屋根
  • 倉庫や工場の梁
  • 高架や橋の下
  • 電線や引込線
  • 道路へ張り出した樹木

表示された制限高さだけに頼らず、道路の勾配や段差で車体が傾いた場合も含めて、手配先に確認してください。

4.荷台寸法と最大積載量|荷物以外も含めて考える

2tユニック車の荷台は、代表例で長さ約3.55~3.60m、幅約1.78~1.79mです。荷物本体が収まるかだけでなく、吊具、ワイヤー、敷板、養生材、工具、梱包材も含めて配置を考えます。

また、最大積載量2,000kgの機種例があっても、すべての2tユニック車が必ず2,000kg積めるとは限りません。クレーン装置、荷台、追加装備、架装条件によって変わるため、実車の車検証に記載された最大積載量を確認します。

5.アウトリガー幅と作業半径|停めた後に作業できるか

アウトリガー最大張り出し幅が約3.0mの代表機種では、車体幅約1.89mに対して、作業時はさらに広い設置幅が必要です。

ただし、アウトリガーを最大まで張り出せるからといって、その条件ですべての方向へ同じ重量を吊れるとは限りません。作業方向、アウトリガー張り出し量、ブーム長さ、作業半径を能力表で確認する必要があります。

2t・最大積載量・吊り能力は別の意味

2tユニック車を選ぶときは、「2t車」「最大積載量」「吊り能力」を混同しないことが重要です。

言葉 意味 確認先
2t車 一般に最大積載量約2,000kgクラスを表す呼び方 車検証、車両仕様表
最大積載量 荷台へ載せて運べる重量の上限 車検証
空車時最大クレーン容量 条件の良い短い作業半径で示されるクレーン能力の代表値 クレーン仕様表
定格総荷重 作業半径、ブーム長さ、アウトリガー条件などに応じて実際に確認する吊り能力 クレーン能力表

よくある誤解

最大積載量が2,000kgでも、2,000kgの荷物をどの距離でも吊れるわけではありません。代表機種では、空車時最大クレーン容量が2.63t×1.6mでも、作業半径約8.43mでは空車時定格総荷重が約0.21tとなる例があります。

2tユニック車で成立しやすい現場・難しい現場

2tユニック車で成立しやすい条件

  • 進入路の最狭部と最低高さを実測できている
  • 曲がり角に切り返し余地がある
  • 停車位置の周囲にアウトリガーを張る余白がある
  • 地盤が安定しており、水平を確保しやすい
  • 停車位置から吊り位置までの距離が短い
  • 荷物重量と付帯物を含めても最大積載量に余裕がある
  • 電線、庇、樹木などの上空障害が少ない

狭い現場での使いやすさや小回りの考え方は、【2tユニック車のサイズ】狭い現場での強みで詳しく整理しています。

2tでも難しくなる条件

  • 車体は通れるが、停車場所の幅が約3.0m未満でアウトリガーを張りにくい
  • 門扉、庇、電線などの高さが実車全高に近い
  • 曲がり角が鋭く、切り返し場所がない
  • 停車場所と吊り位置が離れている
  • 荷物が軽くても、吊り上げ位置が遠い
  • 傾斜地、軟弱地盤、側溝付近で支持を取りにくい
  • 荷物以外の敷板、吊具、工具が多く、積載余裕が少ない

3t・4tへ切り替えても解決しない場合がある

2tで能力が足りないときに3t・4tへ変更すると、積載や作業の余裕が増える場合があります。一方で、車体が大きくなれば、進入路や停車場所の制限は厳しくなります。

そのため、「2tでは吊れないから4t」と単純に決めず、先に3t・4tが現場へ進入・設置できるかを確認します。

2t・3t・4tのどれを選ぶか

2t・3t・4tの選択は、車体の小ささだけでなく、積載余裕、作業半径、アウトリガー設置幅を含めて判断します。

比較項目 2t 3t 4t
進入性 狭い道路や住宅地で候補になりやすい 2tより車体条件が厳しくなる場合がある 広い進入路と停車場所が必要になりやすい
積載余裕 荷物と付帯物を分けて確認する必要がある 2tでは余裕が少ない案件の比較候補 積載や段取りの余裕を取りやすい傾向
設置スペース 車体は小さくてもアウトリガー幅が必要 実車のアウトリガー幅を確認 より広い設置区画が必要になる場合がある
作業余裕 停車位置が遠いと能力不足になりやすい 2tと4tの中間候補として比較する 能力に余裕が出ても、進入・設置条件は厳しくなる
向いている判断 進入性を優先し、短い作業半径で成立する現場 2tでは余裕が足りないが4tほど大きくしたくない現場 進入・設置スペースを確保でき、作業余裕を優先する現場

3tとの違いは、【ユニック車3tとは】2t・4tとの違いと使いどころで確認できます。4tの用途や特徴を確認したい場合は、【ユニック車4tとは】最も使われる理由と特徴を参考にしてください。

