4tユニックの性能表(能力表)は、「最大吊り能力」だけを見る資料ではありません。4t級の車載クレーンでは、最大クレーン容量として「2.93t×約2.4〜2.7m」のように表記される代表例がありますが、これはどの作業半径でも2.93tを吊れるという意味ではありません。
実際の判断では、作業半径・アウトリガー張り出し条件・ブーム段数をそろえて性能表を読み、さらに車両寸法・現場進入・荷台寸法・最大積載量・地盤条件まで確認する必要があります。
操作前提を確認したい場合は、まず【ユニック車PTOとは】役割と仕組みを解説を確認してください。4t車両として現場に入れるか不安な場合は、【4tトラックの寸法図】寸法図の見方と確認すべきポイントや【4tトラックは曲がれる道幅】必要な幅員の目安と現場チェックもあわせて確認すると、手配前の見落としを減らしやすくなります。
- ✅ 4tユニックの「4t」は吊り能力そのものではない
- ✅ 性能表は「作業半径×アウトリガー条件×ブーム段数」で読む
- ✅ 吊り能力・積載量・車両寸法・現場条件は別々に確認する

- ✅ 著者:ユニック車ガイド編集部(現場手配・安全側判断を重視)
- ✅ 立場:性能表は安全判断の基準資料。現場条件と照合してから手配・作業可否を判断する
- ⚠️ 監修条件:安全・法規・作業可否に関わる判断は、メーカー仕様書・取扱説明書・レンタル会社の機種仕様・有資格者の判断で最終確認する
4tユニックの性能表で最初に見る数値

結論:4tユニックの性能表では、最初に「最大クレーン容量」ではなく、作業半径ごとの定格荷重を確認します。4t級の車載クレーンでは「2.93t」と表記される機種が多くありますが、性能表では「2.93t×約2.4〜2.7m」のように、短い作業半径とセットで読むのが基本です。
「2.93t」はどの半径でも吊れるという意味ではない
代表的な4t級車載クレーンでは、最大クレーン容量として「2.93t×約2.4〜2.7m」のような表記があります。これは、所定のアウトリガー条件や短い作業半径など、性能表の前提を満たしたときの代表値です。
- ✅ 2.93tは「短い半径側」の代表的な最大クレーン容量として読む
- ⚠️ 作業半径が伸びると、吊れる重さは大きく下がる
- 📌 「4tユニック=4t吊れる」「2.93t=どの位置でも吊れる」とは考えない
作業半径ごとの定格荷重を詳しく確認したい場合は、【4tユニックの定格荷重表】作業半径ごとの吊り能力を正しく判断も参考になります。
性能表で迷いやすい3つの前提
- ✅ 作業半径:旋回中心から吊り荷までの水平距離で見る
- ✅ アウトリガー条件:全張り・中間張り出し・未張り出しなど、条件ごとに表を分けて見る
- ✅ ブーム段数:3段・4段・5段・6段などで届く距離と吊れる重さが変わる
メーカー別の表記や代表仕様を確認したい場合は、【タダノ 4tユニックの性能表】現場で使われる理由と注意点や【古河ユニック 性能表】吊り能力・作業半径の見方へ進むと、機種ごとの違いを整理しやすくなります。
4tユニック性能表の読む順番

結論:4tユニックの性能表は、現場条件を先に数値化してから読みます。吊り荷重量、作業半径、アウトリガー張り出し条件、ブーム段数をそろえてから、該当する定格荷重を確認すると判断のブレを減らせます。
一次判断軸:半径と張り出し条件に対して定格荷重が足りるか
| 入力する現場条件 | 性能表で見る場所 | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 吊り荷重量 | 該当セルの定格荷重 | 吊り具・治具・フック重量も含める |
| 作業半径 | 半径の行または列 | 旋回中心から吊り荷までの水平距離で見る |
| アウトリガー条件 | 張り出し条件別の表 | 全張りできない場合は別条件として読む |
| ブーム段数 | 3段・4段・5段・6段などの仕様 | 届く距離と吊れる重さを同時に見る |
二次判断軸:現場条件と車両条件まで見る
- 🔍 地盤・傾き:性能表の前提から外れると、数値通りに考えられない
- 🔍 進入条件:現場入口・道幅・高さ制限で設置場所まで入れない場合がある
- 🔍 車両条件:ユニック架装により、最大積載量や荷台条件が変わる
性能表(能力表)の基本用語
結論:性能表は、用語をそろえてから読むと誤解を減らせます。とくに「作業半径」「定格荷重」「最大クレーン容量」「アウトリガー条件」は混同しやすいため、最初に意味を整理しておきましょう。
性能表に出てくる主な項目
- 🧩 作業半径:旋回中心から吊り荷までの水平距離
- 🧩 最大クレーン容量:短い半径・所定条件での代表的な最大値
- 🧩 定格荷重:性能表で読み取るべき運用上の基準値
- 🧩 ブーム長:到達距離や作業半径に関わる要素
- 🧩 アウトリガー条件:全張り・中間張り出し・未張り出しなどの設置条件
「定格荷重」と「限界荷重」を混同しない
現場で見るべきなのは、限界側の数字ではなく、性能表で条件ごとに示される定格荷重です。表記や条件が分かりにくい場合は、メーカー仕様書・取扱説明書・レンタル会社の機種仕様で確認してください。
- ✅ 定格荷重:性能表で照合する基準値
- ⚠️ 限界荷重:運用判断の基準として使わない
- 📌 不明な表記は実車の仕様書で確認する
作業半径が伸びると吊れる重さはどう変わるか