各車格の寸法を一覧で比較する場合は、【ユニック車サイズ一覧】2t・3t・4tの寸法目安をまとめて比較へ進むと整理しやすくなります。

手配前に測る現場寸法チェックリスト

2tユニック車の手配前に道路幅や最低高さ、停車位置を測っている様子

現場情報は、口頭で「狭い」「高さが低い」と伝えるだけでは正確に共有できません。写真・採寸値・簡単な図面を組み合わせて、手配先が判断できる形にします。

進入ルートで測る項目

  • 道路の最狭部
  • 門扉やゲートの有効幅
  • ゲート、庇、梁、電線の最低高さ
  • 曲がり角の幅と角度
  • 切り返しに使える場所
  • 道路端の側溝、縁石、電柱、駐車車両
  • 段差、勾配、道路の傾き

停車・設置場所で測る項目

  • 停車できる長さと幅
  • アウトリガーを張り出せる左右の余白
  • 敷板を置ける地面の広さ
  • 地盤の硬さ、傾斜、段差
  • 交通や歩行者の動線
  • 誘導員や合図者が立てる場所
  • ブームと荷が旋回する範囲

作業条件として伝える項目

  • 荷物の重量、長さ、幅、高さ
  • 荷物の重心や吊り方が分かる資料
  • 停車位置から吊り位置までのおおよその距離
  • 荷物を上げる高さ
  • 電線、庇、樹木、看板、足場などの障害物
  • 吊具、敷板、養生材、工具などの付帯物量

写真は、最狭部だけを大きく撮るのではなく、車両の進行方向から前後関係が分かるように撮影します。採寸値を書き込んだ簡単な図面を添えると、手配先が実車寸法と照合しやすくなります。

よくある失敗例と回避策

失敗例1|「2tだから入れる」と思ったが曲がれなかった

道路幅だけを確認し、全長や切り返し場所を確認していない場合に起こります。2tユニック車の代表例は全長約5.59~6.13mあるため、標準的な2t平ボディより長いことを前提に判断します。

回避策:曲がり角を進入方向から撮影し、縁石、塀、電柱、駐車車両、切り返し場所を手配先へ共有します。

失敗例2|進入できたがアウトリガーを張れなかった

車体幅だけを基準に停車場所を決めた場合に起こります。車体幅約1.89mの代表例でも、アウトリガー最大張り出し幅は約3.0mになる機種例があります。

回避策:停車位置ごとに、左右の塀、側溝、植栽、駐車車両を含めた有効幅を測ります。地盤や敷板の条件も同時に確認します。

失敗例3|停車位置が遠くなり、必要重量を吊れなかった

予定していた場所へ停車できず、荷物までの作業半径が伸びた場合に起こります。クレーンは作業半径が伸びるほど、一般に吊れる重量が下がります。

回避策:停車候補を1か所に決めず、複数案を用意します。各候補から吊り位置までの距離を測り、能力表で成立を確認します。

失敗例4|最大積載量と吊り能力を混同した

最大積載量2,000kgという表示を見て、2,000kgをクレーンで吊れると考えた場合に起こります。

回避策:荷台へ載せられる重量は車検証、吊れる重量はクレーン能力表で別々に確認します。

失敗例5|2tへこだわって再手配になった

進入性だけを優先し、積載量や作業半径の余裕が不足した場合に起こります。

回避策:2tで進入・設置・作業成立のどれかに不安がある場合は、停車位置変更、3t・4tとの比較、工程分割、別のクレーン手配を事前に検討します。

2tで成立するかを確認する判断フロー

  1. 進入できるか
    全長・全幅・全高、最狭部、最低高さ、曲がり角を確認する。
  2. 停車できるか
    交通を妨げず、作業区画と退避導線を確保できるか確認する。
  3. アウトリガーを張れるか
    左右の張り出し幅、地盤、傾斜、敷板、側溝を確認する。
  4. 荷を載せられるか
    荷物と付帯物を含め、実車の最大積載量以内か確認する。
  5. 必要な距離で吊れるか
    作業半径、ブーム長さ、定格総荷重、作業方向を能力表で確認する。
  6. すべて成立するか
    不成立または不明な項目があれば、停車位置変更、3t・4t、工程分割、外注を検討する。

この判断では「2tだから大丈夫」ではなく、実際に来る車両の寸法と能力を、現場の実測値へ照合することが重要です。

費用と安全で注意すること

寸法確認不足は再手配や待機費用につながる

進入不能や設置不能が当日に判明すると、車両の再手配、待機、作業時間の延長、誘導員の追加、敷板や養生の追加などが必要になる場合があります。

料金は地域、手配条件、作業時間、車両仕様によって異なるため、根拠のない相場で判断せず、現場情報を共有したうえで見積条件を確認してください。

道路を使用する場合は管理者や関係機関へ確認する

公道上で停車や作業区画の確保が必要な場合は、道路状況や作業方法によって確認先や手続きが変わります。手配先、現場責任者、道路管理者、警察などへ、必要な確認を事前に行ってください。

免許・資格は車両と作業内容で確認する

運転に必要な免許区分、クレーン操作に必要な資格、玉掛け作業の要件は、車両総重量、クレーン能力、作業内容、担当範囲によって変わります。

車検証、クレーン仕様、事業者ルール、講習機関、現場責任者の確認を優先し、寸法だけで作業可否を決めないでください。

FAQ

2tユニック車の全長は何mくらいですか?