結論:4tユニックは、作業半径が伸びるほど吊れる重さが大きく下がります。代表例では、短い半径側で2.93t級の最大クレーン容量があっても、最大作業半径付近では数百kg台まで下がる場合があります。
ブーム段数別の最大作業半径と定格総荷重の代表例
以下は、4t級車載クレーンで見られる代表的な仕様例です。実際の数値はメーカー・機種・アウトリガー条件・吊り方向で変わるため、必ず実車の性能表で確認してください。
| ブーム段数 | 最大作業半径の代表例 | 最大半径付近の定格総荷重の目安 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 3段 | 約7.5m | 機種により確認 | 近距離作業向き。到達距離は短め |
| 4段 | 約9.8m | 0.5t前後の代表例あり | 届く範囲と能力低下を同時に確認 |
| 5段 | 約12.1m | 0.3t前後の代表例あり | 遠くへ届くが、重い荷には余裕が必要 |
| 6段 | 約14.4m | 0.2t前後の代表例あり | 到達距離優先。重量物は慎重に判断 |
作業半径を間違えると、性能表のセルも間違える
作業半径は、車両から荷物までの感覚的な距離ではなく、旋回中心から吊り荷までの水平距離で確認します。少し半径が伸びただけでも、該当セルが変わり、吊れる重さが足りなくなることがあります。
半径の取り方や能力低下を詳しく確認したい場合は、【4tユニックの作業半径】能力低下を防ぐための確認ポイントを確認してください。3tとの違いを比較したい場合は、【3tユニックの作業半径】能力が落ちる境界線と注意点も参考になります。
アウトリガー条件で性能表の見方は変わる

結論:アウトリガーの張り出し条件は、性能表を読む前提条件です。代表例として、古河ユニックURG370Aシリーズではアウトリガ最大張出幅4.2mの仕様例がありますが、これは全車共通ではありません。実際には、機種・車両・設置条件ごとに確認が必要です。
全張りできない場合は、全張り条件の表で読まない
- ✅ アウトリガーを全張りできるか、先に現場で確認する
- ✅ 中間張り出し・未張り出しの場合は、その条件に合う表を見る
- ⚠️ 全張り前提で読んだ数値を、張り出し不足の現場に当てはめない
張り出し幅や設置条件の考え方は、【4tユニックのアウトリガー寸法】張り出し幅と設置条件の考え方で詳しく確認できます。
アウトリガー設置で見るべき現場条件
- ✅ 張り出しスペース:道路幅・敷地境界・隣地・障害物を確認する
- ✅ 敷板:敷板を置ける面積と地盤支持を確認する
- ✅ 傾き:車両姿勢や地面の勾配を確認する
- ✅ 進入:アウトリガーを設置する場所まで4t車両が入れるか確認する
アウトリガーの基本手順を確認したい場合は、【アウトリガーの出し方】基本手順と注意点、タイヤを浮かす考え方まで確認したい場合は【ユニック車でタイヤを浮かす理由】安全確保の考え方も参考になります。
性能表で吊れても車両として成立するとは限らない

結論:性能表は「吊れるか」を見る資料であり、「現場に入れるか」「荷台に載るか」「重量として運べるか」までは別に確認します。4tユニックはクレーン架装分で積載量や荷台条件が変わるため、吊り能力と最大積載量を同じものとして扱わないことが重要です。
吊り能力・寸法・積載量は分けて確認する
| 判断したいこと | 見る資料 | 確認する内容 |
|---|---|---|
| 吊れるか | 性能表・定格荷重表 | 作業半径ごとの定格荷重 |
| 届くか | ブーム長さ・作業半径 | 必要な到達距離 |
| 入れるか | 全長・全幅・全高・道幅 | 現場入口・道路幅・高さ制限 |
| 載るか | 荷台内寸・有効寸法 | 荷物寸法・荷姿・固定余白 |
| 重量として成立するか | 最大積載量・車両総重量 | 荷物重量・架装重量・積載余裕 |
寸法・荷台・重量の確認先
4tユニックの作業可否は、クレーン性能だけで完結しません。現場に入れるかは【4tトラックの寸法図】寸法図の見方と確認すべきポイント、標準・ロング・ワイドの違いは【4tトラックの寸法】標準・ロング・ワイドの違いを一覧で解説で確認できます。
荷台に載るかは【4tトラックの荷台寸法図】内寸・外寸の見方と用途別の選び方や【4tトラックの内寸】「内寸=積める量」の落とし穴と確認方法、重量として成立するかは【4tトラックの積載量】最大積載量の目安と計算の考え方や【4tトラックの重量】車両重量・車両総重量の考え方を確認してください。
現場条件を性能表に落とし込む確認手順

結論:4tユニックの性能表は、現場条件を入力してから照合します。重量・半径・張り出し条件を曖昧なまま読むと、該当セルを間違えやすくなります。

Step1〜Step4:吊り荷重量・吊り具・半径・張り出し条件をそろえる
- ✅ Step1:吊り荷本体の重量を確認する
- ✅ Step2:シャックル・ワイヤ・治具・フックなどの重量も含める
- ✅ Step3:作業半径を旋回中心から吊り荷までの水平距離で測る
- ✅ Step4:アウトリガーを全張りできるか、中間条件になるかを確認する
Step5〜Step8:表を読み、余裕と車両条件まで確認する
- ✅ Step5:ブーム段数・最大地上揚程・必要な到達距離を確認する
- ✅ Step6:性能表で半径×張り出し条件に対応する定格荷重を見る
- ✅ Step7:余裕がない場合は、設置位置変更・別機種・別トン・外注を検討する
- ✅ Step8:現場進入・荷台寸法・最大積載量・車両重量も確認する
吊り上げ荷重の考え方を具体的に確認したい場合は、【4tユニックの吊り上げ荷重】作業半径別の目安と成立しない原因を確認してください。
手配時に伝える入力項目
- ✅ 吊り荷重量(吊り具・治具込み)
- ✅ 作業半径(水平距離)
- ✅ アウトリガー張り出し可否
- ✅ 必要なブーム段数・到達距離
- ✅ 進入条件(道路幅・高さ制限・旋回スペース)
- ✅ 設置環境(地盤・傾き・段差・敷板可否)
前吊り・横吊り・転倒リスクは数値だけで判断しない
結論:性能表で定格荷重が足りているように見えても、前吊り・横吊り・旋回範囲・地盤条件によって危険度は変わります。数値だけで作業可否を決めず、吊り方向・車両姿勢・周囲立入・合図体制まで確認してください。
危険側に寄りやすい条件
- ⚠️ 前方や側方へ無理に吊ろうとしている
- ⚠️ アウトリガーの張り出しや地盤支持に不安がある
- ⚠️ 旋回範囲に人・車両・建物・電線・看板などがある
- ⚠️ 荷が揺れる、重心が不明、吊り具の選定に迷いがある
不安がある場合は作業計画と安全確認へ戻る
前吊りのリスクは【ユニック車の前吊り禁止】理由と代替策、転倒・横転の条件は【ユニック車の転倒・横転】起きやすい条件と防止策を解説で確認できます。
作業計画まで整理する場合は、【ユニック車の作業計画書とは】必要なケースと書き方や【ユニック車の危険予知(KY)】現場での実践例も確認してください。
費用感・レンタル/購入/外注の考え方