代表機種では、約5.59~6.13mです。標準的な2t平ボディより長い例があるため、道路幅だけでなく、曲がり角、切り返し場所、停車スペースを確認してください。実際の全長は車検証や仕様表で確認します。

2tユニック車の幅は何mくらいですか?

代表機種の全幅は約1.89mです。ただし、通行時はミラーや安全余白、作業時はアウトリガー張り出し幅も必要です。車体が通れる幅と安全に作業できる幅は分けて確認してください。

2tユニック車の高さは何mくらいですか?

代表機種では、約2.51~2.67mです。ゲート、庇、高架、倉庫の梁、電線、樹木など、進入ルート上で最も低い場所を実測し、実車の全高と照合してください。

標準2tトラックと2tユニック車は同じ寸法ですか?

同じではありません。標準2t平ボディの公式諸元例は全長4.685m、全幅1.695m、全高1.96mですが、2tユニック車の代表例は全長約5.59~6.13m、全幅約1.89m、全高約2.51~2.67mです。車型や架装で異なるため、実車情報を確認してください。

2tユニック車は住宅地や狭い道路へ入れますか?

入れる場合はありますが、2tという車格だけでは判断できません。全長、全幅、全高、曲がり角、切り返し場所、駐車車両、電線などを確認し、写真と採寸値を手配先へ共有してください。

進入できてもアウトリガーを出せないことはありますか?

あります。車体幅が約1.89mでも、代表機種ではアウトリガー最大張り出し幅が約3.0mになる例があります。塀、側溝、植栽、駐車車両、軟弱地盤があると、進入後に作業できない場合があります。

最大積載量2,000kgなら2,000kgを吊れますか?

吊れるとは限りません。最大積載量は荷台へ載せられる重量で、クレーンの吊り能力は作業半径、ブーム長さ、アウトリガー条件などで変わります。代表機種では、作業半径約8.43mで空車時定格総荷重が約0.21tとなる例があります。

2tから3tまたは4tへ切り替える目安は何ですか?

2tでは最大積載量に余裕がない、停車位置から吊り位置まで遠い、必要な作業半径で吊り能力が不足する場合が切り替え候補です。ただし、3t・4tは車体や設置スペースが大きくなるため、進入・停車・アウトリガー条件もあわせて確認してください。

まとめ

  • 2tユニック車の代表的な寸法は、全長約5.59~6.13m、全幅約1.89m、全高約2.51~2.67m
  • 作業時には、約3.0mのアウトリガー張り出し幅が必要になる代表機種例がある
  • 標準的な2t平ボディより、全長・全幅・全高が大きい場合がある
  • 最大積載量とクレーンの吊り能力は別に確認する
  • 判断は「進入→設置→作業成立」の順で行う
  • 最終的には、実車の車検証、仕様表、能力表、手配先の回答を優先する

次に確認する記事

2tユニック車全体の用途や向いている現場は、【ユニック車2tとは】サイズ・用途・向いている現場を解説で確認できます。

寸法表や車検証の確認方法は、【ユニック車の寸法の見方】カタログで確認すべきポイントを参考にしてください。

手配前には、現場の写真、最狭部と最低高さの採寸値、停車候補、吊り位置、荷物重量をまとめ、実際に来る車両で作業が成立するかを手配先へ確認しましょう。

出典・参考情報

出典 確認できる内容
アクティオ|2~4tトラッククレーン付 2tクレーン付トラックの全長、全幅、全高、荷台寸法、積載荷重の代表機種例
レンタルのニッケン|2~3tクレーン付トラック 2tクレーン付トラックの寸法、アウトリガー幅、作業半径、空車時定格総荷重の代表例
いすゞ|エルフ主要諸元 2t標準キャブ平ボディの全長、全幅、全高、荷台内寸、最小回転半径の公式諸元例
古河ユニック|製品情報 トラック搭載型クレーンの製品仕様、性能、安全装置に関するメーカー情報
TADANO|公式サイト クレーン製品、能力、安全に関するメーカー公式情報
国土交通省 道路、車両、交通に関する制度や公式案内
厚生労働省|職場のあんぜんサイト 労働安全衛生、作業時の安全確認に関する公式情報

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