結論:性能表で余裕がない場合は、無理に4tユニックで進めず、レンタル会社や有資格者に条件を提示して別機種・別トン・外注を検討します。費用だけでなく、現場で止まるリスクや再手配の可能性も含めて判断することが重要です。
レンタル会社へ伝える条件
- ✅ 吊り荷重量・作業半径・必要ブーム段数
- ✅ アウトリガー張り出し可否・地盤条件
- ✅ 進入条件・駐車位置・旋回スペース
- ✅ 荷台に載せる必要があるか、吊り作業のみか
費用感まで含めて検討する場合は、【4tユニックのレンタル料金】1日・月額・相場の違いを比較を確認してください。
外注や別トンを検討した方がよい条件
- ⚠️ 性能表上、定格荷重がギリギリになる
- ⚠️ アウトリガーを十分に張り出せない
- ⚠️ 現場入口・道路幅・高さ制限で設置場所まで入れない
- ⚠️ 吊り能力は足りても、荷台寸法や最大積載量で成立しない
安全・法規・資格の注意
結論:4tユニックの性能表は、メーカー基準値を確認する資料であり、現場の安全条件や資格要件まで自動的に満たすものではありません。作業前には、資格・講習・玉掛け・作業計画・社内ルールを確認してください。
2.93t級は小型移動式クレーンの範囲に入ることが多い
4tユニックで多い2.93t級は、つり上げ荷重1t以上5t未満の小型移動式クレーンに該当しやすい範囲です。小型移動式クレーン運転技能講習は、つり上げ荷重1t以上5t未満の移動式クレーンを操作する資格として案内されています。
- ✅ 操作資格と玉掛け作業は別に確認する
- ✅ 作業内容・会社ルール・現場条件で必要な講習や体制が変わる場合がある
- ⚠️ 不明点がある場合は、社内安全担当・有資格者・レンタル会社へ確認する
作業計画・合図・周囲立入など「表の外」の安全条件
- ✅ 作業計画:吊り荷重量・半径・経路・仮置き・合図体制を計画に落とす
- ✅ 立入管理:旋回範囲と荷の下を立入禁止として運用する
- ✅ 周辺障害:電線・看板・樹木・建物の干渉を事前確認する
- ✅ 点検:始業前点検や法定点検の状況も確認する
事故防止の基本は【ユニック車の安全対策】事故を防ぐ基本ルールと現場チェック、作業前点検は【ユニック車の日常点検】始業前に確認すべきチェック項目で確認できます。
最終確認の原則
- ✅ メーカー仕様書・取扱説明書で、性能表の条件定義を確認する
- ✅ レンタル会社の機種仕様で、機種差と装備条件を確認する
- ✅ 有資格者の判断で、現場条件(地盤・姿勢・周辺)を再確認して可否を決定する
- ✅ 資格・講習・玉掛け・社内ルールを作業前に確認する
4tユニックの性能表でよくある質問
4tユニックの「4t」は吊り能力の意味ですか?
いいえ、4tは吊り能力そのものを示すものではありません。吊れる重さは、作業半径・アウトリガー条件・ブーム段数ごとの性能表で確認します。
4tユニックでよく見る2.93tは何を意味しますか?
2.93tは、短い作業半径・所定条件での代表的な最大クレーン容量として見る数値です。「どの半径でも2.93t吊れる」という意味ではないため、必ず半径付きで確認します。
作業半径が伸びると、吊れる重さはどれくらい変わりますか?
機種により異なりますが、代表例では最大作業半径付近で数百kg台まで下がる場合があります。4段で約9.8m、5段で約12.1m、6段で約14.4mのような最大作業半径例があり、遠くへ届くほど定格荷重は小さくなる前提で確認します。
アウトリガーを全張りできない場合はどう判断しますか?
全張り条件の性能表では読まず、中間張り出しや未張り出しなど、実際の張り出し条件に合う性能表で確認します。張り出し不足で余裕が取れない場合は、設置位置変更・別機種・外注を検討します。
性能表で吊れるなら、荷台に積んで運べると考えてよいですか?
いいえ、吊り能力と積載量・荷台寸法・車両重量は別に確認します。ユニック架装により最大積載量や荷台条件が変わる場合があるため、車検証・仕様書・荷台内寸・車両総重量を確認してください。
まとめ & CTA(要点→次の行動)
- ✅ 4tユニックの性能表は、最大吊り能力だけで読まない
- ✅ 「作業半径×アウトリガー条件×ブーム段数」で該当する定格荷重を確認する
- ✅ 性能表で吊れても、車両寸法・進入可否・荷台寸法・最大積載量・地盤条件が合わなければ作業は成立しない
- ✅ 余裕がない場合は、設置位置変更・別機種・別トン・外注を安全側に検討する
現場の吊り荷重量・作業半径・アウトリガー設置条件・ブーム段数を整理し、候補機種の性能表で照合してください。そのうえで、4t車両として現場に入れるか、荷台に載るか、最大積載量に余裕があるかまで確認し、不安が残る場合はレンタル会社・メーカー・有資格者へ条件を提示して判断を受けましょう。
出典・参考情報
| 出典・参考先 | 確認できる内容 |
|---|---|
| 古河ユニック公式 URG370Aシリーズ | つり上げ荷重2.93t、アウトリガ最大張出幅4.2m、架装対象GVW8〜15tクラスなどの代表仕様確認に利用 |
| 古河ユニック公式 中型トラック架装用ユニッククレーン | 中型トラック架装用クレーンの製品情報・仕様確認に利用 |
| タダノ公式 ZX360シリーズ | 2.93t級、3段・4段・5段・6段ブームの最大作業半径例などの確認に利用 |
| 厚生労働省 建設労働者育成支援事業 小型移動式クレーン運転技能講習 | つり上げ荷重1t以上5t未満の移動式クレーンに関する資格確認に利用 |
| 国土交通省 | 車両・道路・輸送制度に関わる行政情報の確認起点として利用 |
| 中央労働災害防止協会(中災防) | 安全衛生・労働災害防止に関する情報確認に利用 |


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